■ 大久保が初スタメンC大阪とFC東京の対戦。FC東京は、前節に引き続いて、<4-5-1>の布陣。もっと細かく表記すると、<4-1-2-2-1>。ただし、中盤から前のポジションの選手については、1ボランチのMF三浦文丈以外の、今野・ルーカス・石川・梶山・馬場の5人のポジションは、非常に流動的である。C大阪は、FW大久保が初スタメンで、FW柿本とトップを組んだ。
先制したのは、C大阪。右サイドからMF古橋のクロス気味のシュートが、FC東京のGK土肥の意表を付く形でゴールに吸い込まれた。しかしながら、すぐに東京が反撃。前半26分に、左サイドを抜け出した今野のグラウンダーのクロスをルーカスが押し込んで同点とすると、前半42分に、梶山のシュートで勝ち越し。後半にも3ゴールを挙げて、5対1で快勝した。
■ 圧巻の今野この試合の最高殊勲選手は、FC東京の今野。これからは、今野を形容するときに、「運動量が豊富」とか、「ディフェンスが強い」とか、ただそれだけの言葉だけで表現してしまうのは申し訳ない。この試合では、左MFのポジションに入って、攻守に素晴らしいプレーを披露した。
前半26分には、左サイドからのクロスで同点ゴールをアシストすると、後半8分には、追加点となるゴール。テクニックがあるわけではないが、ポジショニングのよさで幾度となくシュートシーンに絡んだ。今野は、日本を代表する万能選手のひとりとなったと思う。彼に、守備の役割だけを与えておくには、あまりにもったいない。
■ 長期離脱から復帰した石川復帰3戦目となった石川は、この試合では、本来の右SMFで出場。怪我の影響を微塵も感じさせないプレーを見せて、同じ怪我を経験した、解説の小倉隆史を驚かせた。前十字靭帯の断裂という大怪我も、最近では、回復可能な怪我になっているようだ。
実は、今度の味の素スタジアムで、石川の復帰後初ゴールが生でで見れるかもしれないと期待していたが、1節早かったか・・・。でも、今後の石川にとっては、重要なゴールだったと思う。
それにしても、ここ最近のルーカスはプレーは神がかっている。フォワードではなかなか点が取れなかったのに、今の下がり目のポジションになってから、ゴールを量産。ゴールだけでなく、組み立てにも積極的に加わっており、存在感は抜群。次節の広島戦では、ルーカス不在の影響がどの程度出るのかをチェックしたい。
他には、左サイドバックで出場した、伊野波が前節に引き続いて素晴らしかった。こんなに突破力のある選手だとは思ってもみなかった。運動量豊富で献身的なプレーも出来る、彼のベストポジションは、サイドバック(右でも左でも可)かもしれない。
■ どん底のC大阪セレッソは、どん底の状態。4試合が続く過密日程だったことが不運だったね、としかいいようがない。攻撃面では、FW大久保やFW西澤にどれだけ生きたボールが供給できるかがポイントだが、やや中盤に弱さを感じる。思い切って、若手アタッカーを起用してみるのもいいかもしれない。
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