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【名古屋グランパス】退団濃厚のFWジョー。ちゃんと移籍金を獲得できるのか？否か？ | | |　

■　4人目のJリーガーの感染者

「Jリーガーの新型コロナの感染者は3人のみ」という時期がずっと続いたが6月2日(火)にFW金崎(名古屋)の感染が判明した。濃厚接触者と特定された19名はいずれも陰性だったので一安心と言えるが翌日から名古屋の全体練習はストップしている。J1は7月4日(土)に再開されることがすでに決まっているが名古屋は大きく出遅れることになった。「全体練習の再開は6月13日(土)以降になる。」と報じたメディアもある。

まだJ1の開幕まで1か月ほどあるので早い段階で名古屋は全体練習をストップしてクラブの活動を休止することが出来たが再開直前や再開後であったならばすぐには決断できなかっただろう。再開まで時間があることは「不幸中の幸い」と言えるが用心していてもどこに感染者がいるのか？が全く分からない状態なのでコンビニやスーパーやドラッグストアや電車内や駅などで感染してしまうことは普通に考えられる。

感染したこと自体を責める人はほぼいないと思うが、やはり、突っ込まれるような行動をとっていた場合はバッシングの対象になる。芸能人では石田純一さんや宮藤官九郎さんなどは批判をされており、プロ野球選手では阪神タイガースの藤浪投手もバッシングを浴びている。「FW金崎がどこで感染したのか？」は明らかになっていないが不要不急の外出をしたことが理由であるならば一定以上の批判の声は出てくる。

詳細な行動が明らかになるのか？否か？は現時点では不明と言えるが名古屋にとっては極めて痛い話である。「準備期間が1か月ほどしかないのは不安」とコメントしているJリーガーは少なくないが名古屋は「3週間ほどの準備期間」で再開初戦を迎える可能性が高まっている。事態が悪化した場合は「名古屋戦のみ再延期」という可能性もあり得ない話ではない。多方面にマイナスの影響が出ているのは確かである。

■　痛すぎるクラブの活動停止

無事に7月4日(土)の再開できたとしても名古屋の選手は他のクラブの選手と比べると準備不足の状態で試合を行うことになる。サッカー選手に限らず、「人に大きな迷惑をかけてしまうこと」は、一番、避けたいことである。詳細ははっきりしない以上、FW金崎を責める人はいないとは思うが大きな責任を感じているのは間違いないだろう。「他県に出向くにしてももう少しベターな方法はあったのでは？」と言える。

名古屋は大きなハンディを背負う形になったが「症状は軽度ながら入院した。」と言われているFW金崎がどのあたりの時期に退院して、どのくらいの時期に戦列に復帰できるのか？も注目点になる。DF舩津とGK永石は約2週間、DF酒井高は約4週間ほど入院している。当時と比べると医療機関の余裕は生まれているが入院期間が長くなればなるほど体力や筋力は衰えるので復帰までにかかる時間は長くなる。

4月25日(土)に退院したDF酒井高でさえ、7月4日(土)のJ1再開のときに万全の状態で臨むのは難しいと思われるので、やはり、厄介な病気である。早い段階で病気を治して練習に復帰できる状態になることが期待されるが同じポジションのFWジョーの退団が濃厚になる中、FW金崎も離脱するとなると名古屋としては一大事である。怪我で出遅れたFW山崎凌がしばらくの間はCFのファーストチョイスになるだろう。

■　FWジョーは契約解除か？？？

ルヴァン杯のGLの初戦やJ1の開幕戦では1トップの位置で起用されたアタッカーのFW前田直を引き続いてCFの位置で起用することも出来るがFWジョーは古巣であるコリンチャンスへの復帰が有力視されている。今シーズンは怪我の影響で出遅れており、ここまで出場機会なし。そもそもとして開幕前のキャンプにも参加しておらず、2月6日(木)の時点で「ブラジルに帰国している。」と報じられている。

「本当に怪我をしているのか？」、「単なるモチベーションの問題なのか？」は分からないが名古屋はFWジョーを獲得するときに11億円とも言われる移籍金を支払っており、3億5,000万円とも、3億8,000万円とも言われる高額年俸である。「2018年～2020年までの3年契約で総額は20億円以上」と考えられるがこのタイミングで名古屋ならびにJリーグを離れるのは確実となった。J1通算では65試合で30ゴールとなる。

2018年にはJ1で33試合で24ゴールを挙げて得点王に輝いたが2019年は怪我の影響もあって32試合で6ゴールに終わった。2018年は15位、2019年は13位。FWジョーがいなかったらほぼ間違いなく2018年はJ2に降格していたと思うが評価の難しい選手である。2018年の夏から秋にかけての活躍はスーパーだったがそれ以外は決定機でシュートを外すことも多かった。「好不調の波の激しい選手だった。」と言える。

資金力のある名古屋なので深刻な問題にはならないと思うが「総額20億円以上」と考えるとコストパフォーマンスはあまり良くなかった。2020年末まで名古屋との契約期間が残っているので残りの契約期間は約半年。2年半前にFWジョーを獲得したときに11億円とも言われる日本のクラブとしては過去最高レベルの移籍金を支払ったことを考えると「名古屋がどのくらいの移籍金を獲得できるか？」は注目点になる。

ただ、「双方合意の上で契約を解除するのでは？」と言われており、コリンチャンス側は移籍金を支払うつもりはなさそうである。新型コロナの被害が世界最悪レベルで深刻なブラジルなので名門のコリンチャンスと言えども経営的には相当に苦しいと思うがこの件はどういう形で決着するだろうか？数年前のMFホニ(新潟)の件しかり、Jリーグのことを舐めているブラジルの選手やクラブは少なくないが・・・。

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