■ 今回は柏レイソル編各クラブの歴代ベストイレブンを考える企画の第14弾は、1995年からJリーグに参加している柏レイソル編である。1999年にナビスコカップを制覇し、2011年は悲願のリーグ制覇を達成した。過去には、元ブラジル代表のFWカレカやFWミューレル、元ブルガリア代表のFWストイチコフなど、世界的なビッグネームも在籍した。2005年と2009年にJ2降格を経験するなど厳しい時代も経験しているが、継続的にユースから優秀なタレントが出てきて、選手の育成にも長けたクラブである。
ということで、これから、柏レイソルの歴代ベストイレブンを考えていくが、今回は、以下のようなルールを定めている。
・スタメン11人を選出する。
・スタメン以外にベンチ入りメンバー7人を選出する。
・外国人は5人までとする。(スタメンは3人まで、ベンチは2人まで。)
前もって記述したいのは、「そのクラブに在籍していたときに、どれだけ活躍・貢献できたかを重視する。」ということで、能力の高い選手や実績のある選手を優先して選んでいくわけではない。例えば、前述のFWミューレルは世界的なストライカーであるが、柏では11試合に出場しただけなので、歴代ベストイレブンの候補には入らない。なお、こういう企画ものに「正解」は存在しないので、選考において、主観や好みが相当に含まれることは、ご了承いただきたいと思う。
ゴールキーパー → 柏のGKというと、加藤竜二、土肥洋一、南雄太、菅野孝憲といった選手の名前が頭に浮かんでくる。Jリーグに昇格してきた1995年にゴールを守ったのは、GK加藤だったが、その後、GK土肥がポジションを確保した。GK土肥というと、FC東京のイメージが強い選手であるが、1992年に日立サッカー部に入部すると、1999年まで、このチームでプレーした。2011年の東京ダービーでアキレス腱を断裂するなど、最近は怪我に悩まされているが、プロ生活も21年目に突入した息の長い選手である。
GK土肥からポジションを奪ったのが、南雄太である。静岡学園高校では、1年生のときからレギュラーとして活躍し、冬の選手権を制覇するなど、早くから注目を集めた大物キーパーである。1997年と1999年のワールドユースの正GKで、1997年は飛び級での選出となったがベスト8入りに貢献し、1999年は準優勝の原動力となった。そのハイライトは、1999年大会の決勝トーナメント1回戦のポルトガル戦で、PK戦で相手のシュートをストップしてベスト8入りを決めた。当時は、GK川口とGK楢崎の後を継ぐ存在として、大きな期待を集めたキーパーである。
しかしながら、シドニー五輪予選では、鹿島のGK曽ヶ端が台頭してきて、ポジションを失ってしまう。1998年に入団した柏では、1年目から22試合に出場するなど、実戦経験を積んでいたので、「シドニーでゴールを守るのは、南で間違いない。」と、誰もが思っていたが、このあたりから、エリート街道を突き進んできたサッカー人生に誤算が生じて、結局、フル代表に定着することはできなかった。とはいえ、柏では、2008年にGK菅野が移籍してくるまでレギュラーとして活躍し、熊本に移籍してからも、守備に課題を抱えていたチームを堅守のチームに変貌させたのは、見事である。(それにしても、高校時代から1999年のワールドユースまでの華々しい活躍を考えると、「フル代表のキャップがゼロである。」というのは、本当に驚きである。)
ということで、期待されたように五輪代表やフル代表で活躍することはできなかったが、柏のキーパーの中では、群を抜く実績と貢献度を誇る選手なので、当然のことながら、ベストイレブンのスタメンはGK南となるが、サブには、2008年に加入してGK南からポジションを奪ったGK菅野を選出したい。横浜FCで試合経験を積んで、2006年には「770分間失点なし」というJリーグ記録を打ち立てた。GK南のいる柏に移籍することが決まったときは、「出場のチャンスは無いのでは?」と思ったが、シーズン途中にポジションを奪って、今でも、守護神として君臨している。179センチの身長で、高さには恵まれていないが、反射神経が抜群で、俊敏性もある。2011年はリーグ戦を制してクラブW杯にも出場したが、GK菅野の貢献度は非常に高かった。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。
◆ まとめ #206 クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (柏レイソル編)
→ 各クラブの歴代ベストイレブンを考える企画の第14弾は、柏レイソル編です。過去には、FWカレカ、FWミューレル、FWストイチコフなど、世界的なストライカーが在籍しましたが、日本人選手も充実しています。攻撃的なポジションだけでなく、守備的なポジションにもタレントが多くて、バランスのいいメンバー構成となりました。その中でも、FWフランサ、FWエジウソン、DF洪明甫などは、特に印象的なプレーを見せてくれました。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。
◆ 関連メルマ 2012/05/03
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (鹿島アントラーズ編) 2012/05/04
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (ジェフ市原・千葉) 2012/05/06
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (浦和レッズ編) 2012/05/07
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (ヴェルディ川崎・東京ヴェルディ編 2012/05/08
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (横浜マリノス・横浜Fマリノス編) 2012/05/09
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (横浜フリューゲルス編) 2012/05/11
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (清水エスパルス編) 2012/05/12
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (名古屋グランパス編) 2012/05/13
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (ガンバ大阪編) 2012/05/14
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (サンフレッチェ広島編) 2012/05/21
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (セレッソ大阪編)
☆ 発行責任者:じじ
☆ サイト(ブログ版):サッカーコラム J3 Plus+ →
http://llabtooflatot.blog102.fc2.com/ ☆ 月額:630円(税込)
☆ メルマ(個別ページ):登録・解除等はこちら →
http://www.mag2.com/m/0001340175.html ☆ 発行日:5日、10日、15日、20日、25日、30日を除く毎日 (年末年始を除く)
☆ 発行時間:AM 8:00 (変更の可能性あり)
☆ 連絡先のアドレス:
[email protected]
- 関連記事
-