国際Aマッチデーということで、世界各地で国際親善試合が行われた。注目の試合結果の感想です。(試合は見ていないので、あしからず。)
一番のビッグカードは、イタリア×ドイツ(フィレンツェ)。だけど、よもやの大差がついた。ドイツは、カーンを除くとほぼベストの布陣なのに対して、イタリアはトッティを欠いた状況。それにもかかわらず、1対4で完敗したドイツはやっぱり重症だ。ポーランド、コスタリカ、エクアドルという激甘のグループに入れざる得なかったことからは、ベッケンバウアーのクリンスマン・ドイツ代表への信頼の無さがうかがえるが、状況はさらに悪くなっている。もし、チームの心臓のバラックを失うことがあれば、グループ予選で消えても不思議ではない。
アメリカや日本であれば、自国開催のワールドカップで決勝トーナメントの初戦で敗退しても許容範囲であるが、強豪・ドイツだとそうはいかない。最低でもベスト4に進まないと、国民は納得しないだろう。2002年の悪夢がよみがえるが・・・。攻撃陣は、バラック、クローゼ、ポドルスキーといい選手が揃っているのに。
対するイタリアだが、トーニとジラルディーノとトッティのトライアングルは強烈で、優勝候補の一角といわれても不思議ではないと思うが、どうも、ボクにはイタリアが優勝する絵が浮かばない。過去何度も期待を裏切り続けているからなのか。
次は、ポルトガルとサウジアラビアの試合について。結果はポルトガルが3対0で快勝したが、やっぱり最近のポルトガルは、いいチームだと思う。DF、MF、FWと各ポジションにタレントを揃えていて、個人的には、欧州最高のチームだと思う。これまでは、攻撃陣にタレントが多く出ていたが、カルバーリョやアンドラーデの台頭で、非常にバランスが良くなった。本大会でも期待大。
アルゼンチン対クロアチアは、3対2でクロアチアが勝利。アルゼンチンは、メッシ、クレスポ、テベスの3トップに、トップ下リケルメということで、ほぼベストの布陣だが、逆転負け。やはり、今回のアルゼンチン代表は、小粒な感じが強い。当然、リケルメ、メッシ、クレスポ、テベスは世界でも指折りの選手だが、ライバルのブラジル(ロナウド、カカ、アドリアーノ、ロビーニョ、ロナウジーニョ)と比べると、1段格が落ちることは否めない。リケルメがスタメンに定着してからは、かつてのアルゼンチン代表で見せた、ショートパス主体のらしいサッカーも見せるようになったが、迫力不足の感がある。ユース世代では無敵なのに対して、残念ながら、フル代表ではなかなか成果が出ない。ドイツ大会では優勝候補ではないと思う。
最後に、オランダは、エクアドルに1対0で勝利。この試合では、ニステルローイが欠場で、メールディンク、カイト、ロベンの3トップだったようだが、本大会では、ロッベンとニステルの出来次第だと思う。逆に言うと、この二人が、超人的な活躍をしない限り、上位進出は難しいと思う。AZのメンバー中心のDFラインも、不安が残る。
ただ、この時期の親善試合はそれほど大きな意味はなく、コンディションもモチベーションも各国でまちまちであるので、結果は参考資料にしかならないと思う。一つだけ、クロアチアがアルゼンチンに勝って、慢心してくれれば、日本はやりやすいだろうなと思う。
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