■ アウェイのベトナム戦アジア最終予選の5戦目。2勝2敗で勝ち点「6」の日本はアウェイでベトナムと対戦した。ベトナムは開幕4連敗と苦しんでいる。先にシドニーで行われたオーストラリアとサウジアラビアの試合はスコアレスドローだったのでサウジアラビアが4勝1分けで勝ち点「13」、オーストラリアが3勝1敗1分けで勝ち点「10」となった。日本は勝てばオーストラリアとの差がいよいよ「1」となって射程圏内に捉えることが出来る。
日本は「4-1-4-1」。GK権田(清水)。DF山根視(川崎F)、DF吉田(サンプドリア)、DF冨安(アーセナル)、DF長友(FC東京)。MF遠藤航(シュツットガルト)、MF田中碧(デュッセルドルフ)、MF守田(サンタ・クララ)、MF伊東純(ゲンク)、MF南野(リバプール)。FW大迫(神戸)。右SBはDF酒井宏がベンチ外。DF山根視が起用された。怪我上がりのFW大迫はスタメン出場。先日の徳島戦(H)でゴールを決めている。
ベンチスタートになったのはGK川島(ストラスブール)、GK谷(湘南)、DF室屋(ハノーファー96)、DF板倉(シャルケ)、DF中山雄(ズヴォレ)、MF柴崎岳(CDレガネス)、MF鎌田(フランクフルト)、MF原口(ウニオン・ベルリン)、MF三笘(ロイヤル・ユニオン)、MF浅野拓(VfLボーフム)、MF堂安(PSV)、FW古橋(セルティック)の12名。FW上田(鹿島)、FW前田大(横浜FM)、DF旗手(川崎F)などはベンチ外となった。
■ 前半17分のMF伊東純也のゴールが決勝点に・・・。試合は大方の予想どおりで日本がボールを保持する展開になった。新興勢力のベトナムは2016年にJ2の水戸でプレーした10番のFWグエン・コン・フオン、同じく2016年にJ2時代の横浜FCでプレーした11番のMFグエン・トゥアン・アインだけでなく、左利きで14番のMFグエン・ホアン・ドゥック、同じように左利きで19番のMFグエン・クアン・ハイなど中盤から前目のポジションにたくさんのタレントを抱えている。
5バックで守るベトナムに対して日本は左のインサイドハーフでプレーしたMF守田がたくさんボールに触って起点になった。前半6分のMF南野のシュートが決まらなかったが前半17分にカウンターからMF南野が左サイドを抜け出すと逆サイドから走って来たMF伊東純に正確なパスを通してゴールイン。日本がスピーディーなカウンターから先制ゴールを奪った。MF南野は豪州戦に続いて先制ゴールをアシストした。
前半40分にもカウンターから抜け出したMF伊東純が右足で強烈なシュートを決めて追加点か!?と思われたがVARで確認した結果、オフサイド。ノーゴールとなった。1対0で迎えた後半は日本がたくさんセットプレーを獲得した。惜しいシーンはあったが追加点のゴールは奪えず。突き放すことはできなかったが1対0で逃げ切った日本は2連勝。5試合を終えて3勝2敗となった。2位の豪州との差は「1」となった。
■ 塩試合に持ち込んで難なく逃げ切る。前半40分のMF伊東純のミドルシュートがゴールと認められていたらもっと楽な展開になったと思うがベトナムの攻撃はあまり鋭くなかったので危ないシーンはほとんどなかった。高さの部分でも日本がかなり優位に立っていたので相手のセットプレーもそこまで脅威にはならなかった。後半にたくさんあった日本側のセットプレーを生かして追加点を奪えていたら理想的な展開だったが難なく逃げ切った。
「早い時間帯に先制ゴールを奪えたら極力リスクを冒さずにカウンターから追加点を狙って逃げ切りを図る。」というやり方を広島時代から森保監督は得意にしている。2012年~2017年の途中まで森保監督は広島を指揮したが4年半の間に「広島が先制ゴールを奪った試合」は92試合あって79勝3敗10分け。同様に「広島が前半をリードして折り返した試合」は61試合あるが57勝1敗3分けとなる。驚異的な勝率になる。
「先制した後は欲を出すことなく塩試合に持ち込んでそのまま逃げ切る。」という戦いを森保監督は大の得意にしている。「どんな試合でもどんな試合展開でもどんな状況でも常に攻撃的でアグレッシブにゴールを目指さないといけない。」と考えるファンとの相性は最悪と言えるが「追加点を奪うこと」よりも「追いつかれるリスクを出来るだけ下げること」に力を注ぐタイプの監督なので高確率で逃げ切りには成功する。
■ ロングボール主体の攻撃に助けられる。躍動したのはMF伊東純だった。「4-1-4-1」を採用しているので豪州戦(H)に続いて2シャドーの一角でプレーしたが「4-2-3-1」の右SHのときよりも周りにスペースがあってシュートチャンスに絡みやすくなる。2点目と思われたシュートがオフサイドを取られて認められなかったのは残念だったがベトナムはMF伊東純のスピードに全く対抗できなかった。日本の大きな武器になっており、外せない選手になった。
左のインサイドハーフでプレーしたMF守田の位置取りは面白かった。自分の判断なのか?監督やコーチの指示なのか?味方からのアドバイスがあったのか?理由は定かではないがインサイドハーフに入った選手とは思えないほどタッチライン際でプレーした。イレギュラーなポジションを取るMF守田への対応にベトナムの選手は苦労したがMF守田のところが起点になったので右のMF伊東純はフリーになりやすかった。
守備陣は危ないシーン自体が少なかった。ベトナムの攻撃は想像していた以上にロングボールが多かった。韓国人監督の好みだと思うがシンプルに後方からロングボールを蹴るだけではハイボールをDF吉田とDF冨安に簡単に跳ね返されるだけである。丁寧にパスをつながれた方がはるかに日本は苦労しただろう。高さのないベトナムがロングボール主体の攻撃を続けたとしてもほぼチャンスにつながらない。
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