■ ジャッジが話題になった2ndステージの12節J1の2ndステージの第12節は9月17日(土)に行われたが荒れた試合が多かった。鳥栖 vs広島は後半2分の鳥栖のDF谷口博のノーゴールの判定を巡ってフィッカデンティ監督が退席処分になった。鹿島 vs 磐田は後半29分に鹿島に与えられたPKを巡るジャッジが「明らかな誤審だったのでは?」と話題になっており、後半42分の磐田のDFパパドプーロスに出た2枚目のイエローカードについても様々な意見が出ている。
まず最初にDF谷口博のゴールがオフサイドで認められなかった場面についてはリプレーを見る限りではDF谷口博は少し前に出ているように見えるので「審判団の判定は正しかったのでは?」と考えられる。ここでは審判団に落ち度はなかったと思うが後半の終盤の主審のジャッジは不安定で特にFW豊田に出たイエローカードに関しては厳しかった。鳥栖のサポーターが文句を言いたくなる気持ちはよく分かる。
鹿島 vs 磐田のPKのジャッジに関しては「ほぼ間違いなく誤審だった。」と言える。経験豊富な松尾主審がなぜ見誤ったのか?は不思議に感じるところである。プレー直後の鹿島のFW鈴木優のふるまいを見ると「何が正しいのか?」は明らかである。最高のタイミングで手を出して決定機を阻止したGKカミンスキーのファインプレーだったと思う。決定機を外し続けていた鹿島にとっては幸運過ぎるジャッジだった。
■ 大宮 vs 川崎Fで起こった問題のシーンに関する私見鳥栖 vs 広島、鹿島 vs 磐田の2試合も普段の試合と比べると荒れた展開になったが熊谷で行われた大宮 vs 川崎Fが強烈だったので霞んでしまった。FW大久保の一発レッドの退場の件、大宮が得たPKのジャッジの妥当性、大宮の2点目のゴールがオフサイドだったのでは?という話、MF江坂のゴールが取り消しになった件、終了間際のMF横谷とMFエドゥアルド・ネットの攻防など語るべきポイントがたくさんある。
それぞれのプレーのジャッジに対して簡単に私見を述べると
・FW大久保のレッドカードは妥当。報復行為には厳しい措置が取られる。
・このときのMF横谷のリアクションはやや過剰だった。
・大宮が得たPKのジャッジは妥当。
・GKチョン・ソンリョンに対して(レッドカードではなく)イエローカードが出たのも妥当。
・後半39分の大宮のFW家長の同点ゴールの場面はオフサイドだったのではないかと思う。
・このときのMF三好のポジショニングのミスが副審の判断を難しくした。
・MF江坂のゴール取り消しはゴールを認めても良かったと思う。
・ただし、MF横谷が相手を突き飛ばしているのは印象が良くない。ファールを取られても文句は言えない。
・最後のMFエドゥアルド・ネットがMF横谷にかわされた後のチャージはかなり危険。
・走り出した後に倒れているMF横谷を踏みつけているように見えるのも問題。となる。引き金になったのは前半36分のFW大久保の一発レッドでの退場であることは明らかであるが、報復行為によってレッドカードが出ると両チームの選手はナーバスになる。「イエローカードで済ませる。」という選択肢もあったと思うが、『レッドカードが出てもおかしくない場面でイエローカードを提示したことによって両チームの選手がエキサイトする。』というパターンも十分にあり得るので判断は難しい。