■ 残留争いの行方を大きく左右する大一番J1の27節は9月28日(土)と9月29日(日)に開催されるが全9試合の中で最も大きな注目が集まるのは鳥栖 vs 浦和の直接対決になる。15位の浦和が勝ち点「31」、16位の鳥栖が勝ち点「27」。その差は「4」のみ。17位の松本山雅も勝ち点「23」で迫っている状況の中、残留争いの行方を大きく左右する大一番になったが前半7分に1トップで起用されたFW武藤雄の今シーズン初ゴールが決まって浦和が先制に成功する。
さらに前半29分には右WBのMF橋岡のクロスからMF長澤がアクロバティックなシュートを決めて追加点を奪った。2点を追う鳥栖は後半開始からFW豊田を投入。すると後半24分にFW豊田へのファールで得たFKをMF原川が直接決めて1点差に迫ると後半29分にはFW金崎が決めて2対2の同点に追いついた。さらに後半38分には途中出場したMF安庸佑のパスを受けたMFクエンカが決めて3対2と逆転に成功する。
追い込まれた浦和だったが後半49分にエリア内でCBのDF岩波が倒されてPKを獲得。キッカーを任されたのは水曜日に行われた天皇杯のラウンド16のHonda FC戦(H)でPKを外しているFW杉本健だったがプレッシャーのかかる状況の中、FW杉本健が落ち着いて決めて土壇場で3対3の同点に追いついた。試合はドロー。残留争いの行方を大きく左右する大一番は壮絶な試合になったが痛み分けのドローに終わった。
残留争いをするチーム同士の直接対決なので熱戦になることが期待された「死闘」と言っても言い過ぎではないほどの激しい試合になった。どちらにも勝てるチャンスはあったので『勝ち点「2」を失う形になった。』とも言えるが『負けなくて良かった。』とも言える。特に鳥栖はこの試合に敗れて日曜日の試合で17位の松本山雅が勝利すると自動降格圏に転落する状況だった。負けなかったことは評価できる。