■ 平成最後の代表戦キリンチャレンジカップの2戦目の日本とボリビアの試合は3月26日(火)にノエビアスタジアムで行われた。3月22日(金)に行われたコロンビア戦は0対1で敗れた日本代表にとって今回のボリビア戦が「平成最後の代表戦」になる。対戦相手のボリビアは6月に行われるコパ・アメリカでは同じ組にはならなかったがコパ・アメリカに向けて格好の対戦相手と言える。2000年以来で史上3度目の顔合わせとなる。
日本は「4-2-3-1」。GKシュミット・ダニエル(仙台)、DF西大伍(神戸)、DF三浦弦(G大阪)、DF畠中(横浜FM)、DF安西(鹿島)。MF小林祐(ヘーレンフェーン)、MF橋本拳(FC東京)、MF宇佐美(アウグスブルク)、MF香川(ベシクタシュ)、MF乾(アラベス)。FW鎌田(シントトロイデン)。コロンビア戦からスタメン全員を入れ替えてきた。右SBのDF西大伍はザックJAPAN時代の2011年以来で2試合目の代表戦になる。
ベンチスタートになったのはGK東口(G大阪)、GK中村航(柏)、DF室屋(FC東京)、DF冨安(シントトロイデン)、DF昌子(トゥールーズ)、佐々木翔(広島)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、MF山口蛍(神戸)、Mf堂安(フローニンゲン)、MF南野(ザルツブルク)、MF中島翔(アルドゥハイル)、FW鈴木武蔵(札幌)の12名。GK中村航以外の11人はコロンビア戦でスタメン出場した選手になる。当初はMF守田が選出されていたが辞退した。
■ 1対0で逃げ切った日本代表試合は日本がボールを保持してボリビアがしっかり守る展開になった。メンバーが大きく入れ替わって代表経験の乏しい選手が半数ほどを占める中、なかなかいい形を作れない。それでも前半23分にMF宇佐美のパスを受けたMF乾が左サイドからドリブルで仕掛けてゴール前で決定機を迎えたが決めることは出来なかった。前半は攻め込みながらゴールを奪えず。0対0でハーフタイムに突入した。
迎えた後半13分にMF乾のパスを受けたFW鎌田がキーパーと1対1の決定機を迎えたが決められず。代表初スタメンのFW鎌田は大きなチャンスを逃した。なかなかゴールを奪えない日本は後半16分にMF乾とMF宇佐美を下げてMF中島翔とMF堂安を投入。さらに後半23分にはMF香川とMF小林祐を下げてMF南野とMF柴崎岳を投入。これまで森保JAPANを引っ張ってきた選手を投入すると流れが良くなった。
後半の半ば以降はボリビアに不用意なミスが目立つようになる。後半31分にはボリビアの選手の横パスが不正確になってMF南野がフリーで持ち運ぶと左サイドから走ってきたMF中島翔にラストパス。スムーズにシュートを打てる優しいパスにはならなかったが持ち直してからMF中島翔が右足で決めてようやく先制ゴールを奪った。1対0で勝利した日本が3試合ぶりの勝利を手にして平成最後の代表戦を飾った。
■ 価値あるゴールを奪った中島翔哉立ち上がりから日本がボールを保持しながらなかなかチャンスを作れないもどかしい展開になったが今夏にカタールのクラブに移籍したMF中島翔が途中出場でゴールゲット。代表通算3ゴール目となった。先日のコロンビア戦ではチャンスがありながら決められなかったが動き自体は非常に良かった。世界的なスター選手であるMFイニエスタやFWダビド・ビジャの目の前で日本の新しい才能が輝きを放った。
「2列目は激戦区」と言われている。MF中島翔、MF堂安、MF南野、MF原口に加えて、MF香川、MF乾、MF宇佐美、MF伊東純なども候補に挙がってくるが「現状ではMF中島翔が抜けた存在」と言える。日本サッカー界の新しい顔になりつつある選手なので今冬の移籍は率直に残念だったが代表の中では絶対的な存在になりつつある。「FW大迫と並んで攻撃陣の中では外せない選手になった。」と言える。
→ 2019/02/05 【日本代表】 MF中島翔哉のカタール移籍には心底がっかりした。
→ 2019/02/06 【日本代表】 MF中島翔哉(アルドゥハイル)は代表に招集されるべきか?否か? 過去を振り返ってみてもこれだけあっさりと短期間で代表に馴染んで活躍するアタッカーというのはほとんどいなかった。MF本田圭、MF香川、MF乾、MF清武、MF宇佐美、MF齋藤学などなど沢山の期待のアタッカーが若い頃に代表に招集されて出場機会を得ているが初めの頃は良さを出せないケースが多かった。フル代表になるとプレッシャーもかかるので能力の高い選手でも簡単には良さを出せないのが普通である。
所属クラブで目立った活躍して代表に招集されたものの期待に応える働きが出来ずに代表から遠ざかってしまった選手はたくさんいるがMF中島翔はあっさりと溶け込んであっさりと主役の座を勝ち取った。もちろん、日本代表の攻撃陣に世代交代の波が押し寄せてきた時期に頭角を現したことも大きかったが何のプレッシャーも感じずにのびのびとプレーしているように思える。かなり異質な選手である。
■ 初代表で目立ったMF橋本拳人今回の2連戦で初招集されたのは5人だったが、そのうち、MF橋本拳とDF畠中はボリビア戦が代表初出場&初スタメンとなった。DF安西とFW鎌田はコロンビア戦で途中出場しているので今回が代表初スタメン。コロンビア戦でスタメン出場したFW鈴木武蔵は途中出場になったが目立ったのは何と言ってもボランチで起用されたMF橋本拳になる。Jリーグでも存在感を発揮しているが代表のデビュー戦で力を示した。
熊本時代はCBでプレーする機会も多かったがボランチの位置でハードにプレーできる選手は魅力がある。サイズ的にはMF三竿健(鹿島)と同じくらいになるとMF三竿健よりもガツガツ行くことが出来る。一緒にプレーした経験のある選手は少なかったと思うが堂々としたプレーを見せた。MF三竿健(鹿島)やMF守田(川崎F)などと枠を争うことになると思うがデビュー戦で大きなアピールが出来たと言える。
1トップでプレーしたFW鎌田は「まずまずの出来だった。」と言える。鳥栖時代はトップ下でプレーする機会が多かった選手なので「1トップの適切があるのか?否か?」の判断は難しかったが慣れたポジションとは言えない1トップで一定の存在感を発揮した。テクニックがあってサイズもあるのである程度は前線で時間を作ることが出来る。FW鈴木武蔵とともに「代表の1トップの候補」に入ってきたと言える。
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