■ J2最多の6ゴールを挙げている大分トリニータ開幕節は栃木SCに4対2で勝利。2節の山形戦(H)は2対2のドローだった大分は2試合で計6得点。総得点がJ2最多なので攻撃陣が結果を残している。1勝1分けなので好スタートを切ったが新加入のFW藤本憲、MF宮阪、MF丸谷などが早くもチームに馴染んでいるのは好材料と言える。エースに成長したMF後藤優は2試合で3ゴール。得点源となって今シーズンも攻撃陣を引っ張っていくことが予想される。
鹿児島から加入したFW藤本憲は2試合で1ゴール1アシスト。さっそくゴールに絡む活躍を見せている。鹿児島時代は味方選手からのスルーパスを受けて自らシュートを放つプレーでゴールを量産したが大分では周りの選手を上手く使っており、攻撃の起点として大きな存在感を発揮している。フィニッシャーのイメージが強い選手なので新天地で意外な一面を披露している。大分でも攻撃の中心の1人になりつつある。
もともと大分というチームは片野坂監督が就任してからショートパス主体のサッカーに挑戦してきた。過去2年間は結果も残してきたがFW藤本憲とMF宮阪が加入してワンランク上のチームになりつつある。コンビネーションからチャンスを作るシーンが多いので「J2の中で面白いサッカーを見せているチームの1つ」に挙げられる。DF鈴木義を中心とした守備陣の頑張り次第では2013年以来となるJ1昇格も見えてくる。