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【C大阪×神戸】守備の時に穴になる38歳のMFイニエスタ。またしても最下位転落・・・。 | | |　

■　J1の第24節

J1の第24節。10勝5敗8分けで勝ち点「38」のセレッソ大阪はヨドコウ桜スタジアムでヴィッセル神戸と対戦した。神戸は5勝12敗6分けで勝ち点「21」。17位と降格圏に位置する。J1は横浜FMが独走態勢に入ったが2位争いが大混戦になっている。2位の鹿島が勝ち点「40」、3位の柏が勝ち点「39」、4位のC大阪が勝ち点「38」、5位の川崎Fが勝ち点「37」となるが川崎Fはコロナの影響で消化試合数が2つ少ない。

ホームのC大阪は「4-2-2-2」。GKキム・ジンヒョン。DF松田陸、西尾、鳥海、舩木翔。MF鈴木徳、原川、中原輝、ジェアン・パトリッキ。FWアダム・タガート、上門。次の水曜日にルヴァン杯の2ndレグの川崎F戦(A)を控えていることもあってMF奥埜、MF毎熊、MF為田はベンチスタート。DFマテイ・ヨニッチはルヴァン杯の1stレグの川崎F戦(H)に続いてベンチ外。MF中原輝、DF舩木翔、MF上門が起用された。

アウェイの神戸は「4-1-2-3」。GK飯倉。DF山川哲、マテウス・トゥーレル、小林友、酒井高。MF小林祐、山口蛍、イニエスタ。FW佐々木大樹、大迫、汰木。E-1 サッカー選手権の日本代表に選ばれていたFW武藤嘉は怪我のため欠場。FW大迫がスタメンで起用された。夏に獲得した新戦力のFWステファン・ムゴシャとDF飯野はベンチスタート。新戦力のDFマテウス・トゥーレルとMF小林祐は初スタメンとなった。

■　ホームのC大阪が3ゴールを挙げて完勝！

試合は前半17分にアクシデントが発生。相手ともつれたMF原川が肩を脱臼して負傷交代となった。代わってMF奥埜が投入された。予期せぬアクシデントに見舞われたC大阪だったが前半22分に高い位置からプレスをかけて相手キーパーのGK飯倉のミスを誘うと最後はMF奥埜からのダイレクトパスを受けたFWアダム・タガートが左足で決めてC大阪が先制に成功する。FWアダム・タガートは4ゴール目となった。

さらに前半31分に左サイドのCKを獲得するとキッカーのMF鈴木徳にボールが戻ってくる。クロスを入れるタイミングだったが神戸の選手が誰も近寄ってこなかったのでMF鈴木徳は判断を変更。そのまま右足で放ったシュートが鮮やかに決まって追加点を奪った。MF鈴木徳はJ1初ゴールとなった。前半は2対0で折り返した。C大阪はハーフタイムに選手交代を実施。FWアダム・タガートを下げてFW加藤陸を投入する。

後半は神戸がボールを保持する時間が増えた。C大阪は得意のカウンターからチャンスを作った。ともにチャンスを生かせなかったが後半42分にC大阪が右サイドでFKを獲得するとDF松田陸のクロスから途中出場したFW加藤陸がダイビングヘッドで合わせてダメ押しの3点目を奪った。今シーズン5ゴール目のFW加藤陸はバースデイゴールとなった。3対0で大勝したC大阪は3位浮上。神戸は最下位に転落した。

■　7試合連続で途中出場した選手がゴール中

阪神ダービーだったが好調のC大阪がホームで完勝。鹿島を抜いて3位に浮上した。これで3連勝となったが7月に上位3チームとの3連戦を戦っているので今後は下位チームとの対戦が多くなる。出来るだけ取りこぼすことなく勝ち点を積み上げていきたい。この日もコロナに感染した小菊監督は不在だったが高橋大輔コーチがしっかりと代役を果たした。ホームの神戸戦はこれで6試合負けなし(3勝3分け)となった。

先制した後、比較的、早い段階で2点目を奪うことが出来たのでC大阪にとっては楽な展開になった。2点目を決めたのはMF鈴木徳だったがここに来て急激に存在感を増している。腰痛を抱えているMF原川が夏になって怪我を繰り返しており、MF鈴木徳にチャンスがやって来たが同等以上の働きを見せている。彼もベンチ外になる試合が続いた時期もあったが腐ることなく準備をしてきたことが実を結んだと言える。

後半42分にダメ押しの3点目を奪った途中出場のFW加藤陸は今シーズン5ゴール目となったがこれでC大阪はリーグ戦に限定すると「7試合連続で途中出場した選手」がゴールを奪っている。これは驚異的な記録と言える。コロナの影響で交代枠が「3」から「5」に増えた影響でフォワードやアタッカーの選手がフル出場するケースは一気に減った。攻撃陣の層の厚さが今シーズンのC大阪の強みの1つになっている。

■　ボールを持ったときは違いを出せるが・・・。

神戸は試合前の時点では17位だったが同じ勝ち点「21」で並んでいた清水に得失点差で抜かれて最下位に転落した。残留争いも大混戦なので「本当の勝負はこれから」と言えるが吉田孝行監督になってからの6試合の成績は3勝2敗1分け。3連勝した後、ここ3試合は勝ちなし。鹿島→柏→C大阪なので上位との3連戦だったことを考慮する必要はあるが踏ん張りどころを迎えている。次節は札幌戦(A)になる。

神戸は夏の移籍市場で大型補強を敢行したがCBのDFマテウス・トゥーレルがデビュー戦でいいプレーを見せたことは数少ない収穫に挙げられる。DF菊池流が怪我で離脱する中、DFマテウス・トゥーレルにかかる期待は高かった。サイズがあるだけでなくスピードもあって攻撃力も高そうな選手である。「個の力」は相当に高いと思われる。同じく初スタメンとなったアンカーのMF小林祐は良さを出し切れなかった。

残りは早くも10試合となったが神戸はACLがあって天皇杯があってルヴァン杯も勝ち残っている。8月以降はかなりの過密日程になるので選手を休ませながら戦わないといけないがMFイニエスタの使い方がキーになるだろう。ボールを持った時はさすがに上手いが相手ボールのときはあまり動かない。スプリントをすることもほとんどないので「守備の時は明確な穴」になっている。彼をカバーできる選手もいない。

鹿島やG大阪のようなビルドアップが出来ないチームが相手のときはMFイニエスタを起用してもそこまで守備の部分で穴にならないと思うがC大阪のようにしっかりと後ろから組み立ることが出来るチームが相手のときは簡単に突かれてしまう。声に出して言う意味はないので選手や監督などがそういう発言することはないと思うが「MFイニエスタがスタメンだとありがたい」と感じるチームは多いだろう。

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