北方四島は返却すべきだ(モスコフスキー・コムソモーレツ)
モスコフスキー・コムソモーレツ紙 № 25594 2011年3月18日
主婦の目で見る暮らし
日本に北方四島を返却すべきだ。今すぐ、ポンと贈呈しよう。無償、無条件で。日本人が四島の権利を持っているからではなく、我々が、一種の圧力に屈するわけでもなく、あるいは、そういう方法で、何らかのものを引きだそうというわけでもない。そうではない。四島、いかなる含みをもたせることなく、返還すべきなのだ。ひたすら思いやりの印として。多少なりとも、日本人を慰めるために。せめて、日本人を襲った災禍を、なんとか軽減し、和らげるために。
写真: RIAノーヴォスチ
これまで日本人は何一つ不自由なく繁栄していたので、率直に申しあげて、何も返却する必要などないと私は確信していた。一体どういう理由があるだろう?四島は我々のものなのだ。島々が、誰に、いつ、所属していたり、引き渡されたりしたのかなど、どうでも良い。現在、四島は我々のものであるということが重要だ。島々は我々のものであり、何かに役立とう。土地を引き渡す必要など無い。それは国家的利益に反するのだ。
だが、地震と津波のおかげで、すべてが変わったのだ。大災害に比べれば、国家利害など些細に思え、そんなことは口に出すことさえ、恥ずかしいほどだ。今は、涙が出るほど、日本人がお気の毒だ。日本人のあらゆる幸せが、床に落ちる皿のように、瞬時に、粉々になってしまった。一万人以上の死者も、家族ごと、家ごと、道路ごと、人々が亡くなってしまった為に、正確に一体何人なのか計算すらできない。狭い国にとって、天文学的な損失だ。一体どれだけの建物、通信、幹線道路が破壊されたのだろう! もちろん、そうしたものは、将来全て再建されるだろう。日本人は勤勉なのだから。しかし、どうしても再建することができないものもあるだろう。放射能で汚染された原子力発電所周辺の立ち入り禁止区域だ。30キロ、50キロ、あるいは80キロ。
日本の領土は狭いのに、今や、それが実際に、一層狭くなってしまったのだ。
一方、我が国の領土は広大だ。限りなく、果てし無い。1775万キロ平方メートルだ。恐ろしい打撃に、日本人が対処するのを助けるであろう四島の面積は6000平方キロだ。我が国の面積何千万キロ平方メートルの0.035%だ。
0.035%と別れるのは、惜しいだろうか?慈善のために、島々を寄贈できないものだろうか。そういうことは、どうしても不可能なのだろうか?
人類は、より多くの、実物の有形資産を貯め込むことを、その生存の主要目的にして、生きている。お金、土地、石油、ガス、全てだ。つかみ取って、しまい込み、両側に、見張りを立て、誰にも、何も、与えずに、“おれのものだ!”と低く唸り声をあげている。
だが、我々の運命とは、そういうものだろうか?そうした単純な課題を遂行するためならば、人間は人間である必要などない。他の動物を喰って生きている、原始的な仕組みの動物で充分なのだ。
だが、人間は、決して、そう原始的に作られてはいないのだ。人間は、我々の中で、何が、どのように機能しているのかを、我々自身が最後まで解明できないほど、複雑に作られている。一体なぜ、我々は、素晴らしい、全き“万物の霊長”なのだろう? 一体何のために?物をかき集めるためだろうか?
経済危機、地球温暖化、中東における革命、そして、制御不能状態となって、どうしたら良いのか、誰にもわからない、日本の原子力発電所での、この恐ろしい大事故等は、もう、詰め込むのを止めるべき頃合いだという兆しだ。政治家達の個人的野望、政治的、経済的狙いをもった、武力の誇示と使用、軍拡競争、物質的成功を目指した、全体的な競争。こうしたもの全て、過去の時代のものだ。ある国民の、他国民に対する支配の時代。人類が子供だった時代だ。
新時代は全く違う。より大人なのだ。より賢明なのだ。より人間的なのだ。そして、この新時代は既に発芽しているのだ。既に最初の新芽は現れている。インターネット、科学技術の急速な発展、信じられないほどの医療技術の進歩、生産のグローバル化、西も東も、社会主義も資本主義も、既存政治体制に対する広範な批判。
もし、ロシアが今日本に四島を返還すれば、ロシアは、古い世紀から新世紀という飛躍的進歩の先頭に立てる。これは、旧世紀から新世紀への移行の上で、政府レベル事業の第一歩となるだろう。あらゆるものを尻の下に貯め込む必要はないという、初めての例だ。人類は、そのために造り出されたわけではないのだから。人類には、より重要な仕事があるのだ。
ユリヤ・カリーニナ
記事原文のurl:www.mk.ru/politics/russia/article/2011/03/17/573539-kurilyi-nado-otdavat.html
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本当に普通の主婦なのだろうか?ロシア版クリス・ヘッジズ?実現の有無は別として、掲載してくれるだけでも有り難い話。
中日新聞記事「北方四島を日本へ返そう」ロシア大衆紙が異例で、北方四島は返却すべきだと、ロシアの新聞に載ったというのを読んだので、ロシア語を読める知人に、原文検索と翻訳を依頼した。文体は、確認の上、小生の調子に変えてある。
「トモダチ作戦」とやらのため華々しく出動した米空母ドナルド・レーガン、ヘリコプターで、ほんのお印に(乾パンだか何か知らないが)何箱か輸送した際、ヘリコプターが被爆し、危険だということで、遥か沖だか日本海だかに退避したという。そのあとパッタリ報道が途絶えている。なんとも高価についた支援物資。
小話を思い出す。熊と旅人(狩人というのもある)。Wikipediaのものを引用させて頂く。
2人の男が旅をしていた。ある大きな森の中の道を歩いていると、目の前に1頭の熊が現れた。
1人の男はすぐに近くの大木によじ登ったが、もう1人の男は逃げ遅れ、仕方なく地面に倒れて死んだふりをした。熊はその男の耳元に口を当てていたが、しばらくすると森の奥に姿を消した。木の上の男は、安心したので降りてきた。
逃げ遅れた男に「熊は君の耳に何かささやいていたようだが、何て言っていたんだね?」と聞いたところ、男は答えた。「ああ、言っていた。危ない時に友達を捨て、自分だけ逃げるような薄情な相手とはもう別れろ、と」。
チェルノブイリで核汚染除去で活躍された、ニコライ・アンドレーエフ氏もいっておられる。
緊急事態対応には、独創力、ある種の想像力や臨機応変のようなものさえ必要なのです。
そこで小生も、無い想像力を働かせてみよう。北方四島の面積、6000平方キロだという。
一方、在日米軍基地の面積、なんと、324,696平方キロだという。(「情報公開法でとらえた在日米軍」梅林宏道著)そして一部基地では、家族が退避し、もはや人影もないという。
三陸から関東に至るまで、太平洋側海岸地帯は沈下、日本の面積、大幅に減った。
ここは、ロシアからは、お言葉通り、御厚意に甘えて、北方四島を頂きたいもの。
そして、アメリカ様には、全ての基地を返却していただこう。
宗主国は、終始「テロに対する戦いを支援しろ」と強要している。
これに呼応して、「中国が攻めてくる」「中国が尖閣諸島を取ってしまう」「北朝鮮が核ミサイルを撃ち込んでくる」等々、言い募る人々がおられる。
しかし、今回の大地震、大津波、原発災害で、日本が恐れるべきものは、大自然と、無謀な原発拡張政策であることが明白になったではないか。もはや「国防費」も大幅削減せざるを得まい。ミサイル防衛からは離脱する。イージス艦もAWACSも売却する。代わりに、急きょ、ブルドーザーや、高層ビルにコンクリートを流す装置や、放水車、放水艇などに振りかえる。今回も献身的活動をしておられる消防関係の皆様こそ、予算増加。原発がある地域の消防当局についても、予算を大幅に増強して、放水車等を強化していただく。もちろん、給与増強。さしあたり政党助成金全額、全て返還させて、原発被害対策・原発廃止・暴走対策に振り向ける。それで生きられない政治家、政党、今の日本に不要だ。
「日米安全保障条約」というものも、米空母が退避してしまったことでわかるように、いざという時には、熊と旅人そのままであることが、わかったではないか?助けにおいでになった時だけ、散々報道しておいて、退避されたことについては、全くしらばっくれている。知りたいことは知らせず、知りたくないことを、知らせてくれるのが、大本営報道部の仕事であることは、今回も証明された。
ここで、尊米愛国者の皆様は、涙を飲んで、「日米安全保障条約」を破棄させていただきたいと申し出てはどうだろう。熊と旅人そのままで「実は助けにならない」などという本当の失礼な理由ではなく、実際に、国民が住む場がないのだ。「背に腹は代えられないのです。ごめんなさい。お帰りください」とお願いするしかない。国民が難民になっているのに、広大なパラダイスのような米軍の基地や住宅が空っぽでは余りにもったいない。全ての基地を、無条件即時返還して頂き、そこに、自然災害である大津波と、金儲け主義の企業や為政者による人災、福島原発災害の被災者の方々用施設を建設するのだ。
人類は、金儲けのために造り出されたわけではないのだから。人類には、より重要な仕事があるのだ。
TPP論議も、日本が完全復興する時点、たとえば10年先まで、完全に棚上げ。とはいえ、「野菜や水が危険」というのは、「だから、アメリカの水と野菜を自由に入れられるようにすべくTPPに加盟する」口実に使われるだろう。「医療も、郵便局も、このままでは足らないので、アメリカの病院や、宅配便に、どんどん入っていただく」ことになるだろう。アメリカの医療産業、金持ちしか相手にしないことには触れない。
最強の友人だと、オバマ大統領もおっしゃっておられる。まさかの友は真の友。
弱った政治・経済につけこむ火事場泥棒など決してしない宗主国であって欲しいもの。
困ったことに、あのベストセラー「エコノミック・ヒットマン」の著者ジョン・パーキンスが書いた「The Secret History of the American Empire」には、全く逆の例が書いてある。例えば、第一部アジア篇の8章はTsunami Profiteering。2004年のスマトラ島沖地震津波災害につけこむ金儲けの様相が描かれている。是非、各自お読み頂きたい。
大地震から一年後のハイチを見ても、全く同じ繰り返し。より詳細については、藤永茂先生の『私の闇の奥』を是非お読み頂きたい。そういう御国が、日本だけ例外扱いをして下さるとは、凡人の小生には、どうしても想像できない。
阪神大震災の後、アメリカ産建材の日本への輸出を可能とすべく、アメリカの命令で、建築基準が緩和(強化ではない)されたことも、マスコミは決して報じない。『拒否できない日本』には書かれている。この関係、宗主国・属国関係といわずして、どのように表現するのだろう。
ユリヤ・カリーニナさんの配慮、益々神々しく感じられてくる。
ところで、時々拝読しているブログに以下のような文章があった。原発を許した代償だとおっしゃるのだ。多少、語調は変えさせていただいたが、趣旨は歪めていないつもりだ。
「結局みんなが原発を望んだのだ。
原発が増えることに異議申し立てしたのはほんの僅かの人だけだ。
反原発論者の自分も、原発阻止デモに参加したことさえない。
だから、この原発事故に対して、怒りを東電にぶつける資格はない。
いまさらデモを呼びかけているが、デモなどしても遅い。」
丁寧な言葉で書いてあるものの「原発導入反対デモをしなかったお前らに、文句をいう資格などない。デモなどせず、一億総懺悔するしかない」という総懺悔プロパガンダ・為政者をかばう屁理屈・恫喝にしか思えない。
福島飯坂温泉、花水館という素晴らしいホテルに泊まったことがある。(2007年に破産したようだ。)福島には、たしかフルーツ・ロードという地域もあり、桃も絶品。地元の女性が案内してくれたお店でかった桃よりおいしい桃、食べたことがない。それが風評被害にあってしまうかも知れないのだ。いや、実害にあってしまう可能性が高いだろう。
2011/8/10追記:東京新聞 福島産のモモ、出荷ピーク 天候に恵まれ高い糖度
くだんのブログ主、「地域の方も、原発でおいしい思いをしておいて、いまさら何をいう」と読めそうな文章を書いておられる。(もちろん、実際は、今の福島県知事を批判しておられるのだが)飯坂温泉や桃農家の皆様、原発の恩恵を被ったことなどないだろう。
原発、中曽根や正力らが勝手に決め、導入したのだ。その過程で少数意見は押し潰された。監督省庁(旧通産省つまり現経済産業省)、電力会社、メーカー、マスコミが、「絶対安全」という、ありえない嘘をついて、犯罪行為を推進してきたのだ。我々が原発を止めようとして、敷地に入れば逮捕されるだろう。権力者の詐欺は許され、だまされた庶民が悪いというのが、インチキな一億総懺悔。
この人の言い分「長いものには巻かれよ」でしかないだろう。出身大学、またしても東大。算数も理科もできない「馬鹿」なので、東大を受けられなかった小生、ただ唖然。(追記:ふと思って、この方のサイトを調べてみたところ、東京電力関係プロジェクトにも参加しておられることが明記されていた。スポンサーを擁護するのは当然だろう。できすぎた語るに落ちる話だが、本当。)
素人なりに、長年、原発・地震にまつわる本も読んできた。投票時には、原発推進をしないであろう政党に投票してきた。機会あれば「原発は、トイレのないマンションで危険だぞ」と言い続けてきた。しかし一億総懺悔勢力の理屈は「東電や国会を囲むデモをしなかったお前が悪い」というもののようだ。「水道水は飲まないほうがよい」と政府に言われている乳幼児や、これから生まれてくる子供たちは、「原発を望んだ」のだろうか「東電や国会を囲むデモをしなかったから事故責任」なのだろうか?
プルトニウムの半減期、2万4千年。今後生まれる人々、「東電や国会を囲むデモをしなかったから事故責任」だろうか?一方、導入に奔走した、正力松太郎、永遠に死の灰を浴びずに済む。奇怪な総懺悔理論。こうした考えを敷衍すれば、イラクやアフガニスタンの人によるテロに仮に見舞われても、「侵略戦争反対のデモをしなかった牙を抜かれた日本人」、文句が言えなくなってしまう。
武田邦彦中部大学教授による、増刊!たかじんのそこまで言って委員会原子力保安院の大ウソ暴露!(関東エリア未放送)をご覧あれ。
夏になると消費電力が大幅に増すのだという。貧乏人には全く分からない。
高校野球一度も見たことがない。室温40度をこえることが頻繁な自室、クーラーがない。ステテコで上半身裸。夏は宅配便がきても出られず、居留守。後で、配達票の電話に連絡し、暑いのに着替えて待っている。
「配達の方に往復させるのは無駄だから、クーラーをつけろ!」といわれるのだろう。
今年の夏からは、公式はかりゆしウエアだが、自宅ではステテコに節電マークを貼れば、上半身裸でも失礼ではないという国策を決定・周知して頂きたいと切に思う。おんぼろ日本家屋に住む貧乏人、頑張っても、これ以上倹約しようがない。ステテコも脱げ!と言われれば、協力、やぶさかではない。しかし、これこそ国家証明がなければ、セクハラで逮捕されるだろう。
ともあれ、この方のブログ、しばらく拝読することはないだろう。一億総懺悔論の対極にある正論は、たとえば、本澤二郎の「日本の風景」(716)<大震災と科学人災>。
少なくとも東京都民については、都知事選の結果次第で、今後も同じ原発政策を支持しようという現代のイースター島民を目指す特攻隊精神の世界的英雄なのか、それとも、未来の子供を思う想像力をもった賢明な人々なのか、が明らかになってしまう。チュニジアや、エジプトと違って、無血で独裁者を倒せるのか否か。もちろん、神奈川県も同様。
今になって、原子力安全委員会なるものの会見が放送されている。不安院も、官房長官も、テレビも、わやくちゃ。日本の中央制御部門そのものが、福島原発と同時並行して、メルトダウンしているのがよーくわかる。もちろん、国家・企業の中央制御部門の崩壊が、福島原発の崩壊の原因であって、逆ではない。
出たい人より、出したい人を。責任逃れが仕事の電力会社、不安院、官房長官、テレビ局はいらない。やむにやまれず名乗り出て、状況をわかる限りで、明確に説明しておられる、後藤政志氏にこそ、対策本部長になって、全体指揮をお願いすべきだろう。もちろん、失敗しても、責任は問えない。記者たちが、後藤政志氏にする様々な質問は、本来、政府や、メーカー、御用学者、原発推進をしてきた連中に質問し、彼等が答えるべきものだろう。自己責任ではなく、事故責任。龍馬伝も、白瀬伝も、御用学者も、もうたくさん。金銭も、名誉も無関係に発言する、本当の救国の英雄がおられるではないか?
政府も、自衛隊も、消防隊も、対策の為には、彼の様に透明性のある人の指揮下で動くべきだ。明確なメッセージ、明確な方針が、迷走ダッチロール日本に必要だろう。「彼が指揮し、彼が答える」以外の体制、想像できない。
いまだに、社長がお詫びせず、失礼なお詫びコマーシャルを流している会社が一流企業だという国、先進国とはいえないだろう。タイトルも給料も返上して、首相と共に四国遍路をしていただいた方がいいだろう。マスコミ報道なしで。(一億総懺悔説ブログの方とは考え方が全く違うので、言わせていただく。)
現代のイースター島民、日本人は信じても、それを見つめている世界は、日本政府、企業、御用学者、マスコミの共謀プロパガンダ、決して、信じないだろう。
国民総「トゥルーマン・ショー」。つまらないプロパガンダを見て、時間と電力を無駄にするより、DVDレンタルで、この映画をご覧頂きたい。
「お前は嘘をいった。つまらない映画だから弁償しろ」と言われる方がおられれば、先着一名に限り、レンタル料金を弁償させていただく。もちろん、お名前(住所は除いて)は公開させていただくが、あしからず。
ユリヤ・カリーニナさんが言う立入禁止ゾーンをテーマにしたソ連映画、タルコフスキーの『ストーカー』を思い出している。あれは現実とは無縁な、SFの世界だと思い込んでいたのに。
2011/3/29追記:尊米派の皆様が尊敬しておられる、自称オトモダチ国支配者様のありがたいお言葉を見つけたので、貼り付けておこう。つまり、ここに書かれていることの、逆の行動をしないと、日本は一層ひどい植民地状態に追いやられるのだが。この記事の本質、宗主国による「直接支配宣言」だろう。属国史にとって、記念碑的記事。2011.3.25 02:55 MSN産経ニュース
【正論】ジェームス・E・アワー 不屈の精神で三度日本の奇跡を
ヴァンダービルト大学日米研究協力センター ジェームス・E・アワー
3月11日、日本は史上稀(まれ)にみる巨大地震に見舞われた。現在、群馬県で英語教育助手をしている27歳になる娘が、フェイスブックに「地震!!!!」と地震発生時に書き込んできたため、私は即座に今回の大惨事を知った。
東北沿岸部ですでに夥(おびただ)しい数の人命が失われ、不幸にも犠牲者数は今後もっと増えるだろう。東日本大震災に伴う東京電力の福島第1原発の損傷は財務上の深刻な問題を引き起こし、日本全土でのエネルギー供給を困難にするであろう。しかし、幸いなことに、現場の運転作業員や自衛隊、消防隊員の職務に徹した対処により、死者は出ない見通しである。
自衛隊は迅速かつ任務に徹して対応し、米国は、最大で3隻の空母と沖縄の重輸送ヘリコプター多数をはじめ米海軍、海兵隊を中心にかなりの人道支援、災害救援の部隊を惜しみなく派遣している。
今回の悲劇はなお現在進行形だとはいえ、1945年の終戦直後の荒廃に続いて、昭和天皇とマッカーサー元帥が行ったように、日本の政府、民間企業の指導者たちには、この機を逃すことなく前面に出て日本国民を結集してもらうことを、私は大いに期待する。以下、いくつか提言する。
◆安全な原発建設への決意示せ
第一に、日本は、さらに安全な原子炉をもっと建設するという決意を表明すべきである。
東芝は、小型モジュラー原子炉をはじめとする高度に安全な原子炉にかけては、世界のトップ企業だ。もちろん、今回起きたことから学べる教訓は適用されるべきだが、原子力施設の新規建設は復興のエンジンになるはずだ。日本、米国、オーストラリアの共同の取り組みは、現在のエネルギー危機からクリーンで安全かつ安定的なグローバル・エネルギーの供給へと世界を導けるだろう。
提言その二は、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を批准せよ、というものである。
津波で多くの日本農家が命を落とし、生き残った者も非常に苦しんでいるのは間違いない。TPPが批准されれば、日本経済全体を後押しするであろうし、ずっと延び延びになっている、意味ある日本農業改革をもたらすこともできるだろう。日本は、現在困難な状況にある東北地方の人々に対し、農業を改革し活性化する義務を負っており、TPPに参加することで引き起こされるであろう日本経済の強化は、農業改革を支える手助けになり得るだろう。
◆国家安全保障法を成立させよ
次に、2006年に日米で合意した普天間飛行場の名護市辺野古への移設をはじめとする沖縄の米軍再編計画を実施せよ。
前述のように今回の危機においては、現在、普天間を拠点とする重輸送ヘリ部隊を含む沖縄の海兵隊が即応力と機動力を発揮した。06年の合意を実行することで、沖縄の海兵隊員数を劇的に削減し、海兵隊のヘリ部隊のような迅速対応戦力を辺野古近くのキャンプ・シュワブに確保できる。
これらの部隊はそのキャンプ・シュワブから、将来、起き得る災害に対応できると同時に、北朝鮮による冒険主義を抑止でき、尖閣諸島と、沖縄そのもの(いずれも中国が第一列島線支配の一環として喉(のど)から手が出るほどほしがっている)に対する日本の主権維持を確固たるものにできる。
四番目の提言が、日本の合法的な国防部門としての自衛隊の地位をはっきりとさせ、日本が集団的自衛権を行使する権利を明確なものにする、日本の国家安全保障法の成立である。恐らくはそれこそが、日米同盟の長期的な有用性を確実なものにするまさに最も効果的な方法かもしれない。
◆世界第二の民主主義経済大国
東日本大震災に先立つ日本政治は、外相が外国籍であることを多分自覚していなかったであろう、長期の日本在留者からごく少額の献金を受けたせいで辞任したり、首相も同様の問題を抱えているかもしれないとの話が流れたりするといった問題に支配されており、親日的外国人たちは、そんな状況に非常に失望していた。
幸いにも、今回の大震災の身の毛もよだつような悲劇はそうした些細(ささい)な出来事を、少なくとも一時的には脇へ押しやった。
震災前、菅直人首相の支持率は20%以下に落ち込んだ。私の印象では、それは、首相がしたことが理由ではなく、しなかったことが理由なのである。例えば、TPPの批准を推進せず、日本の領海に不法侵入し海上保安庁の巡視船に体当たりした中国船の船長を起訴せず、そして、米国との沖縄での移転合意の実行をめぐって煮え切らないことなどである。
外国人として、私は菅氏の宣伝者になるべきではない。だが、彼あるいは他の能力ある指導者が、民主党内ないしはある種の大連立の中から進み出て、不屈の精神で日本を率い、世界第二の民主主義経済大国である日本には、明治天皇の下での維新の後や太平洋戦争の後に起きた、目を見張るような“奇跡”が三度(みたび)可能であるというところを見せてくれることを、望んでやまないのである。
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それだけに、陛下を御移しすればいい、というだけの問題にしてしまっているあなたの論に???なのです。
それに対して書きまし...... [続きを読む]
”なかま作戦”さんよ,君の要求には技術的裏付けがあるのか.原発の電気と火力水力風力のそれとを区別して受電できる装置があるのならば,それを紹介してくれ.ぜひともそれを入手し,区別節電40%を実行してみせる.不能の装置によって,批評をするな.ここ東欧でも原発電力(チェルノブイリは今でも稼働)と火力電力があるが,それを区別して受電することはできない.電力供給は独占なので,原発電力を使いたくなくても,使わざるを得ない状況に置かれているのだ.これが独占の凶暴さ危険さなのだ.だからどんな国家でも近代国家であるならば,法が独占の範囲を制限しているのだ.それともうひとつ.君が冷笑する動物愛護精神が一体如何なる点で肉食と矛盾するのか.僕はたとえ偽善者と君に罵られようが,肉食し,同時に生き物を虐待する人間―たぶん君もそうだろう―を嫌悪する.それがおかしいか.僕の生活は質素なものだ.第二次欧州大戦時の木造農家に住んでいる.電気の供給が不安定なので,基本的には電気がなくとも生活できるようになっている.薪暖炉,石炭焚罐式の熱湯循環暖房―重力と熱サイフォン動力なので,電気式の循環ポンプは不要,石炭焚調理竈,卓上には反射鏡のある灯油ランプと燭台.旧東独製の自家発電機があるが,それは地下室に浸水したときの排水ポンプ稼働ためのものだ.二千坪の菜園で芋,野菜,果実,漿果を育て,残飯で鶏と鶉を飼っている.山羊はなんでも食ってくれる.豚は僕の食事―燕麦,芋を多食する―と競合するので飼えない.週一羽鶏をつぶす.この殺害行為は辛いものだよ.しかし僕も家内もその肉をいささかの苦痛を感ずることなく,賞味させていただいている.生きることは生き物を食う行為なのだ.基本的には電気はあまり重要ではない.このPCだけが電気を必要としている.工業高校定時制しか出なかった僕の二人の子供は,無償大学教育のお蔭で医師と学者になった.脱出せず,あのまま日本で工員として生きていたならば,精神的にも無宿者として,君のような歪な精神の人間として終わったことだろう.そして今その日本は二萬四千年後の清浄国家へと向いつつある.”りゅう”様,よくぞ申してくれました.お蔭ですっきりしました.管理人様に連帯しましょう.
投稿: 東欧移住者 | 2011年4月16日 (土) 04時39分
…原発反対派は原子力発電分の40%を使うな!…か…おもしれぇじゃねえか…望むところだ!
じゃあ、お前が分けてうちへ電力配給してくれよ!
もともとうちにゃあ、パソコンもエアコンも無い。この冬も暖房器具…使ったっけな?お陰さんで、南国ではないが、そんなに寒いところに住んではないんでね。
お前みたいな奴が、家電の新型に飛び付く典型なんだろうな!本当に良いお客さんだな!
人間ってのは、環境、状況に応じて生活していく生き物なんだよ!
あるから使うんだよ!
無けりゃあ、無いで生きていけんだよっ!
あぁ、それから、他人にえらそうなこと言ってんだから、お前も核廃棄物の安全な処理の仕方、発表しろよ!楽しみにしてるぞ!
投稿: りゅう | 2011年4月12日 (火) 23時45分
原発反対派は消費電力のなかの原子力発電分の約40%を使うな。
それを続けるなら反対も説得力がチョット出てくるかも。
動物愛護と叫んでいる奴が「このお肉おいしい。焼肉大好き」と
言って牛や魚の肉を食っているのと似ている反原発アホドモ
対案もないままに何でも反対と言う社民党や民主党はどうしようもないね。
小学校の児童会レベルの政府にはアキレルばかり。
で、このブログの主宰者だけど、ともだち作戦のどこまでわかっているのだろう?
投稿: なかま作戦 | 2011年4月 9日 (土) 10時19分
この期に及んで、まだ原発を棄てる気にならない方がいらっしゃることに驚愕する。
原発は利権の固まりである。政治家、マスコミは電力会社から多大な恩恵をもたらされている。だから、大手新聞、テレビからは不利な情報は流れて来ない。
擁護する方がいらっしゃると、電力会社は図に乗って、現存する低安全な最悪極まりない原子炉等をそのまま稼働する。そして、地震、津波によって不具合が起これば、『想定外』だと平気な顔で会見し、反省の色は無い。結局、被害者は、また、我々国民である。
あるから使う。だったら廃棄をし、最低限必要な所、使用する場所に、必要な分だけ、安全性を考えて再建築すれば良い。コストを下げて安易なものを作るから、乱立し、こんな惨事が起こる。
なんなら、原発の横に電力会社本社を建設し、24時間体制で、管理すればよい。同じ敷地に社長の自宅があれば、なおのこと良い。
現在日本では、色々なエネルギーの開発が研究され、すばらしい成功をおさめてきているが、多くの国民がそれを知らない。
なぜなら、利権が発生しないため、政府が無視を決め込んでおり、広報担当のマスコミも報道しないからだ。
この度の原発事故は明らかに人災であり、欲に目が眩んだら、ろくでもないことになるということの教訓だ。
恐ろしいことに、明日は我が身である可能性も事実である。
人間の手におえないものなど、存在させないに越したことはない。この点において、人間は自分達を過大評価し過ぎている。
投稿: りゅう | 2011年3月29日 (火) 00時55分
管理人さんに共感し連帯する。想像力に乏しい現実主義者や冷笑主義者はどこにもいる。ここ欧州にも。しかしセンチメンタリズム、ロマン主義、重農主義は今もって健在である。被災者を今もって地べたに寝かせ、放置するなど、近代国家の行政組織のすることではない。公務員がかくも無能とは。日本はまだまだ貧しい。
投稿: 在欧農家 | 2011年3月28日 (月) 17時23分
"ロシア"で検索していたら、たどり着きました
件の記事は私も読んで知っています
ロシアが北方4島を返してくれたら、嬉しいとは思いますが
ブログ主さんは、少しセンチメンタルなのでは?
ロシアは、こんな時でも戦闘機を日本の防空識別圏に飛ばして
日本の防空能力がきちんと機能しているのか探りを入れていますよ
人類みな兄弟的な発想も結構ですが、もう少し現実を見て頂きたいですね
●露戦闘機、日本領空接近…空自機スクランブル 2011年3月21日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110321-OYT1T00575.htm
>「トモダチ作戦」とやらのため華々しく出動した米空母ドナルド・レーガン
>ヘリコプターで、ほんのお印に(乾パンだか何か知らないが)何箱か輸送した際
>ヘリコプターが被爆し、危険だということで、遥か沖だか日本海だかに退避したという。
>そのあとパッタリ報道が途絶えている。なんとも高価についた支援物資。
非常に残念なコメントですな
一部分だけを見て鬼の首を取ったように、アメリカを非難するのは如何なものでしょうかね
安全確認が取れないという理由で、自衛隊のヘリコプターが手を拱いているのを横目に
米軍のヘリが強行着陸して、被災者に物資を届けるなど
アメリカは日本のために尽くしてくれています
●米海軍、自衛隊の着陸拒否を尻目に救援物資を運ぶため着陸強行
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/morningcoffee/1300299736/
>しかし、今回の大地震、大津波、原発災害で、日本が恐れるべきものは
>大自然と、無謀な原発拡張政策であることが明白になったではないか。
>もはや「国防費」も大幅削減せざるを得まい。ミサイル防衛からは離脱する。
>イージス艦もAWACSも売却する。代わりに、急きょ、ブルドーザーや、
>高層ビルにコンクリートを流す装置や、放水車、放水艇などに振りかえる。
何でそうなるんですかねぇ
防災と防衛、両方に備えるべきで、どちらも疎かに出来ないでしょう
ブログ主さんは原発反対の立場みたいですが、今の日本は原発なしにはやっていけないのも
事実なのではないでしょうか
原発を無くして、では足りない電力をどう調達すればいいのか
単に倹約すればいいと言うのでは無責任すぎるでしょう
投稿: ヌメーバ | 2011年3月28日 (月) 14時45分
L様
『普通の主婦』がなぜ差別用語につながるのかが不思議。私は、主人も子供もいて仕事もしている、ありきたりな『普通の主婦』ですが、全くもって違和感は感じませんし、差別とも思ったことがありません。それに、ちゃんと文章を読めば、書いていらっしゃる方への尊敬の念を感じとれます。
もし、あなたが女性で主婦であるのなら、『私は普通の主婦とは違うのよ!』というご自分の問題では?どこかで、そのことをアピールなさる場を持たれると良いですね。
投稿: りゅう | 2011年3月26日 (土) 21時31分
内容は全く同意。ですが、「本当に普通の主婦なのだろうか?」は余計。あなたからすればどうでもいい事かもしれないが、実に差別的な言い方なのが分かりませんか?「普通の主婦」なんて人間はいませんし、「主婦は知能指数が低い」とでも言いたそうですね。そうでなければ「本当に普通の主婦なのだろうか?」という言い方は成立しませんしね。
これで分からないければ、そうですね、「(これを書いたのは)本当に普通の庶民なのだろうか?」と誰かに言われたら不愉快ではありませんか?
ここまで言っても分からなければ結構ですが、私の思うに、こういう差別的な考えの積み重ねがろくでもない社会を作っているのだと思います。(普通の主婦という言い方はよく聞きますが、その度に「なんじゃそりゃ」と思っています)
投稿: L | 2011年3月26日 (土) 12時20分
autodoa様
お読み頂きたくて、拙劣な翻訳をしているものとすれば、ひたすら感謝。決して「勝手な」ことでは有りません。引用なり、リンクなり、あるいはご教示なり、これからも、よろしくお願いいたします。
投稿: メタボ・カモ | 2011年3月26日 (土) 09時23分
朱の盤様
嬉しいお言葉に、知人も喜ぶでしょう。
「英語一辺倒が、いかに誤っているか」の見本のような気がいたします。
ロシア語が読めなければ、この記事全文を読むことができないわけで。
ちなみに、日本、ロシア人が大好きな国の、トップにランキングされると、知人から聞きました。「モスクワの自宅に、永住してもかまいませんよ」とも言われたそうです。
つけたしの「熊と旅人」を絵に描いたようなお話です。
投稿: メタボ・カモ | 2011年3月25日 (金) 22時55分
初めて書き込みます。
ロシアの記事に感動しました。
たとえこれがロシアの一般的な考えでないにしろ、情熱的な記者の筆が先走った記事にしろ、とても崇高な記事であると思います。
生まれて初めて、ジャーナリスト?に感動したように思います。
投稿: 朱の盤 | 2011年3月25日 (金) 20時10分
ユーリヤ・カリーニナさんの意見について思うところを別のサイトに投稿したのだが、それが思いがけなくこのサイトに転載されていることを今知った。これがトラックバックという機能なのだろうか。不本意にも僕の考えは、原投稿サイトでは〈シベリア抑留〉と関連付けられてしまった。かくいう僕の父もタイシェットに抑留された体験をもつ。対独戦で失った厖大な戦死者の労働力を埋め合わせるために、主として日独兵士が奴隷労働に使役されたことは知っている。一方、ソ連側に自軍兵士を労働力として差し出したとされる、山田乙三と瀬島龍三という帝国高級軍人の卑怯狡猾な振る舞いについても知っている。さらに一方、戦時中のアメリカ政府とカナダ政府による、日系アメリカ人のリロケーション・キャンプ(奴隷労働無しの実質的な強制収容)への長期拘束についても知っている。小笠原諸島では、帝国高級軍人が米人捕虜を調理して喫人したことも、中国本土でも無抵抗の中国人を斬り殺し、その肉を堪能したことも知っている。もしも矯めにする議論を敢えてするならば、このように甲論乙駁となるのは自然の成り行きだろう。ロシアに住んだ経験をもつ僕は、被災日本人の移住受け入れがロシア政府の真剣な提案であると考える。事故炉で再臨界が起り、3号炉からプルトニウムの漏出が起ると、福島は最終的に放棄され、おそらく百年は荒蕪の地のままとなることだろう。なによりも太平洋岸漁業は絶望となり、内陸の農畜産業も同様だ。四世代もの永い期間を避難民のままにしてよいのか。今からロシア移住をも選択肢に入れて、被災者に海外雄飛の展望を示すことだ。「潜在労働力」という文言を文脈から切り離してはいけない。それは、”勤労意欲に満ちた労働する人びと”というものが本意なのだから。”human resource人的資源”よりも、はるかにhumanな言い方だ。
投稿: | 2011年3月25日 (金) 18時22分
いつも、勝手に引用させてもらってます。
アメリカからの真の独立をしないと大変な事になります。植民地化がどんどん進んでいるように思います。
この小さな日本で、海外の大国競争などせず。
鎖国して小さな国を目指したほうがいいです。
テレビ関係者は、発言に責任をもってもらい事の重大性に気付くべきです。
大学で金の勉強ばかりしてきたのでしょうか?
投稿: autodoa | 2011年3月25日 (金) 17時58分
一家四人東欧の国で暮らしはじめて、二十年余になります。住処はチェルノブイリから数百キロの山間部ですが、武田先生の指摘のように、風上に位置したおかげで放射性降下物の被害はまったくない地帯であるといわれています。また先生は、チェルノブイリ降下物が風下のポーランドにまで(千キロを越えて)到達したと語っておりますが、このことは事実です。最も濃厚に汚染された地域は、ロシアの飛び地カリーニングラード州との国境地帯の一部、リトアニアとの国境地帯の一部とされています。十年前にここの湖沼地帯に観光旅行をしましたが、民宿経営者の奥様は、「茶色の雲と奇妙な臭いが南方から流れてきた」と語っておりました。べラルースとウクライナでは市民には災害が隠蔽され、メーデーの行進に参加するようにと、共産党から指令が出されました。その裏で、彼らは家族を風上の安全地帯へと逃がしていたのです。なんという冷酷無情。逃げ遅れた人々への放射能被害は、今では孫の世代にまで現われています。保安院の技術者が一週間事故現場から離脱していたのは、死の恐怖を実感したからでしょう。チェルノブイリ事故のとき、ソ連体制の無能、硬直官僚制、非人道性をあげつらい、非難を浴びせた日本人学者がいましたが、武田先生の解説を聞いて、これらの言葉をそっくり彼らに浴びせたいものです。それからカリーニナさんの南千島返還の意見ですが、軽視すべきではありません。ロシア政府は大統領と首相のレベルで、南千島返還とは言わないまでも、被災者家族を移民として受け入れることを明言しています。例が既にあるのです。チェルノブイリ被災者の一部は欧州の国々にも移民として迎えいれられているのです。被災者は主に農業に従事し、美しい村落を築き、そこではロシア語新聞まで発行し、民族文化を維持継承しています。中性子が出た時点で、福島は無人地帯となるのでは。政府は真剣にロシア提案を受け止め、具体的交渉に入るべきかと思います。米国にはこれまでさんざん貢納したのだから、北米に移民させてくれ、という要求もできると思いますが、僕の経験ではアングロサクソンのレイシズムが恐ろしい。その点、スラブ民族にはまったくと言ってよいほどレイシズムがない。家内はロシア人。ただ南千島は次の地震と津波が心配。アムール河河口周辺、北方のシャンタル群島などは、絶好の漁場。東北の漁師の飛躍の海となるのでは。
投稿: | 2011年3月24日 (木) 19時56分
こんにちはTB頂き
貴重な情報ありがとうございます。
本当に知らないことが多すぎて驚きです。
石橋克彦先生の「原発震災」のエッセンスを読ませていただきました。
今起こっている福島原発のことを書かれているような錯覚を覚えます。
マスコミにでない出さない意図は国民の生命を守るという視点が見えないからだとよくわかりました。
少しずつでも広げていきます。
これからもよろしくお願いします。
投稿: ゆきぼー | 2011年3月24日 (木) 09時38分