■ 自動昇格争いの中心になるのは磐田と大宮Jリーグの開幕まで1か月ほど。各クラブの補強はほぼ終了してキャンプインを迎えたチームがたくさんある。各クラブの陣容がほぼ決まったが五輪イヤーとなる2020年のJ2は磐田と大宮の2チームが中心になる可能性が高い。磐田は2度目のJ2降格になる。J2で戦うのは2014年と2015年に次いで3回目になるがFWルキアンなど主力の引き止めに成功した。何人かの主力が流出したがJ2屈指の陣容になった。
注目されるのはFWルキアンになる。2019年の夏に加入して13試合で1ゴール1アシストのみ。数字は平凡だったが正確なポストワークを駆使して攻撃の中心になった。得点数が伸びなかったのは予想外だったが力があるのは明らかである。彼がどのくらいのゴール数を記録するのか?がポイントになるだろう。実力的には15ゴール以上は計算できる。水戸で大きく成長して戻って来たFW小川航との2トップ屈指と言える。
守備陣はGKカミンスキー(→未定)が退団した。昨シーズンの秋以降はベテランのGK八田が奮闘したが、やはり、GKカミンスキーとの差はある。年間を通してレギュラーとして起用された場合は「GKカミンスキーとの差」を感じるケースはたくさん出てくると思うのでキーパー陣の頑張りもポイントになる。CBはDFフアン・フォルリン(レアル・オビエド)やDF大武(新潟)を獲得。DF大南(→柏)が抜けた穴は埋まるだろう。
泣き所だった左SBにDF舩木翔(C大阪)を獲得できたのも大きい。精度の高い左足を持っており、左サイドからの攻撃は活発になるだろう。キーマンはたくさんいるが「MFルリーニャ(パフォスFC)がどのくらいやれるのか?」も注目点になる。優秀な監督がチームを率いていることを考えるとMFルリーニャが期待通りの活躍を見せた場合は独走態勢に入る可能性もある。MF大森(FC東京)は磐田のサッカーに合うだろう。
■ FWネルミン・ハスキッチに注目が集まる大宮アルディージャ2年連続でプレーオフで敗れた大宮はFWフアンマ・デルガド(→福岡)とFWシモヴィッチ(→未定)が退団してFWネルミン・ハスキッチ(ラドニチュキ)が加入した。2018-2019シーズンのセルビアリーグで得点王に輝いているFWネルミン・ハスキッチは能力の高いストライカーである。同様に15ゴール程度は計算できるがFW大前(→群馬)も抜けたことを考えるとFWネルミン・ハスキッチにかかる負担や重圧は相当に大きい。
コンスタントに活躍する可能性は高いと思うが彼が不発に終わると大変なことになる。「2020年の大宮は彼次第」と言っても過言ではないだろう。ただ、新加入のGKフィリップ・クリャイッチ(パルチザン・ベオグラード)も能力の高い大型キーパーなので戦力は充実している。復帰してきたMF黒川(水戸)や成長株のMF奥抜などにはさらなる成長が期待できることを考えると「上位争いには確実に参加する。」と言える。
2015年のJ2は1位が大宮で、2位が磐田だったが、同じような展開になることは十分に考えられる。この2チームが他の20クラブと比べると頭半分ほどリードしている。その他の上位候補のクラブ(福岡・千葉・京都・新潟・長崎・岡山・徳島など)が低迷して残留争いに巻き込まれることはあり得ない話ではないが磐田と大宮が下位に低迷することは考えにくい。資金力的にもこの2チームはJ2の中では抜けている。
「どこが磐田と大宮に離されずについていくのか?」が注目点になるがその候補はたくさんある。2018年の町田や2019年の水戸のように前評判があまり高くないクラブが大躍進することも十分に考えられるが評価が高いのは福岡・京都・千葉の3チームになる。いずれもJ1経験の豊富なクラブになるが最後にJ1残留を達成したのは福岡が2000年、千葉が2008年、京都が2009年。「はるか昔の話になる。」と言える。
■ 今年はどのチームもチャンスJ2の昇格争いにも絡めないシーズンが増えているが「今年はチャンス」である。磐田と大宮の戦力は充実しているが2019年の柏ほどのではない。どちらも「自動昇格は確実」と言えるほどの力はないので付け入る隙はある。参入決定戦のカードが湘南 vs 徳島に決まった時点で「2020年は昇格のチャンスのシーズンだ。」と思ったクラブはたくさんあると思うが福岡・京都・千葉の3チームは積極的な補強を見せた。
中でも目立つのは福岡になる。FWフアンマ・デルガド(大宮)、MF福満(水戸)、MF前寛之(水戸)、DFカルロス・グティエレス(ヌマンシア)とセンターラインの軸になれる選手を獲得した上でGKセランテスとDF輪湖の引き止めに成功。DFサロモンソン(広島)やMF重廣(京都)なども脇を固める選手としてかなりハイレベルである。また、獲得した日本人選手は25歳前後の選手がほとんど。ノビシロも大きいと考えられる。
2019年は大低迷したが各ポジションにJ2屈指の選手を揃えており、自動昇格が狙える戦力になっている。福岡というと2005年・2010年・2015年にJ1昇格を達成しており、「5の倍数年」は縁起がいい。「5の倍数年の福岡は強い。」という現象に理由は存在しないがこういうジンクスは意外と無視できない。水戸を躍進させた長谷部監督の引き抜きに成功したのも大きい。J2制覇を達成しても何ら不思議はないだろう。
■ 新スタ元年となる京都サンガ千葉も尹晶煥監督を招聘した。主力のほとんどの引き止めに成功した上でFW山下敬(山口)、MF田口(磐田)、GK新井章(川崎F)の獲得に成功して練習生としてキャンプに参加しているFW川又(磐田)の加入も確実と考えられるので実力者をたくさん獲得できている。2009年以来のJ1復帰のチャンスを迎えているが負け慣れているチームを鳥栖とC大阪で結果を残した尹晶煥監督がどう変えるのか?が注目点になる。
待望の新スタジアムである「サンガスタジアム by Kyocera」が完成した京都は新スタ元年になる。「数十年に1度の特別なシーズン」になるがFWピーター・ウタカ(甲府)とDFヨルディ・バイス(徳島)を獲得。MF曽根田(甲府)やMF中川風(横浜FM)やDF森脇(浦和)なども獲得したので戦力アップに成功した。生え抜きのMF小屋松(→鳥栖)やMF仙頭(→横浜FM)やMF重廣(→福岡)が抜けたのは痛いがJ2屈指の陣容になった。
京都は「来シーズン以降のことはあまり考えずに目先の勝利にこだわる。」という選択をしたが「数十年に1度の特別なシーズン」であることを考えると悪くない選択と言える。福岡・京都・千葉の3チームは前評判が高くなっているが開幕前の期待値が高まると大コケする可能性も高まる。序盤で躓くようだと期待値が高かった反動で批判の声も通常以上の大きさになってしまうので序盤戦(2月・3月)の戦いが重要になる。
→ 2020/01/19 【J2】 2020年の自動昇格争いの展望~磐田と大宮の2強が中心。追うのは福岡・千葉・京都など~
→ 2020/01/19 【J2】 2020年の上位争いの展望~徳島・新潟・山形・長崎・岡山・松本山雅・甲府も上位候補~
→ 2020/01/20 【J2】 2020年の残留争いの展望~栃木SC・FC琉球・愛媛FC・山口などが降格候補~
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受付期間(J2編) 2020年1月7日(火)~2020年2月20日(木)まで
→ J1の開幕戦(2月21日)の前日までです。
→ 不公平が生じるので、それ以後は受け付けません。
→ 順位決定方式やポイントの計算方式等のルールはこれまでと全く同じです。
→ 同ポイントで並んだときは投稿時期が早かった人が上の順位になります。
→ 早い時期に投稿した方がいい順位(いい成績)になる可能性が高まります。
→ 誤字・脱字・抜け・漏れにはくれぐれもご注意ください。
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(項目11) 好きなシステムや好きなスタイルは何ですか?(省略可)
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