■ 珍しいブラジル人キーパー夏の移籍市場では、J1残留を目指すチームが積極的な補強を行うのが、恒例になっている。今シーズンも同様であるが、夏に加入した新外国人選手の中で、大きな話題を集めているのは、残留争いに巻き込まれている湘南のブラジル人キーパーのGKアレックス・サンターナである。Jリーグでの最初の試合となった18節の川崎F戦(A)で、試合終盤のFW大久保のPKをストップしたシーンが強烈なインパクトを残した。
2対1とアウェーの湘南がリードしていた後半44分にホームの川崎FにPKが与えられたので、絶体絶命のピンチだったが、奇妙な動きをしてキッカーのFW大久保をかく乱させると、横っとびで見事にシュートをセーブした。ここ最近、C大阪のGKキム・ジンヒョンや京都のGKオ・スンフンなど、韓国人のキーパーは増えているが、それ以外の国のキーパーというのは珍しい。そして、23歳とは思えない風貌も話題を集めている。
ビッグセーブも多いが、イージーなミスもあって、20節の清水戦はキャッチミスでゴールを許した。堅実なタイプとは言えなくて、シュートをこぼすシーンは少なくないので、やらかし系のキーパーではないかと思うが、ハマったときは、信じられないようなセーブを見せる。言葉の問題があるので、外国人キーパーを獲得することに躊躇するフロントが多いが、こういった風潮を払しょくするほどの働きを期待したいところである。
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