■ 優勝争いの中心になっているFC東京J1は早くも14節が終了した。あと3試合で折り返し地点を迎えるが10勝1敗3分けで勝ち点「33」のFC東京が首位を走っている。13節のC大阪戦(A)で敗れて開幕からの無敗記録が「12」でストップしたがわずか1敗のみ。2位の川崎Fとの差は「6」なので頭1つ抜け出す形になっている。14試合で7失点という守備陣の頑張りが目立つが、FWディエゴ・オリヴェイラを中心とした攻撃陣もしっかりと結果を残している。
優勝争いの中心に位置するが攻撃の中心の1人に成長した18才のMF久保建は、今夏、海外移籍の可能性大。古巣であるバルセロナやライバルクラブのレアル・マドリーなどが移籍先の候補として挙がっている。FWディエゴ・オリヴェイラとFW永井謙を中心としたカウンターはFC東京の最大の武器になるがMF久保建のアイディアと技術は欠かせない武器になっている。この穴をどの埋めるのか?が焦点になる。
川崎Fは開幕から4試合勝ちなしと出遅れた。ACLも日本勢の中では唯一のGL敗退。アジアの舞台では結果を残せていないが7勝1敗6分けで勝ち点「27」。5節から10試合負けなしが続いている。今シーズンも怪我人が多くてやり繰りで苦労しているが図抜けた選手層の厚みを持っているので代わりに起用された選手がしっかりと結果を残している。MF田中碧やMF脇坂などの新しい戦力も台頭して来た。
川崎Fはスロースターターなので昨シーズンも開幕直後は低調だったが夏以降に快進撃を見せて逆転優勝を飾った。「後ろから川崎Fが追ってくる。」というのはFC東京にとっては何とも不気味な話である。「後ろから迫って来るだろう川崎FをかわしてこのままFC東京がトップでゴールテープを切ることができるのか?」がJ1の優勝争いの最大の興味になる。地力のある川崎Fは好位置に付けている。