総評 (第1節)→ 2月28日(日)に行われたJ2の開幕戦でもっともインパクトを残したのはザスパクサツ群馬。同様に「降格候補」と言われていたFC岐阜を相手にホームで4対0の大勝。まだ1節を終えた段階ではあるが首位に立った。大卒ルーキーのMF瀬川祐が2ゴール1アシストの大活躍を見せた。MF高橋駿、DF坪内、DF高瀬といった新加入選手が躍動。群馬は最高のスタートを切った。逆に心配されるのがFC岐阜の状態の悪さ。いいところはほとんど無かった。同格と思われていた群馬相手の0対4は精神的なダメージが大きい。
『自動昇格候補』と言われているチームが軒並み苦戦を強いられたのは開幕節のトピックスの1つだった。清水はホームで愛媛FCとスコアレスドロー、松本山雅はアウェイで熊本に0対1の敗戦、京都はホームで水戸と1対1のドローで、山形はアウェイで北九州に敗れた。C大阪と千葉は勝ち点「3」を獲得したがC大阪は内容は非常に悪かった。同様に千葉も内容はあまり良くなかったが後半のアディショナルタイムに2ゴールを奪って逆転勝利。大改革を行った千葉は勢いに乗れそうなドラマチックな試合になった。
昇格組の山口はホームで岡山と対戦して1対1の引き分け。前半5分のMF島屋のゴールは「山口らしいゴール」だったが全体を通してみると山口らしさはあまり発揮できなかった。岡山の方が内容は良かった。MF矢島慎のゴールはゴラッソだった。C大阪と対戦した町田はCKからMF山村和にゴールを奪われたが実に16本のシュートを放った。C大阪は9本だけ。内容ではC大阪を圧倒した。韓国代表のGKキム・ジンヒョンの大活躍もあって勝ち点を奪うことはできなかったが「手ごたえ」を感じることができた開幕戦になった。
序盤戦は新戦力に注目が集まるが特大のインパクトを残したMF瀬川祐(群馬)以外ではFWドウグラス・ヴィエイラ(東京V)、MFブルーノ・メネゲウ(C大阪)、MFアンドレイ(京都)あたりがなかなか良かった。逆に今1つだったのはMFソウザ(C大阪)。C大阪は中盤のバランスが非常に悪かった。MFレオナルド・ロシャ(FC岐阜)はファンタジスタ系の選手。決定的なパスを出せる選手であるが球離れはあまり良くない。トップ下で起用されているので攻撃の中心になることが期待されるが日本で活躍できるかはまだ分からない。