■ J3の第5節J3の第5節。0勝2敗2分けで勝ち点「2」。ブービーの17位と大きく出遅れたブラウブリッツ秋田はホームの八橋運動公園陸上競技場でセレッソ大阪U-23と対戦した。秋田は開幕から4試合勝ちなし。J3の18クラブの中で4節を終えた時点で未勝利なのは長野と秋田とFC東京U-23の3チームのみ。一方のC大阪U-23は開幕から4試合負けなし。3勝1分けで2位と好位置に付けている。4試合で10ゴールを奪っている。
ホームの秋田は「4-1-2-3」。GK松本。DF沖野、千田、中島大、山田尚。MF小谷、江口、和田昌。FW藤沼、坪井、古田。右SBのDF沖野は昨シーズンまではC大阪U-23の主力として活躍。J3では通算すると82試合に出場している。MF西本などがC大阪U-18の同期になる。大宮から期限付き移籍中のFW藤沼は4試合で2ゴールを挙げている。徳島から期限付き移籍中のFW坪井は4試合連続スタメンとなった。
対するアウェイのC大阪U-23は「4-2-2-2」。GK茂木秀。DF野村、林田、西尾、下川太。MF西本、中島元、斧澤、山根永。FW安藤瑞、山田寛。4節の藤枝MYFC戦(H)で途中出場ながら2ゴールを挙げたFW安藤瑞は今シーズン初スタメンとなった。MF中島元はこの試合はボランチでの起用になった。3月29日(金)に加入が発表されたFWタワンとMFポンラヴィチュがベンチ入り。ともにタイの年代別代表になる。
■ 3対0で大勝した秋田が初勝利試合は開始早々の前半1分にFW山田寛に決定機が訪れるが決められず。C大阪U-23は先制の大きなチャンスを逃した。ホームで何としてでも初勝利が欲しい秋田は前半12分にFKを獲得するとクイックリスタートからエリア内で仕掛けたMF和田昌が右足で決めて先制に成功する。横浜FMから期限付き移籍中のMF和田昌は移籍後初ゴールとなった。横浜FMユース出身でMF遠藤渓がユースの同期生になる。
さらに前半23分にゴール右寄りの絶好の位置でFKを獲得するとMF江口が右足で直接決めて追加点を奪った。前半は2対0と秋田がリードをして折り返した。C大阪U-23は後半開始からFW安藤瑞を下げて高校3年生のMF松本凪を投入。FW中島元のポジションをフォワードに変更するテコ入れを図ったが前半ほどはチャンスを作れなくなった。後半16分には秋田のFW坪井に決定機が訪れたが決められず。
ダメ押しゴールの欲しい秋田は後半33分に途中出場したMF堀研太が左サイドからクロスを入れると逆サイドで待っていたFW藤沼がドリブルでシュートコースを作ってから右足で決めて決定的な3点目のゴールを奪った。3対0で大勝した秋田は開幕から5試合目にしてようやくの今シーズン初勝利を手にした。1勝2敗2分けとなった。敗れたC大阪U-23は今シーズン初黒星となった。こちらは3勝1敗1分けとなった。
■ 間瀬監督の期待に応えたいDF沖野将基開幕から未勝利が続いていた秋田が好調のC大阪U-23を下して初勝利を手にした。オフに若い選手をたくさん獲得した秋田はチームを大きく変えようとしている最中。チームとしての完成度が高まるまで少し時間がかかるのは仕方がないが早く初勝利が欲しかった。間瀬監督に対する評価も下がってきていたのでホッとしているだろう。前半12分、前半23分、後半33分といい時間帯にゴールが生まれた。
先制ゴールの場面はクイックリスタートを選択したのが良かった。C大阪U-23の守備陣は準備が出来ておらず。MF和田昌に対応したのはフォワードのFW山田寛だったがボールを持ったMF和田昌が積極的に仕掛けたことがゴールにつながった。「時の人」になっているMF和田昌は開幕から主力として起用されているが移籍後初ゴールをゲット。高卒4年目になるが今シーズンは彼にとっては勝負の1年になる。
注目が集まったのは古巣対決となる右SBのDF沖野だった。C大阪U-23の主力として活躍していたDF沖野にとっては思い入れの強いクラブとの対戦になったがマッチアップする機会が多かったMF山根永をほぼ完封した。ここまで3ゴールを挙げているMF山根永はC大阪U-23の攻撃の中心の1人になるがしっかりと対応した。DF沖野は守備の得意な選手とは言えないがMF山根永に良さを出させなかった。
DF沖野も今シーズンは開幕からスタメンで起用されている。5試合連続でフルタイム出場を果たしているが2節の讃岐戦(A)、3節の岩手戦(A)はともに致命的なミスを犯している。どちらも軽率すぎるパスミスだったので「スタメンから外れるのでは?」と思ったが4節の長野戦(H)、5節のC大阪U-23戦(H)もスタメン出場。間瀬監督の評価は相当に高い。この日は監督の信頼にこたえるプレーを見せたと言える。
彼も勝負の1年になる。完全移籍で加入したが彼の攻撃力を間瀬監督は高く評価している。大きなミスを犯しても引き続いてスタメンで使ってくれた監督のためにも頑張らないといけない。もともとはサイドアタッカーなので攻撃力は相当に高い。安定感に欠ける点や判断のミスが多い点やスタミナの無さや守備力の低さは課題に挙げられるが突破力やビルドアップ能力など武器も多い。飛躍のシーズンにしたい。
■ 新加入のタイ人コンビがデビューC大阪U-23は今シーズン初黒星となった。4節の藤枝MYFC戦(H)は6対1で大勝。勢いに乗った状態で秋田に乗り込んできたが前半にFW山田寛とMF斧澤が決定機でシュートミス。この日はシュート精度が低かった。後半開始からU-18日本代表のMF松本凪を投入したが大きなプラスの効果は生まれず。後半33分には守備陣のちょっとしたミスから決定的な3点目のゴールを奪われて万事休すとなった。
アウェイで大敗を喫したが4節の藤枝MYFC戦(H)の大勝劇に大きく貢献したDF瀬古とDF舩木翔は不在。またしても「2種登録の高校生4人のみの最終ライン」になったがこの日は安定感を欠いた。DF西尾やDF林田はJ3で試合経験を積んでいるが守備陣を統率できるほどではない。左SBのDF下川太はJリーグ初スタメン。後半28分にFW山田寛に素晴らしいクロスを送るなど攻撃面は光ったが守備の時は苦労した。
後半の終盤には3月末に加入が決まったばかりで年代別のタイ代表を経験しているFWタワンとMFポンラヴィチュを投入。どちらもJリーグ初出場となった。2人とも2000年生まれなので若い選手がタイからやって来たがMFポンラヴィチュは左利きのボランチ。出場時間は6分ほどだったがいくつか光るプレーを見せた。2018年にC大阪に在籍した同じタイ出身のMFチャウワットに似た系統のボランチだと思われる。
C大阪U-23はボランチが不足している。U-23の対象となる世代に限定すると本職のボランチはMF西本くらい。ボランチの相方として高校3年生のMF松本凪を起用しているがボランチの駒は不足している。日本のサッカーに慣れるまでに少し時間がかかるとは思うがMFポンラヴィチュはある程度の出場機会が得られるのではないか。一方、サイドハーフでプレーしたFWタワンはライバルが多い。タフな環境である。
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