■ 序盤戦のJ2を盛り上げたFC琉球13節を終えた時点で大宮・金沢・京都・柏の4チームがプレーオフ圏内となる。以下はプレーオフ圏外になるが7位の甲府と8位のFC琉球は5勝3敗5分けで勝ち点「20」。4位の金沢・5位の京都・6位の柏との差はわずか「2」となる。甲府は開幕から8試合負けなし。7節を終えた時点では首位だったが9節の水戸戦(H)で初黒星を喫した。9節以降は1勝3敗1分け。一時と比べると勢いが落ちており、踏ん張りどころである。
自分たちのリズムで攻め込むことはできているがここ最近はフィニッシュの精度が不足している。特にエースのFWピーター・ウタカが決定的なチャンスでシュートを外すシーンが目立っている。逸機で流れを失う試合が多くなっているので早期のエースの復調が待たれる。ベテラン中心のメンバー構成になっているので夏場をどう乗り切るのか?も注目点になる。ここまで出番が限られる若手の頑張りに期待したい。
FC琉球は開幕4連勝を達成したが5節から8試合勝ちなしと苦しんだ。12節を終えた時点では9位まで後退したが直近の13節はホームで水戸に勝利。開幕から12試合負けなしだった首位の水戸に土を付けた。波の大きいシーズンになっており、今後の動向を予想するのは難しいが、苦しんだ末の久々の勝利が流れを変える可能性はある。当然、J2初挑戦ということを考えると5勝3敗5分けというのは十分な成績である。
■ 上り調子なのはV・ファーレン長崎手倉森監督の招聘に成功した長崎は8節を終えた時点で2勝4敗2分けと出遅れたが9節以降は3勝1敗1分けと好調。少しずつ順位を上げてきて9位まで浮上して来た。6位の柏との差は「4」なのでプレーオフ圏内が見えてきた。起爆剤になったのは開幕後にG大阪から獲得したストライカーのFW呉屋になる。8試合で4ゴールと結果を出している。テクニシャンのMF大竹洋の活躍もここ最近は目立っている。
10位の新潟と11位の東京Vはともに4勝4敗5分けとなる。J2で2年目となる新潟は9節を終えた時点で3勝3敗3分け。このタイミングで監督を交代した。アカデミーダイレクターだった吉永監督の元、再スタートを切ることになったが、監督交代後は4試合で1勝1敗2分け。「監督交代の決断が正しかったのか?否か?」の判断を下すのはまだ難しい。4勝4敗5分けというのは決して悪い成績ではないが良くもない。
同じ4勝4敗5分けになるが東京Vはここ5試合負けなし。2連勝中と遅まきながら調子を上げてきた。期待されていたMFヴァウメルソンとFWレアンドロがほとんど戦力になっていないのは痛すぎる。185センチのFWネマニャ・コイッチも「期待外れ」と言われてきたが13節の福岡戦(H)でJリーグ初ゴールをゲット。外国人選手の力は絶対に必要なのでFWネマニャ・コイッチにゴールが生まれたのは大きい。
■ 乗り切れない徳島ヴォルティス岡山と徳島はともに4勝5敗4分けで勝ち点「16」。13試合で15得点/16失点というのも同じなので2チームが12位で並んでいる。岡山はFWイ・ヨンジェが13試合で8ゴールを記録。MF仲間とともに攻撃陣を引っ張っているが「終了間際に失点をして勝ち点を取り逃がす試合」が目立っている。12位なので決して悪くない成績ではあるが上位争いに参加するためにはFWイ・ヨンジェとMF仲間以外の選手の頑張りが必要になる。
徳島はなかなか波に乗り切れない。MF清武功が12試合で5ゴールと結果を残しており、東京世代のFW岸本も3ゴールを記録するなど奮闘しているが、攻撃陣も守備陣も今一つである。爆発力に欠けるのは否めないところである。MF小西やMF鈴木徳などは頑張っているがMFシシーニョが怪我のために今シーズン1試合の出場のみ。彼がいないのは痛すぎる。再離脱をしているので早期の復帰を期待したい。
14位の横浜FCと15位の町田が4勝6敗3分けで勝ち点「15」となる。2018年は3位だった横浜FCもなかなか波に乗り切れないが13節を終えた時点でタヴァレス監督が解任されて昨シーズンの途中まで柏の監督を務めていた下平監督の就任を発表した。頼みのFWイバはここまで12試合に出場して3ゴールのみ。スタメンから外れる試合も多くなっている。3ゴール全てが途中出場した試合で決めたゴールになる。
■ 監督交代を実施したアルビレックス新潟と横浜FC町田は13試合で9得点のみ。総得点はJ2ワーストなので得点力不足に苦しんでいる。開幕直後は逆に失点が多くて苦しんだので難しいシーズンになっている。期待の集まるFW富樫は13試合で2ゴール。期待に応える働きはできていない。自慢の守備も13試合で17失点なので今一つ。ここ4試合勝ちなしと調子は上がらない。22位のFC岐阜との差は「3」のみなので下位チームの動向を気にせざる得ない状況である。
結局、7位の甲府から15位の町田まで「5差」なので特に中位グループは大混戦になっているが上り調子なのは長崎や東京Vあたり。逆に調子が落ちているのは甲府で、新潟や徳島や横浜FCや町田などは浮上のきっかけをつかめないままで勝ったり負けたりを繰り返している。長崎や東京Vはいい状態になってきたが、やはり、いい時期がいつまでも続くことはあり得ない。調子のいい時期に1つでも勝ち点を積み上げたい。
今、中位グループに巻き込まれているチームのほとんどは地力のあるチームである。力はあるので「どのチームが浮上していくのか?」を予想するのは難しいが、やはり、監督交代を実施したばかりの新潟と横浜FCが監督が代わってどうなるのか?に当面は注目せざる得ない。過去を振り返ってみても監督交代が起爆剤になることは多い。「高確率で監督が交代したチームは成績が良くなる。」というジンクスもある。
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