■ 金のなる木中田英寿や、中村俊輔、小野伸ニらの活躍で、欧州での日本人選手の評価も上がってきてはいるが、いまだに「日本人=金のなる木」と考える時代錯誤の輩もいる。メッシーナの会長もそんな一人だ。
いわく、「われわれは柳沢を重要な戦力として考えており、手放すつもりはないが、彼がどうしても日本に戻るというならば、かわりに来る日本人がいなければならない」と主張したらしい。
これが事実であるならば、とんでもない発言だ。
■ セリエAの凋落ボクは、セリエAが好きではない。基本的には、ほとんど見ない。その一番の理由は、多くの試合でエンターテイメント性のかけらもない試合が延々と90分間続くからだ。
確かに、ビッグ7といわれた、6・7年前までは、世界最高峰のプレーヤーが世界最高峰のプレーを披露していたが、ここ最近は、パルマ、ラツィオ、ローマ、フィオレンティーナの没落で、実力差の激しい見所のないリーグになってしまった。
そして、グラウンド外でのごたごたが多すぎることも不快感を増大させる。開幕直前まで、1部リーグ所属のチームが、八百長問題や金銭問題で決まらないリーグが、世界最高峰のリーグであるはずがない。
■ Jリーグ復帰も視野に・・・そんなわけで、個人的に、柳沢選手には他のリーグに移籍してほしいと思っている。もう、セリエAのチームに所属しているからステータスがあるとか、フランスリーグやオランダリーグに所属しているから、いまひとつな選手という評価を受けるわけではないだろう。
もちろん、Jリーグ復帰という判断が下されてもいいと思う。いまのJリーグは、相当にタフなリーグだ。Jで主力選手として出場し続けることは、海外のチームでベンチに座っているよりも、価値があることだ。みんなが海外へという時代は、もう終わった。
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