■ アル・アインFCへの移籍が決定2016年のリオ五輪の本大会にオーバーエイジで出場したDF塩谷(広島)のアル・アイン(UAE)への移籍が正式に決まった。「広島の選手としてロシアW杯に出場したい。」という希望を持っており、Jリーガーとしては異例とも言える5年契約を結んでいたが、契約期間の途中でチームを離れることになった。UAEのリーグでプレーするのはFW森本とMF増田に次いで3人目となる。本人にとっては大きな挑戦となる。
今シーズンのDF塩谷のパフォーマンスは低調。失点に絡む機会が多かったが類まれな攻撃センスを持っており、2014年~2016年まで3年連続でJリーグのベストイレブンに輝いている。Jリーグ屈指のCBなので「アジア有数のビッグクラブであるアル・アインに助っ人として加入するDF塩谷がどんなプレーを見せるのか?」は興味深い。ACLの舞台で活躍できると日本人選手の評価が高まることにつながるだろう。
細かい条件についての正確な情報は流れていないが、一説には年俸が2億2,000万円、移籍金は9億円と言われている。J1の18クラブの総年俸を書き出すと表1のとおりである。1位はC大阪で11.28億円、2位はFC東京で11.17億円、3位は浦和で10.57億円となるが、DF塩谷の移籍で広島が得ると思われる移籍金(=9億円)を上回っているのは4位の鹿島と5位の神戸までの5チームのみ。9億円というのは相当な額である。
表1. J1の18クラブの総年俸 (2017年)
【J1】 総年俸のランキング (エル・ゴラッソ調べ) |
順位 | クラブ名 | 総年俸 (億円) |
1 | セレッソ大阪 | 11.28 |
2 | FC東京 | 11.17 |
3 | 浦和レッズ | 10.57 |
4 | 鹿島アントラーズ | 9.91 |
5 | ヴィッセル神戸 | 9.76 |
6 | ガンバ大阪 | 8.75 |
7 | 横浜Fマリノス | 8.31 |
8 | 大宮アルディージャ | 7.61 |
9 | 川崎フロンターレ | 7.18 |
10 | サンフレッチェ広島 | 6.81 |
11 | 清水エスパルス | 6.42 |
12 | ジュビロ磐田 | 5.88 |
13 | 柏レイソル | 5.32 |
14 | サガン鳥栖 | 4.75 |
15 | アルビレックス新潟 | 4.30 |
16 | ヴァンフォーレ甲府 | 4.25 |
17 | コンサドーレ札幌 | 4.09 |
18 | ベガルタ仙台 | 3.71 |