■ プレー動画 雑感2012年にJリーグにやってきた新しい外国人選手のプレーを映像でチェックしてみました。ほとんどが「好プレー集」になっているので、すべてを把握することはできませんが、とりあえず、初見のイメージを書き出してみました。
① ウイルソン (ベガルタ仙台)
■ 生年月日 : 1985年3月21日(26歳)
■ 出身地 : ブラジル
■ 身長/体重 : 181cm/75kg
■ ポジション : FW
→ DFラインの裏に飛び出して、多くのゴールを決めている。がっちりした体格で、スピードはまずまず。自らのドリブルで突破してシュートを放つこともできる。181センチと高さはあるが、サイドからのクロスボールを中央で合わせて決めたゴールは少ないので、空中戦で勝負するタイプではないのかもしれない。テクニックは標準レベルで、1.5列目的なポジションよりも、最前線で生きるタイプだろう。起用されるとしたら、FW赤嶺との2トップになるのではないか。
② ケンペス (セレッソ大阪)
■ 生年月日 : 1982年8月3日(29歳)
■ 出身地 : ブラジル
■ 身長/体重 : 182cm/77kg
■ ポジション : FW
→ ブラジル全国選手権で13得点を記録したストライカー。左足の強烈なシュートを持っている。長髪でフィジカルは強そう。ゴールシーンは空中戦で相手DFに競り勝って決めたゴールも多いので、日本ではヘディングでのゴールも多くなるのではないか。スピードはまずまずのレベルで、キープ力もある。ポストプレーヤーではないが、前線で起点となるプレーもできるので、1トップ役でも問題なくプレーするだろう。シャドーのポジションで生きるタイプではないように思う。
③ アラン・ミネイロ (アルビレックス新潟)
■ 生年月日 : 1987年9月29日(24歳)
■ 出身地 : ブラジル
■ 身長/体重 : 174cm/79kg
■ ポジション : MF
→ ドリブラーというよりは、パサータイプのように思える。最大の武器は右足のミドルシュートで、威力十分である。また、フリーキックも精度が高そうで、動画中でも鮮やかなフリーキックを決めている。新潟では、プレイスキッカーとしても活躍するだろう。スピードはあまりないように思うが、がっちりした体つきで、キープ力はありそう。テクニックは並レベルだと思う。むしろ、パワフルさの方が目立つ。
④ ペク・ソンドン (ジュビロ磐田)
■ 生年月日 : 1991年8月13日 (20歳)
■ 出身地 : 大韓民国
■ 身長/体重 : 171cm/66kg
■ ポジション : FW/MF
→ スピードと柔らかさを兼ね備えたドリブラー。映像(五輪代表)ではサイドハーフでプレーしているが、フォワードでもプレーできるだろう。ボールの持ち方もいいので、味方を使うプレーもできる。ゴール前のシーンが少ないので、得点力があるかは、判断はできなかったが、ドリブル技術を見るだけでも価値がある選手といえるだろう。右サイドでも、左サイドでもプレーできそうなので、MF山田、MF山崎らとのポジション争いになるが、ハイレベルな争いになるだろう。運動量もありそうなので、現代的なアタッカーといえる。
⑤ ジャイロ (栃木SC)
■ 生年月日 : 1991年3月5日(20歳)
■ 出身地 : ブラジル
■ 身長/体重 : 193cm/85kg
■ ポジション : FW
→ 得点源として期待される大型フォワード。まとまった映像は無かったので、はっきりしたことは言えないが、足元のプレーは巧みで、柔らかいドリブルを持っている。サイドからのクロスをヘディングで合わせたシーンは、「豪快」と表現するしかないほどのダイナミックなゴールだった。線の細さが心配される。20歳とまだ若い選手なので、即戦力にはならないかもしれないが、試合で使っていくと、大化けしそうなタイプである。
⑥ レナト (川崎フロンターレ)
■ 生年月日 : 1988年10月4日(23歳)
■ 出身地 : ブラジル
■ 身長/体重 : 167cm/68kg
■ ポジション : FW/MF
→ 2列目でプレーする左利きのアタッカー。川崎Fでは、フォワードでプレーする予定という。FWジュニーニョも、もともとは中盤の選手だったので、前任者と同じ道を歩むことになる。167センチと発表されているが、もう少し低いのでは?と思う。スピードがあって、柔らかいドリブルもあるので、打開力はありそう。イマジネーションもあるので、観ていて楽しい選手だと思う。シュート力もあるが、2列目から飛び出して、チャンスに絡むシーンがほとんどなので、フォワードとしては未知数である。
⑦ ケニー・クニンガム (ガイナーレ鳥取)
■ 生年月日 : 1985年6月7日(26歳)
■ 出身地 : コスタリカ
■ 身長/体重 : 174cm/74kg
■ ポジション : FW
→ コスタリカ代表経験のあるストライカー。全身がバネのようで、躍動感に満ち溢れている。1.5列目タイプで、スピードも、テクニックも、高水準である。ヘディングでのゴールも多くて、打点の高さは驚異的である。うまく味方を使うことのできる選手なのか、セルフィッシュな選手なのか、判断はできなかったが、かなりハイレベルな選手で、よくこんな選手を獲れたな、と驚くほどである。おそらく、攻撃は彼が中心になると思うが、怪我が無ければ、二桁ゴールは間違いないと思う。
⑧ ピンバ (ヴァンフォーレ甲府)
■ 生年月日 : 1990年7月4日(21歳)
■ 出身地 : ブラジル
■ 身長/体重 : 173cm/67kg
■ ポジション : MF
→ トリッキーなプレーを見せる攻撃的なプレーヤー。自分で得点するよりも、ラストパスを送って味方のゴールをお膳立てするプレーを得意とするようだ。運動量もあって、いいところでボールを受けることができる。タイプとしては、FWミシェウ(新潟)やMF二川(G大阪)のプレーを連想させる。キラーパスを得意としているようで、決定的なパスを供給しているシーンが多い。
⑨ マセナ (湘南ベルマーレ)
■ 生年月日 : 1989年2月25日(22歳)
■ 出身地 : ブラジル
■ 身長/体重 : 184cm/82kg
■ ポジション : FW
→ エースとしての期待がかかるが、ポストプレーは安定感がある。サイドに流れてボールをキープすることもできる。また、パスを受けて時間を作ってから、味方に気の利いたパスを送ることもできるようだ。フィジカルも強くて、運動量もありそうだが、肝心のゴール前のシーンは少ないので、どのくらいのゴール数を期待できるか、は判断できない。もしかしたら、点取り屋というよりは、献身的なプレーで貢献するFW鈴木隆行(水戸)のような選手なのかもしれない。
⑩ ヘベルチ (ザスパ草津)
■ 生年月日 : 1988年8月29日(23歳)
■ 出身地 : ブラジル
■ 身長/体重 : 173cm/72kg
■ ポジション : MF
→ 00年代にブンデスリーガで活躍したFWアイウトンとイメージが重なる。あるいは、昨シーズンまで、湘南でプレーしたMFアジエルにもっとストライカーの要素を加えると、こういう選手になるのかもしれない。左足が得意のアタッカーで、ずんぐりむっくりした体型であるが、高精度で、かつ強烈な左足を備えている。もっと、ディフェンシブなタイプかと思っていたが、草津では1.5列目でプレーすることになるだろう。チームの王様として気分よくプレーさせてあげると、力を発揮するのではないか。あまり話題になっていないが、いい選手である。
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