■ 肉体的に厳しい時期に行われる壮行試合日産スタジアムでガーナと親善試合を行った西野JAPANは前半8分にMFパーティーに直接FKを決められて先制ゴールを奪われると後半6分にはFWボアテングにPKを決められて2失点目。0対2で敗れた。すっきりした形で国内最後の試合を勝利で飾りたかったが前途多難な船出になった。次は6月8日(金)にスイスと対戦して6月12日(火)にはパラグアイと対戦するが残されたテストマッチはあと2試合となった。
日本代表はW杯の本大会のGLにコンディションのピークが来るように調整を行っている最中になる。合宿がスタートして1週間ほど。今が、一番、肉体的な部分では大変な時期だと思われる。近いところでの大きな目標がないガーナは強い負荷をかけたトレーニングは行っていないはずなので差が生じるのは致し方ない。W杯は6大会連続出場となるが「コンディション作り」に関するノウハウは蓄積されている。
過去を振り返ってみても「W杯の本大会の直前に行われた国内での壮行試合」でいい試合を披露できたことはほぼ無い。典型例に挙げられるのは2010年の南アフリカW杯の直前の日韓戦である。ホームで0対2で完敗を喫した。本大会のGLの初戦の3週間ほど前に「国内での最後の親善試合(=壮行試合)」が組まれるが体を追い込んでいる時期に当たるので致し方ないところである。ここからコンディションは上がっていく。
■ 出場機会が与えられた17名は濃厚か?今回のガーナ戦は西野JAPANの初陣であり、壮行試合であり、最終登録メンバー23名入りをかけた最後のアピールの機会だった。「当確」と言える選手は少なくて「当落線上にいる選手」や「微妙な立ち位置の選手」が多かったので選手たちのモチベーションは高かったが、先のとおり、厳しいコンディションの中で試合をこなすことになったので体が付いていかなくて思うようにプレーできない選手が少なくなかった。
西野JAPANになって最初の試合が終わったが「23人の枠に食い込む選手は誰なのか?」はある程度は見えてきた。ガーナ戦の交代枠は「6」。フル活用したのでガーナ戦で出場機会を得たのは全部で17名。やはり、出場機会を与えられた選手は最終登録メンバーの23人に選ばれる可能性が高い。特にスタメンで起用された11人に関しては「当確」あるいは「確実」と言える。大逆転での落選は考えにくい。
もちろん、控えに回ったキーパーの2人も「当確」あるいは「確実」と言える。GK中村航はJ1のリーグ戦でケガをして不安を抱えながらの代表合流だったが大きな問題はなさそうだ。西野監督はメンバー発表の会見の席で「(ケガで代表を離脱したMF青山敏を含めた)ガーナ戦の招集メンバー27名以外からの最終メンバー入りの可能性」を否定しなかったがMF久保裕(ヘント)などの追加招集は無さそうな流れである。
ガーナ戦の招集メンバー26名 GK 川島永嗣 (FCメス) ・・・ 先発
GK 東口順昭 (ガンバ大阪)
GK 中村航輔 (柏レイソル)
DF 長友佑都 (ガラタサライ) ・・・ 先発
DF 酒井宏樹 (マルセイユ)
DF 酒井高徳 (ハンブルガーSV) ・・・ 途中出場
DF 遠藤航 (浦和レッズ)
DF 槙野智章 (浦和レッズ) ・・・ 先発
DF 吉田麻也 (サウサンプトン) ・・・ 先発
DF 昌子源 (鹿島アントラーズ)
DF 植田直通 (鹿島アントラーズ)
MF 長谷部誠 (フランクフルト) ・・・ 先発
MF 山口蛍 (セレッソ大阪) ・・・ 先発
MF 大島僚太 (川崎フロンターレ) ・・・ 先発
MF 三竿健斗 (鹿島アントラーズ)
MF 井手口陽介 (レオネサ) ・・・ 途中出場
MF 本田圭佑 (パチューカ) ・・・ 先発
MF 乾貴士 (エイバル)
MF 香川真司 (ドルトムント) ・・・ 途中出場
MF 原口元気 (デュッセルドルフ) ・・・ 先発
MF 宇佐美貴史 (デュッセルドルフ) ・・・ 先発
MF 柴崎岳 (ヘタフェ) ・・・ 途中出場
FW 岡崎慎司 (レスター) ・・・ 途中出場
FW 大迫勇也 (ケルン) ・・・ 先発
FW 武藤嘉紀 (マインツ) ・・・ 途中出場
FW 浅野拓磨 (シュツットガルト)
■ 外れる3名は誰になるだろうか?「落選する3名は誰になるのか?」を考えてみたいと思うが、まず、ケガ明けであり、ハリルJAPANのときは絶対的な右SBとして活躍したDF酒井宏(マルセイユ)が外れることは考えにくい。さらにユーティリティー性を持っていて、ボランチと右SB/WBとCBの3つのポジションでプレーできるDF遠藤航(浦和)も外せない選手である。3バックを採用する可能性があるのであればなおさらDF遠藤航は外すことができない。
したがって、5月31日(木)に正式に発表される最終登録メンバーの23名からの落選候補と言えるのは「DF酒井宏とDF遠藤航以外でガーナ戦で出場機会が無かったフィールドプレーヤー・5名」になる。具体的に名前を挙げるとDF昌子(鹿島)、DF植田直(鹿島)、MF三竿健(鹿島)、MF乾(エイバル)、FW浅野拓(シュツットガルト)の5人である。「この5人のうちの3人」が最終登録メンバー23人から漏れると予想する。
ポジションバランスを考えるとDF昌子とDF植田直のどちらかが外れることになるだろう。また、MF乾とFW浅野拓もどちらかが外れることになるだろう。ボランチのMF三竿健に関しては「落選濃厚」と言えるが途中出場したMF井手口(レオネサ)もいいプレーができたとは言えないので「MF井手口が外れてMF三竿健が生き残る可能性はある。」と言える。高さのあるボランチを西野監督が求める可能性はある。
DF昌子とDF植田直の競争については、やはり、DF植田直の分が悪い。DF昌子が生き残るのではないか?と思うが、4年後のことや高さのことを考えてDF植田直を残すことも十分に考えられる。MF乾か?FW浅野拓か?についての結論を出すのは難しい。どちらも武器を持った選手である。MF乾はケガを抱えているが、FW浅野拓は試合勘不足の問題を抱えている。MF乾が生き残る可能性の方が高いのでは?と感じる。
ガーナ戦の招集メンバー26名で出場機会が無かったフィールドプレーヤー (7名) DF 酒井宏樹 (マルセイユ)
DF 遠藤航 (浦和レッズ)
DF 昌子源 (鹿島アントラーズ)
DF 植田直通 (鹿島アントラーズ)
MF 三竿健斗 (鹿島アントラーズ)
MF 乾貴士 (エイバル)
FW 浅野拓磨 (シュツットガルト)
★ 現在の投票数 → 295票
→ 最低でも3名を選択して投票を行ってください。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2018/05/28 【日本代表】 各ポジション別の歴代ランキングを考える。 (1位-10位) (GK編) (1992年-2018年)
2018/05/28 【日本代表】 各ポジション別の歴代ランキングを考える。 (1位-10位) (右SB/WB編) (1992年-2018年)
2018/05/29 【日本代表】 各ポジション別の歴代ランキングを考える。 (1位-10位) (CB編) (1992年-2018年)
2018/05/29 【日本代表】 各ポジション別の歴代ランキングを考える。 (1位-10位) (左SB/WB編) (1992年-2018年)
2018/05/30 【日本代表】 各ポジション別の歴代ランキングを考える。 (1位-10位) (ボランチ編) (1992年-2018年)
2018/05/30 【日本代表】 各ポジション別の歴代ランキングを考える。 (1位-10位) (アタッカー編) (1992年-2018年)
2018/05/30 【日本代表】 各ポジション別の歴代ランキングを考える。 (1位-10位) (フォワード編) (1992年-2018年)
2018/05/30 【日本代表】 凡戦になることが望まれるガーナ代表との壮行試合 (@日産スタジアム)
2018/05/30 J3+(アンテナ)・・・注目サイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-