■ 歴代ベストイレブンJ2のザスパ草津は、10周年を記念して、サポーターから「歴代ベストイレブン」を募集している。「2002年から2012年まで、ザスパ草津のトップチームに在籍した選手であれば誰でもOK!」ということで、どんな選手が選ばれるのか、楽しみにしたいが、これに習って、サッカーコラム J3 Plus+(さっかーこらむ・ジェースリー・プラス・プラス)でも、各クラブの歴代ベストイレブンを考えてみたいと思う。
とはいっても、J1・J2の40チーム全てのベストイレブンを選出するのは大変なので、「オリジナル10」に敬意を表して、とりあえずとして、「オリジナル10」の10クラブの歴代ベストイレブンを考えてみたいと思う。なお、こういう企画ものに「正解」は、存在しない。したがって、「主観」や「好み」が、相当に混ざってくることは、ご了承いただきたい。
メンバーを決める前に、以下のようなルールを定めた。
・スタメン11人を選出する。
・スタメン以外にベンチ入りメンバー7人を選出する。
・外国人は5人までとする。(スタメンは3人まで、ベンチは2人まで。)
まず、最初に記述したいのは、「そのクラブに在籍していたときに、どれだけ活躍・貢献できたかを重視する。」ということである。そのため、必ずしも、能力の高い選手や実績のある選手を優先して、選んでいくわけではない、ということである。例えば、DFトゥーリオは、2004年に日本に帰化すると、アテネ五輪や2010年の南アフリカW杯に出場するなど、トップディフェンダーとしての地位を確立したが、広島時代は、そこまでの活躍はできなかった。よって、サンフレッチェ広島の歴代ベストイレブンの候補には入らない。
各クラブの歴代ベストイレブンを考える企画は、「鹿島アントラーズ編」、「ジェフ市原・千葉編」、「浦和レッズ編」、「ヴェルディ川崎・東京ヴェルディ編」、「横浜マリノス・横浜Fマリノス編」、「横浜フリューゲルス編」、「清水エスパルス編」、「名古屋グランパス編」、「ガンバ大阪編」に続いて、10チーム目で、ついにラストのサンフレッチェ広島編となった。
広島も、2002年と2007年にJ2降格を経験するなど、苦労した時代もあったが、ペトロヴィッチ監督が就任してからは、MF柏木、DF槙野、DF森脇など、若手が台頭してきて、攻撃的なサッカーを披露し、リーグに旋風を巻き起こした。2009年はACLに出場するなど、近年は、安定して上位に進出している。このチームも、高木琢也、森保一、前川和也などなど、多くの日本代表選手を輩出してきた。よって、懐かしい顔ぶれがベストイレブンに並ぶことが予想される。以下で、今回も、ポジション別に考えていきたい。
ゴールキーパー → 広島のGKというと、前川和也、河野和正、下田崇、中林洋次、西川周作といった選手の名前が浮かんでくる。GK前川はオフトジャパンのときのセカンドGKで、立派な体格で威圧感のあるキーパーだった。GK前川というと、欠かせないのが、1992年のアジアカップのときのエピソードである。準決勝の中国戦でGK松永がレッドカードを受けて退場になったので、急遽、GK前川が投入されるが、直後に相手のシュートをトンネルして同点ゴールを許してしまった。
アジアカップの準決勝という大舞台で致命的なミスを犯してしまったため、GK前川の立場は苦しくなったが、後半39分に途中出場の中山雅史が勝ち越しゴールを決めて決勝戦に進出すると、決勝戦では、出場停止のGK松永に代わってゴールを守って完封勝利に貢献した。決勝戦は広島のビッグアーチで開催されたが、決勝ゴールを決めたのは高木琢也だったので、地元のGK前川とFW高木がヒーローとなった。GK前川はキックを苦手としており、旧タイプのキーパーといえるが、キャッチングは安定していて、キックを除くと、安定感のあるレベルの高い選手だった。
創生期は、日本代表のGK前川がレギュラーで、GK河野がサブだったが、彼らからポジションを奪ったのが、GK下田である。結局、1998年から2007年まで正GKとして活躍したが、この10年間は、すべてのシーズンで27試合以上に出場していて、広島のGKというと、まず、GK下田の名前が浮かんでくる。日本代表にも、たびたび選出されているが、ミスの少ない安定感のあるGKで、派手さはなかったが、堅実なキーパーだった。出場機会はなかったが、1996年のアトランタ五輪の日本代表メンバーの一人である。
その後は、2009年はGK中林がレギュラーとして活躍し、2010年以降は、日本代表の常連となっているGK西川がレギュラーとなって、今に至っている。GK西川は、まだ25歳なので、今後、多くのものをチームにもたらすと思われるが、現時点でベストイレブンを選出するならば、スタメンがGK下田で、サブがGK前川となるだろう。最近は、「攻撃型のスタイル」になっているが、ペトロヴィッチ監督が就任するまでは、どちらかという守備に定評のあるチームで、GK前川やGK河野やGK下田がしっかりとゴールを守って、堅守を支えていた。
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◆ まとめ #200 クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (サンフレッチェ広島編) (2012/5/14)
→ 各クラブの歴代ベストイレブンを考える企画の第10弾は、サンフレッチェ広島編です。広島は、多くの代表選手を輩出してきたクラブということもあって、スタメンは豪華な顔ぶれになりました。盧廷潤、ハシェック、ハウストラ、サントス、ウェズレイ、ストヤノフなど、外国人でも印象的な選手はたくさんいますが、広島は、日本人が中心となりました。ディフェンスの選手も、いい選手が揃っていますが、中でも、加茂ジャパンの右サイドバックとして活躍した柳本啓成は印象的な選手で、圧倒的なスピードが魅力で、華のある選手でした。
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◆ 関連メルマ 2012/05/03
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (鹿島アントラーズ編) 2012/05/04
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (ジェフ市原・千葉) 2012/05/06
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (浦和レッズ編) 2012/05/07
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (ヴェルディ川崎・東京ヴェルディ編) 2012/05/08
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (横浜マリノス・横浜Fマリノス編) 2012/05/09
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (横浜フリューゲルス編) 2012/05/11
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (清水エスパルス編) 2012/05/12
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (名古屋グランパス編) 2012/05/13
クラブ別 歴代ベストイレブンを考える。 (ガンバ大阪編)
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