ブラウブリッツ秋田→ 2020年のJ3王者の秋田は昇格1年目ながらほぼ残留争いに巻き込まれずに11勝17敗14分けで13位だった。まずまずの1年になったと言えるが開幕5試合で3勝1敗1分けと好スタートを切った後はなかなか勝ち点「3」を獲得することは出来なかった。6節以降の成績は8勝16敗13分けなので大きく負け越している。最後は4連敗で終えたことを加味すると来シーズンの戦いに不安を感じている人は少なくないだろう。
戦い方ははっきりしている。「ボール支配率」は38.3%。J2ワーストだった。「パス数」は21位、「30mライン進入回数」は22位、「ペナルティエリア進入回数」は20位だった。J3時代と同様で「粘り強い守備」と「スピーディなカウンター」と「セットプレー」が武器になった。セットプレーは16得点/14失点。さすがにJ3だった2020年の28得点/7失点という数字には遠く及ばないがJ2の舞台でも十二分に通用した。
42試合で41得点/53失点だったがMF沖野とDF鈴木準のいる右サイドからの攻撃は秋田の強みになった。MF沖野は36試合で2ゴール5アシスト。アシスト数はチーム最多だった。右SBのDF鈴木準は20試合で1ゴール4アシスト。前半戦の活躍が評価されて夏にFC東京への個人昇格を果たした。FC東京では8試合の出場のみ。428分のプレー時間にとどまったが秋田で「J2有数の右SB」と評価される活躍を見せた。