■ 主力の流出に悩まされた愛媛FC現時点では愛媛FC・水戸・熊本・FC岐阜・讃岐あたりを降格候補に挙げる人が多くなっている。間瀬監督になって2年目を迎える愛媛FCは昨シーズンはいいスタートを切ったが6月あたりから急失速して最後まで立て直すことが出来なかった。後半戦に限定すると21試合で5勝11敗5分け。26得点/40失点。40失点ならびに得失点差「-14」はいずれもJ2でブービー。後半戦の21試合に限定した順位は20位と低迷した。
しかも、攻守の要だったMF小島秀(→千葉)とMF藤田息(→松本山雅)が流出してMF白井(→札幌)とDF浦田延(→松本山雅)も退団した。その一方でGK岡本(千葉)、MF安藤淳(松本山雅)、MF神谷(湘南)、DF前野(新潟)などを獲得。ボランチから後ろのポジションの選手で引き続いて主力として起用されるのはDF林堂くらい。攻撃陣の顔ぶれはほとんど変わらないが守備陣に関しては不確定要素が多くて計算しにくい。
水戸も主力の流出に悩まされるオフになったが毎年の話である。財政面を考えるとオフの補強で苦戦するのは致し方ない話であるが始まってみると戦えるチームになっているケースが多い。2月3日(土)に行われた鹿島とのPSMは逆転負けを喫したものの3度もリードを奪うなど水戸の頑張りが目立つ試合になった。4失点の守備陣は不安定だったが総入れ替えに近い攻撃陣が3ゴールを奪った点はポジティブなニュースである。
14ゴールのFW林陵平(→東京V)、13ゴールのFW前田大(→松本山雅)の穴をどう埋めるのか?が最大のテーマになるが186センチのFWジェフェルソン・バイアーノ(サンタ・リタ)はスピードとパワーは相当なレベルである。内山JAPANで活躍したFW岸本(C大阪)はJ3のC大阪U-23でコンスタントにゴールを決めてきたのである程度は計算できる。FWジェフェルソン・バイアーノがどれくらいやれるのか?がキーになる。
■ 降格候補の筆頭ではないロアッソ熊本降格圏の21位になりながら秋田がJ3を制覇したことでJ2に生き残った熊本は「降格候補の筆頭」という立ち位置でJ2の開幕を迎える可能性が高かったがオフに渋谷監督ならびに織田GMの招聘に成功。降格候補の1つに挙げられているが前評判はそこまで低くない。得点源になったFW安柄俊、元日本代表のFW巻に加えて広島から186センチのFW皆川を獲得。高さのあるフォワード陣が最大の強みとなる。
2016年に群馬で大きな存在感を発揮したDF高瀬(群馬)の獲得にも成功。シンプルなサイド攻撃が今シーズンの熊本の大きな武器になるだろう。注目はシンガポールでゴールを量産したFW佐野(アルビレックス新潟S)になる。今シーズンはシンガポール経由でJリーグでプレーするチャンスを得た選手が一気に増えたが実績や期待値ではこの中でもFW佐野が1番上。得点力不足に悩む熊本を救う活躍が出来るか。
2017年に大木監督の元で大きな存在感を発揮したFC岐阜はパスサッカーの軸だったMF庄司(→仙台)とMFシシーニョ(→徳島)が流出して右SBとしてアクセントを加えたDF大本(→徳島)も流出した。躍動したチームの宿命と言えるが輝いた選手が引き抜きにあった。攻撃で違いを生み出していた3人が一気に抜けたので戦力ダウンは否めず。J2の22クラブの中で「オフの補強で最も苦しんだチームの1つ」に挙げられる。
大木サッカーに限った話ではないが(スタイルを大きく変えて)攻撃的なスタイルを取り入れた場合、意外とあっさり早い段階からカラーは見えてくる。就任1年目の開幕の時点からそれなりのレベルに達するケースがほとんど。「ここから成熟したら凄いことになる。」と期待されるがそこから停滞するケースが多い。導入・採用に時間はあまり関わらないが成熟や成長や進化には多くの時間が必要。停滞することが多い。
2年目で苦労するチームは多いのでFC岐阜にとって2018年は難しい1年になる可能性は高い。課題だったCFならびにCBの強化は成功しなかったので既存の若手ならびに新卒で獲得した選手の成長は不可欠である。大学生を新卒で獲得して育てるのに長けたチームなので4人の大学生にかかる期待は大きい。また、期限付き移籍のMF長沼(山形)とDFイヨハ・理・ヘンリー(広島)の活躍にも期待したい。
■ 降格候補の筆頭と言われるカマタマーレ讃岐北野監督になって9年目の讃岐はFW木島良やMF山本翔など実績のあるベテランとの契約を更新せず。MF仲間(→岡山)、DFアラン(→金沢)、DFエブソン(→未定)、MF李栄直(→東京V)なども抜けたので選手の退団・流出が目立った。慌しいオフになったが高齢化が顕著だったのでいずれは通らなければいけない道だった。降格候補の筆頭と言われているが「J2に生き残ることが出来るか?」の勝負の1年になる。
即戦力として計算できるのはDF荒堀(山形)とMF重松(町田)くらい。選手層が相当に薄くなった。厳しいオフになったが年代別代表のDF麻田(京都)とMF佐々木匠(徳島)を期限付き移籍で獲得。この2人は「活躍してくれないと困る。」という存在である。GK清水健、MF永田亮、MF岡村、MF渡邉大、MF西弘則、FW原一樹、FW木島徹がいるので大きく崩れることは考えにくいが残留争いに巻き込まれるのは間違いない。
J3に目を向けると、相変わらず、J2ライセンスを取得できないことが確実あるいは濃厚と言われるチームがたくさんある。J3王者の秋田は「J2ライセンス」を取得するためにいろいろと動いているが現時点ではどちらかというと「引き続いてJ3ラインセンス止まりになる可能性」の方が高い。2017年と同様で「21位に終わったとしても救済される可能性」はある。同じ自動降格圏になるが21位と22位の差も小さくはない。
・【J2】 「自動昇格候補」だと思うクラブはどこですか? → 121票
・【J2】 「プレーオフ候補」だと思うクラブはどこですか? → 14票
・【J2】 「躍進候補」だと思うクラブはどこですか? → 14票
・【J2】 「降格候補」だと思うクラブはどこですか? → 11票
★ 現在の投票数 → 11票
→ 最大で8チームまで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2018/01/07 【J1】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:414名)
2018/01/08 【J2】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:164名)
2018/02/01 【J2】 「いい補強だ。」と感じた今オフのJリーグの補強 (21位~30位まで)
2018/02/01 【J2】 「いい補強だ。」と感じた今オフのJリーグの補強 (11位~20位まで)
2018/02/01 【J2】 「いい補強だ。」と感じた今オフのJリーグの補強 (1位~10位まで)
2018/02/11 J3+(アンテナ) ・・・ 人気のあるサッカーサイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-