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【移籍市場】 2020年-2021年オフの補強ポイントについて考える。 (湘南ベルマーレ編) | | |　

湘南ベルマーレ

→　パワハラ騒動で揺れた昨シーズンは16位で参入決定戦に挑むことになった。徳島との参入決定戦は先制されながら何とか1対1のドローに持ち込んで「J1残留」を果たした。苦しみながらも最低限の結果を残したが今シーズンも苦しいシーズンになっている。22節を終えた時点で2勝16敗3分けで勝ち点「9」のみ。最下位に沈んでいる。言うまでもなく、例年であれば残留争いの中心になっている成績である。

普通のシーズンであればはるか昔に浮嶋敏監督は解任 or 退任になっていると思うが新型コロナの影響でJ2への降格はなくなったこともあって監督交代は実施されず。17節の清水戦(H)から6連敗中と苦しんでいる。21試合で15得点のみ。極度の得点力不足に苦しんでいる。12年ぶりに復帰して来たベテランのFW石原直が20試合で5ゴールと奮闘しているが他に複数ゴールを奪っているのはDF大岩のみとなる。

期待の高かったノルウェー代表のFWタリクは15試合で1ゴールのみ。2月21日(金)に行われた浦和との開幕戦でPKを失敗したのがとにかく悔やまれる。PK失敗によってチームも本人も勢いに乗ることが出来なかった。五輪代表のFW岩崎も12試合でノーゴール。結果を出せていない。196センチのFW指宿も13試合でノーゴール。フォワードの軸だったFW山崎凌(名古屋)を引き抜かれた影響は大きかったと言うしかない。

「シュート数」、「枠内シュート数」、「30mライン進入回数」、「ペナルティエリア進入回数」、「CK獲得本数」はJ1で18位。「パス数」と「ドリブル数」は16位となる。クロス数は10位なので真ん中程度と言えるが「21試合で15得点しか奪えないのも当然」と言える成績である。21試合で35失点というのはとんでもなく多い失点数ではないが「点が取れないので守備陣にかかる負担は極めて大きい。」と言える。

まず注目されるのは監督の去就になる。ここまで引っ張って来たので「シーズン中の解任や退任は実施されない。」と思うがオフ期間中に「浮嶋敏監督の続投」が発表されたらとんでもなく大きな批判を浴びるだろう。一部のサポーターからは「曹貴裁監督の復帰」を求める声が出ているが報告書に書かれていた内容が普通の人が考えていた以上に悪質だったので「湘南の監督復帰はあまりにもリスキー」である。

「降格候補の1つとして来シーズンの開幕を迎えるだろう2021年の湘南の監督をやりたがる人はなかなか見つからない。」と思うが日本の事情をあまり知らない外国人であれば「やりたいと思う人」は見つかるだろう。昨夏から続く悪い流れを変えるためにはキャラクターの濃い外国人監督を連れてくるのがベターと考えられる。攻守にアグレッシブな(伝統的な)湘南のサッカーに合った指導者を探さないといけない。

このまま行くとオフの移籍市場は厳しいものになるだろう。同じようにJ1で下位に低迷している清水や仙台などにも同じことが言えるが「2021年に高確率で降格候補に挙げられるチームでプレーしたい。」と考える選手は少ない。レギュレーションが変更になってJ2への降格はなくなったが、『むしろ、J1に落ちてしまった方が「降格の責任を感じた主力級の選手」がチームに残る可能性が高まる。』と考えられる。

今シーズンは多くの選手が自分の良さを出せずに苦労しているが湘南には「有望な若手」がたくさんいる。湘南のユース出身の選手や高卒や大卒で湘南に加入した選手もたくさんいるがMF齊藤未、MF鈴木冬、MF松田天、DF坂圭祐、MF金子大などに対しては多くのJ1のクラブが関心を寄せるだろう。さらには経験豊富なMF岡本拓やDF大岩あたりにも他クラブから好条件のオファーが届く可能性は高いと言える。

昨オフはDF杉岡(鹿島)やDF山根視(川崎F)やFW山崎凌(名古屋)などが流出したが今オフはさらに難しいオフになると考えられる。湘南にはU-23日本代表(五輪代表)やU-19日本代表の候補となる若手プレーヤーがたくさんいるが、やはり、チームの成績が低迷していると個人としての評価も上がりにくい。よほどのスーパーな活躍を見せない限り、下位に低迷するチームの選手の評価はなかなか上がらない。

サポーターにとっては辛い時期が続くが「2021年もJ1で戦えること」をポジティブに考えたい。「何が何でもJ1の舞台でプレーしたい。」、「1度くらいはJ1の舞台でプレーしたい。」と考えているJリーガーはたくさんいる。そういう夢や野心を持った選手を獲得できると主力数名が抜けたとしてもある程度は戦える戦力になるだろう。「J1ブランド」を最大限に生かしてJ2やJ3でプレーする有望株をたくさん獲得したい。

最優先補強ポイントは言うまでもなくフォワードになる。FW石原直の活躍は嬉しいサプライズだったが36歳になったFW石原直に多くを求めるのは酷である。J2で上位争いに参加している北九州に期限付き移籍しているFW鈴木国は25試合で2ゴール2アシスト。3番手のフォワードとしてまずまずのプレーを見せているので「オフに呼び戻すことになる。」と思うが実績もしくは将来性の高いフォワードを獲得したい。

「今オフに湘南が獲得できたら面白いと思うフォワード」を挙げてみるとFW町野(北九州)、FWルカオ(金沢)、FW川又(千葉)、FWホムロ(SC相模原)。FWイスマイラ(福島)など。サイズがあって中央で起点になれる大型フォワードは絶対に必要である。ナイジェリア出身のFWイスマイラは粗削りなところはあるので「J1で即戦力になる可能性」は高くないが湘南との関係性が極めて強い福島でプレーする選手になる。

点の取れるシャドーストライカーやアタッカーも皆無であることを考えるとFW山口一(水戸)、MF平戸(町田)、MF三田尚(長野)、FW谷口海(熊本)なども狙い目と言える。さらには「サイズのあるCB」も欲しい。「辛抱して守ってきたが結局は高さのある選手にやられて失点するパターン」も多い。DF熊本(山形)、DF田代雅(栃木SC)、DFンドカ・ボニフェイス(水戸)などが「J2でプレーする若手CBの有望株」である。

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