■ 昇格に最も近いチームはどこか?J2の昇格争いは昨シーズンに続いて大混戦になっている。J2はW杯期間中もずっとリーグ戦は続いたので早くも折り返し地点を過ぎて23節が終了した。残りは19試合となったが首位の松本山雅から7位の大宮までの差が「3」のみ。6位の横浜FCから14位の水戸までの差が「8」。たくさんのチームが昇格争いに参加している。2017年も歴史的な大混戦と言われたが、今シーズンも歴史的な大混戦になっていると言える。
1試合で順位が大きく入れ替わる状況になっているが「今、J1昇格に最も近いチーム」と言えるのは大宮だろう。現時点では7位とプレーオフ圏外になるがここ8試合で6勝2分けと好調。急浮上してきた。エースのFW大前がゴールを量産しており、スタメンに定着したFW富山の献身的なプレーも光っている。ここに来て上位陣が伸び悩んでおり、先のとおり、首位の松本山雅との差は「3」のみ。完全に射程圏内に捉えた。
前回、J2だった2015年も出だしで躓いた。3月・4月あたりは低調だったが、5月~7月の3か月間は16試合で14勝1敗1分け。一気に勝ち点を積み上げて独走態勢に入ったが、ここ最近の大宮からは当時と似た雰囲気が感じられるようになってきた。開幕前から「優勝候補の筆頭」と言われていたが、ようやくエンジンがかかってきた。不安定だった守備陣もここ8試合は6失点のみ。安定した戦いができるようになってきた。