■ 2強に続くのは・・・。2020年のJ2は「磐田と大宮の2強」が昇格争いの中心になるだろう。戦力的にはJ2の中では頭半分ほど抜け出す形になっている。2チームに続くのは久々のJ2復帰を目指す福岡・千葉・京都あたりになる。いずれも補強に成功した。特に福岡は各ポジションにJ2屈指の選手を獲得。顔ぶれは一変するが磐田や大宮に負けない陣容になっている。新スタ元年となる京都も各ポジションに優秀な選手を揃えている。
磐田・大宮・福岡・千葉・京都という「J1経験の豊富なクラブが上位争いに絡んでくる。」と考えられるが徳島・新潟・山形・長崎・岡山・松本山雅・甲府も上位候補になる。残りの水戸・東京V・金沢・愛媛FC・栃木SC・町田・山口・北九州・群馬・FC琉球は不安要素が多い or 戦力的に劣るので「上位争いに絡んでくるのは磐田・大宮・福岡・千葉・京都・徳島・新潟・山形・長崎・岡山・松本山雅・甲府」と言える。
よって、「上位候補の12チームと下位候補の10チームの差は小さくない。」と言える。大雑把に分けると「2020年のJ2は2つのグループに分けることが出来る。」と言えるだろう。参入決定戦に進みながら2014年以来のJ1昇格を逃した徳島は勇退も考えられたリカルド・ロドリゲス監督の引き止めに成功した。たくさんの主力が抜けたが大黒柱のMF岩尾は今年も残留。攻守の要となる選手の引き止めには成功した。
GK梶川(→横浜FM)、DFヨルディ・バイス(→京都)、DF内田裕(→鳥栖)、MF杉本竜(→横浜FM)、MF野村直(→大分)という不動のレギュラーだった5人が抜けたので今年も入れ替えは激しいがGK上福元(東京V)、DFドゥシャン(横浜FM)、MF西谷和(栃木SC)、FW垣田(金沢)などを獲得した。左ストッパーの位置で起用されたDF内田裕の穴は埋まっていないがGK梶川とDFヨルディ・バイスとMF野村直の穴は埋まるだろう。
MF杉本竜のところにはプレーオフで活躍したMF島屋がいるので何とかなるだろう。FW垣田の加入でフォワードに関してはレベルアップに成功した。DF内田裕の穴を大卒ルーキーのDF安部崇(中央大)やDF奥田(鹿屋体育大)やDF吹ヶ(阪南大)の誰かが埋めてくれると「2019年以上の陣容」になる。となると自動昇格も可能と言える。MF渡井やMF鈴木徳やMF小西といった東京世代の選手にはさらなる成長が求められる。
■ スタイルが大きく変わりそうなアルビレックス新潟スペイン出身のアルベルト監督を招聘した新潟はJ2の得点王に輝いたFWレオナルド(→浦和)が流出した。FWペドロ・マンジー(チェンナイ・シティFC)とFWファビオ(オエスチFC)の2人がどこまでFWレオナルドの穴を埋められるのか?が注目点になる。ただ、38試合で28ゴールを挙げた選手の穴をフォワードだけで埋めるのは不可能である。MF本間至やMF渡邉新など2列目の選手には得点力アップが期待される。
FWレオナルド以外にもMF戸嶋(→柏)とDF大武(→磐田)が抜けたので痛い流出もあったが、GK小島亨(大分)、DF田上(柏)、DF大本(長崎)、MFロメロ・フランク(町田)、MFゴンサロ・ゴンザレス(CAフベントゥ)などを獲得。FWファビオを含めて若くてポテンシャルが高そうな選手をたくさん獲得できた点は評価できる。サッカー自体が大きく変わると思うので躍進する可能性はある。ただ、大コケする可能性もある。
山形は木山監督が退任して石丸監督が就任したが愛媛FCや京都での仕事ぶりを考えると「より攻撃的なサッカーを展開する可能性が高い。」と言える。攻撃の中心を担ったMF坂元(→C大阪)が流出したが移籍も考えられたGK櫛引、DF熊本、MF中村駿、FW大槻周などは全て残留。その上でMF加藤大(金沢)やMF渡辺凌(新潟)やMF小松駿(FC琉球)などを獲得しているので「まずまずの補強が出来た。」と言える。
降格2年目となる長崎は36試合で22ゴールを挙げたFW呉屋(→柏)が抜けてしまったがFW富樫(町田)、MFルアン(アトレチコ・ミネイロ)、MF加藤大(福岡)、DFフレイレ(湘南)、DF二見(清水)などを獲得。「補強に成功したクラブの1つ」に挙げられる。期待されながら町田では不発に終わったFW富樫がどこまでFW呉屋の穴をカバーできるのか?が注目点になる。チャンスメーカーは多いので爆発する可能性はある。
■ 初昇格を狙うファジアーノ岡山岡山は初のJ1昇格を狙うシーズンになるが「過去最高」とも言える積極補強を見せた。MF仲間(→柏)は流出したがMF上門(FC琉球)、DF徳元(FC琉球)、MFパウリーニョ(松本山雅)、FW清水慎(水戸)、MF白井永(水戸)などを獲得。42試合で18ゴールを挙げたFWイ・ヨンジェの引き止めに成功したのは大きい。40試合で15ゴール5アシストを記録したMF仲間の穴は当然のことながら大きいが戦力アップに成功した。
「38試合で14ゴールと覚醒したMF上門がどこまでMF仲間の穴を埋められるのか?」が注目点になる。2019年の成績は同じくらいである。MF上門が2019年と同程度の成績を残してMF仲間の抜けた穴を完璧に埋めるようだと自動昇格も見えてくる。2019年は水戸に初のJ1昇格の期待が集まったが「2020年に初昇格チームが誕生するとしたら岡山」だろう。戦力的には「クラブ史上最高」と言える顔ぶれになった。
一方で降格1年目の松本山雅は苦しいオフになった。DF飯田真やMF宮阪やMF岩上やFW高崎などは契約満了なので「予期せぬ流出」ではないが高齢化とマンネリ化という2つの問題を解決するためにはクラブは大鉈を振るった。GK圍(C大阪)やFW高木彰(山形)やDF吉田将(群馬)を獲得するなど補強自体は決して悪くないが武器にしていたセットプレーの威力は半減する可能性大。難しいシーズンになる可能性の方が高い。
甲府も高齢化が進んでいたので今オフは血の入れ替えを図った。MF小椋(→未定)やMF横谷(→愛媛FC)といった主力が契約満了になっており、FWピーター・ウタカ(→京都)やDFエデル・リマ(→未定)なども抜けている。抜けた選手の穴を埋めるほどの補強は出来ていないが「練習に参加している。」と報じられた元・日本代表のFWハーフナー・マイク(バンコク・ユナイテッド)の加入が決まると期待は少し膨らむ。
→ 2020/01/19 【J2】 2020年の自動昇格争いの展望~磐田と大宮の2強が中心。追うのは福岡・千葉・京都など~
→ 2020/01/19 【J2】 2020年の上位争いの展望~徳島・新潟・山形・長崎・岡山・松本山雅・甲府も上位候補~
→ 2020/01/20 【J2】 2020年の残留争いの展望~栃木SC・FC琉球・愛媛FC・山口などが降格候補~
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