■ 2021年の降格枠は「4.0」新型コロナの影響で2021年のJ2の降格枠は「4.0」となる。2020年のJ2の順位表を確認すると19位は町田、20位は群馬、21位は愛媛FC、20位はSC相模原だった。下位4チームに加えて17位の岡山、18位の金沢も危ない立場と言える。さらに昇格組の秋田とSC相模原も「J3に降格しないこと」を意識して戦う必要がある。コロナ前の2019年の降格枠は「2.0」だったことを考えると「4.0」というのはシビアである。
降格枠が「4.0」と拡大したことは大いに関係していると思うがオフの移籍市場で積極的な動きを見せたクラブは多かった。中でも19位の町田はFW鄭大世(町田)、FWドゥドゥ(甲府)、MF太田修(甲府)、DF三鬼(山形)などを獲得して戦力を大幅にアップさせている。町田は「3年計画の2年目」になるが上位候補に挙げる人も少なくない。2020年は攻撃力不足で下位に沈んだが2020年のJ2のダークホースに挙げられる。
降格候補の筆頭に挙げられるのは愛媛FCになる。アカデミー・ヘッド・オブ・コーチングという役職だった和泉氏を監督に据えて21位からの巻き返しを図るが課題だったフォワードの補強には成功せず。むしろ、FW有田(→甲府)が契約満了、FW丹羽(→金沢)が流出したのでフォワードの層は薄くなった。2006年からずっとJ2に所属しているが「過去最大のピンチ」と言える。とにもかくにも監督の手腕に注目が集まる。