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【2020年の東京五輪】男子サッカーの監督の有力候補を5人だけ挙げてみた。 | | |　

■　次の大きな目標となるのはU-23アジア選手権

韓国で開催されているU-20W杯に出場した内山JAPANは決勝トーナメントの1回戦でベネズエラに0対1で敗れてベスト16入りを逃した。ひとまず内山JAPANの活動は終了となるが、2018年1月9日～1月27日にかけて中国で開催されるU-23アジア選手権(第3回)という次の大きな目標がすぐ目の前にある。そして、本大会出場国を決める予選は2017年7月19日～7月23日に行われるので2か月ほどしか準備期間がない。

U-23アジア選手権(第3回)の出場資格は「1995年1月1日以降に生まれた選手」になる。韓国で開催されているU-20W杯の出場資格は「1997年1月1日以降に生まれた選手」なので対象となる世代は異なるが、2014年1月に行われた第1回のU-23アジア選手権の時と同様で(オーバーエイジならびに1995年生まれや1996年生まれの選手は招集せずに)東京世代の選手だけで大会に挑むのは確実と考えられる。

組み合わせ抽選会はすでに終わっており、日本はJ組に入った。中国・カンボジア・フィリピンと同組になったが、「U-23アジア選手権の予選は内山監督が継続して指揮を執る。」と報じられている。予選で苦労することは考えにくいのは確かであるが、内山監督が一休みする時間的な余裕はない。中1日の3連戦になると予想されるが、カンボジアとフィリピンから勝ち点「3」を獲得して今大会の切符をつかみたい。

■　誰が東京五輪の監督になるのか？

現時点では内山監督が指揮するのはU-23アジア選手権の予選まで。その後は本格的に東京五輪代表チームの活動がスタートすることになると考えられる。2016年のリオ五輪に出場した手倉森JAPANも本格的なお披露目はU-23アジア選手権(第1回)だったので同じような流れになると予想されるが、注目すべきは「誰が東京五輪の男子サッカーの監督になるのか？」である。当分の間、話題の中心になるだろう。

手倉森監督が正式に五輪代表の監督に就任することが決まったのは2013年の秋だったがこのときの立場は仙台の監督だった。「勇退→五輪代表の監督就任」という流れだったので今の時点でフリーの立場であるのか？否か？は大きな問題とは言えない。東京五輪代表チームの監督候補として頻繁に名前が上がるのはJ1での実績が豊富な森保監督(広島)、風間監督(名古屋)、長谷川監督(G大阪)あたりになる。

さらには「手倉森監督の続投」という選択肢もある。また、内山監督に引き続いて託す選択肢もある。「U-20W杯でベスト16」というのは結構な実績である。他にはU-17日本代表を指揮している森山監督も有力候補の1人に挙げられる。広島ユースの監督としてたくさんのタイトルを獲得してきたユース世代のスペシャリストである。今秋のU-17W杯で好成績を残すことが出来ると最有力候補に躍り出る可能性もある。

■　有力候補となるのは森保監督など数名

「フル代表と兼任でハリルホジッチ監督に任せる。」という選択肢も無いとは言えない。2020年1月に開催されることが予想されるU-23アジア選手権(第4回)が東京五輪のアジア予選になるが、開催国の日本はすでに出場権を得ている。本大会に向けて腰を据えて強化が出来る状況であるが、2018年のロシアW杯の本大会が終わるとハリルJAPANの活動が(結果に関係なく)終了するのは確実。兼任の可能性は低い。

一方、世界的に有名な外国人監督を招聘できるのであれば非常に面白いと思うが、2010年の南アフリカW杯の後、日本代表の後任監督がなかなか決まらなくて空白期間が長かったことを思い出すと分かるとおり、(現時点で)日本サッカー界やJリーグにほとんどかかわりのない有名な外国人監督を口説き落とすのは相当に難しい。フル代表と比べるとはるかにステータスが下がる五輪代表監督になるとなおさらである。

外国人監督であればJリーグで実績があって、なおかつ、日本サッカー界やJリーグに強い関心や強い愛着のある指導者でないと難しいだろう。鹿島を率いたオリベイラ監督、浦和を率いたブッフバルト監督、C大阪を率いたクルピ監督、名古屋を率いたストイコビッチ監督などはフル代表や五輪代表の監督候補を考えるときに頻繁に名前が上がる指導者であるが、同様に可能性としてはあまり高くないだろう。

Jリーグのクラブを率いている外国人監督ではネルシーニョ監督(神戸)、チョウ・キジェ監督(湘南)なども候補と言えるが、大本命は不在。森保一監督(広島)、長谷川監督(G大阪)、手倉森監督(リオ五輪代表)、内山監督(U-20日本代表)、森山監督(U-17日本代表)あたりが横一線に近い状態で並んでいる状況と言える。ちなみに名古屋の監督に就任して1年目なので風間監督(名古屋)というのは考えにくい。

有力候補と言えるのは・・・。

　・森保一監督(サンフレッチェ広島)　→　今シーズンは低迷。2年契約の1年目なのがネック。
　・長谷川健太監督 (ガンバ大阪)　→　清水でもG大阪でも安定して好成績。
　・手倉森誠監督 (リオ五輪代表)　→　実績あり。新鮮味には欠ける。
　・内山篤監督 (U-20日本代表)　→　U-19アジア選手権で初優勝に導いた実績。
　・森山佳郎監督 (U-17日本代表)　→　育成年代の監督として図抜けた実績。