アメリカがドイツ国内の基地をイラク戦争に使っているのは、ドイツ領土から戦争をしかけるのを禁ずる憲法に反すると活動家
2008年12月12日
democracy.now
ドイツには何万人ものアメリカ兵が暮らしており、アメリカ以外の国としては、一番多くのアメリカ軍基地がある。アメリカ人活動家エルサ・ラスバックさんとお話しする。彼女は、ベルリンに転居し、アメリカン・ボイシズ・アブロード・ミリタリー・プロジェクトの活動を続けている。
ゲスト:
アメリカ国民で活動家のエルサ・ラスバックは、長年ドイツで暮らしている。彼女はアメリカン・ボイシズ・アブロード・ミリタリー・プロジェクトと、ワー・レジスタンス・インターナションナルのドイツ支部のメンバーである。
エミー・グッドマン: ドイツのベルリンから、実際には東ベルリンから、お送りしています。デモクラシー・ナウ!はツアー中なのですが、ヨーロッパ・ツアーを終えるところです。ドイツの別の場所にいるアンドレ・シェパードさんが電話で参加くださいます。彼は、イラクに戻ることを拒否し、ドイツで政治亡命を申請する初めてのアメリカ人兵士かも知れません。彼は身を隠しました。無許可離隊者になったのです。
ベルリンでは、エルサ・ラスバックさんにも参加頂きます。彼女はアメリカ人の活動家で、過去18年間ドイツで暮らしています。彼女は、アメリカン・ボイシズ・アブロード・ミリタリー・プロジェクトと、ワー・レジスタンス・インターナショナルのドイツ支部メンバーです。
エルサさんとお話しする前に、まずアンドレさんとお話して、質問したいと思います。ドイツに戻ってこられたのですが。どこにおられたのですか? 無許可離隊者になるというのはどういうことでしょうか? 何をしたのですか? 基地を出たのですか?
アンドレ・シェパード: はい、その通りです。私は2007年4月にカッターバッハ軍基地を出て、帰りませんでした。無許可離隊者。これは脱走とは、少し違います。無許可離隊者の場合には、常に帰隊する意図があるわけで、ある時間経過した後で、自分の職場に戻る意図が。脱走の場合は、軍隊を永久に離れるのです。そして現時点では、私は依然として無許可離隊者と見なされていますが、[聞き取れず]状況を考えれば、立場は脱走に変更されているのが確実だと思います。
エミー・グッドマン: それで、あなたは実際どのように申請されたのですか? アメリカ政府に対して、何らかの形で申請したのですか?
アンドレ・シェパード: 無許可離隊者にですか、それとも…?
エミー・グッドマン: いいえ、ドイツでの亡命申請です。
アンドレ・シェパード: ああ、OK、OK。わかりました。OK、ええ、基本的にしなければならないことは、受け付けセンターに行くことです。数週間前に、ギーセンに行き、正式に亡命希望者として申請しました。それで、後は、あちらに書類手続き等をしてもらうわけです。すると亡命希望者として認定され、審問が行われ、彼等が完全な亡命を認めるかどうか決定する時まで、ドイツで暮らす限定的な権利を享受できるのです。
エミー・グッドマン: アンドレ・シェパードさん、なぜ良心的兵役拒否者として申請しなかったのですか?
アンドレ・シェパード: いくつかの理由がありますが、一番大きな理由は、アメリカでは、良心的兵役拒否者というのは、あらゆる形のあらゆる戦争に反対する個人にしかふさわしくないのです。戦争が攻撃的か、防衛的か、限定的な行動かとは無関係です。それは問題ではありません。問題は、私にとって、良心的兵役拒否者として申請すれば、私は実際、嘘をつかなければならいことになるのです。私の信念は、軍隊は国家防衛の為にあるというものです。まあ例として言えば、例えば誰かがカリフォルニアを侵略しようと決心したとすれば、軍隊が戦闘に動員され、何であれ国に侵略した勢力を撃退するわけです。もちろん、私は武器を手にして、出征し、自分の国を守るでしょう、彼等が我々の国境を侵したのですから。それは良いのです。けれども、私がこの主張を自分の良心的兵役拒否者としての申請に使うと、申請は自動的に却下されます。異議申立規則の、最初の原理に合わないためです。
二つ目の理由は、それにあった生き方をしなければならないということです。私が、AR600-43を理解している限りでは、自分の信念体系と首尾一貫した生き方をしなければなりません。まだ、一体どういうことか正確に理解しようとしている所なのですが、書かれているのは、たとえば、何であれ戦争を支持するようなものを、ビデオゲームをやったり、戦争映画を観たりしたくても、それは自分の生き方、自分の信念体系と首尾一貫しないということになるのです。しかも、そうした信念体系が本物であることを証明するのは、兵士の責任なのです。ですから、もうほとんど不可能と同じことです。
オーガスティン・アグアヨの場合は、それが一番やむにやまれぬ理由でした。同時に、私の部隊は、二度目の配置が予定されていました。オーガスティン・アグアヨの場合、マスコミで大きく扱われました、特にスター・アンド・ストライプ誌で。この人物は私がこれまで見た兵士の中で最も平和主義者で、彼は良心的兵役拒否者として申請したのです。彼は、戦闘地帯でさえ武器に弾をこめようとしなかったのです。それなのに軍が彼を処遇したやり方は、即座に彼の申請を却下し、信念体系やら何やらについて彼は誠実ではなかったと言い、彼に手錠をかけ、イラクに送り返したがったのです。良心的兵役拒否者となる普通のチャンネルは彼にとって閉じられており、また他に戦闘任務に行かない代替策がなかったので、結局彼は服役し、最後は無許可離隊者となったのです。ですから、私には、これはすぐに、問題の解決策としては、とるべき手段ではないと思えたのです。なぜなら、まず第一に、良心的兵役拒否者といっても棄却されてしまうこと、そして第二に、私自身にとってではなく、部隊にとっても、余りに多くの問題を生じさせてしまうことがわかっていましたから。特に、こういう出来事が起きているという噂が広がると。
エミー・グッドマン: 我々のウェブサイト、democracynow.orgに、ロサンゼルスのアメリカ軍に出頭する直前に出演し、それからドイツに帰り、ドイツに戻って、そこで無許可離隊者となり、拘置された後、最終的には解放された、オーガスティン・アグアヨさんとのインタビューへのリンクを置いておきます。彼が良心的兵役拒否者として申告した理由について色々お話しています。
ここで、アンドレ・シェパードさんとは離れ、彼にはそのままオンラインでいて頂きたいと思いますが、アメリカ合州国から移住して、ドイツに18年間程暮らしている、エルサ・ラスバックさんとお話します。エルサさん、状況をご説明いただけますか? ドイツで長らく反戦活動家をしておられますが、ドイツには、アメリカ合州国以外で、世界のどこよりも、沢山のアメリカ軍基地がありますね。
エルサ・ラスバック: はい。実際、私がこちらに暮らしている期間は二度なのです。一度目はベトナム戦争中で、もう一つは1996年以降です。ベトナム戦争では、ヨーロッパとドイツには多数のGI新聞があって、多数の兵士がスウェーデン等に脱走しました。ドイツの和運動は、当時兵士と接触する努力の上で、非常に重要なものでした。
そして、今起きている事は、ドイツは実際には、依然として占領されているのです。60年以上にもわたって。ドイツ人は、アメリカがドイツを解放してくれたことは非常に感謝していますが、概して、大多数はアメリカがドイツの基地をこれらの戦争に利用していることを承認していません。そしてドイツには、アメリカ以外のどの国よりも多くの基地があるのです。ドイツには68,000人のアメリカ兵が駐留しています。アメリカは、ヨーロッパで、いわば六つの超巨大基地に統合しつつあります。そのうち五ヶ所はドイツにあり、一つはイタリアのビチェンツァです。アンドレが駐留していたアンスバハ地域は、その一つとなる予定で、巨大な戦闘ヘリコプター基地となる予定です。更に、ドイツには二つの中央軍があります。ドイツは、アメリカにあるCENTCOMの様に、ペンタゴン直下の中央軍がある唯一の国です。またヨーロッパ全域と、ソ連、トルコをカバーするEUCOMは、シュトゥットガルトにあり、かつてはアフリカも含んでいましたが、今や彼等はAFRICOMを創設しました。それもシュトゥットガルトにあります。
エミー・グッドマン: それを受け入れるアフリカの国は皆無だからですね。
エルサ・ラスバック: その通りです。しかし、ドイツは、難しい立場にあるのです。ドイツは、恩知らずになりたくはないのです。ドイツはそれでも、もう何年も、ドイツの基地の使用に対しては、反感が高まっています。アメリカが、中流階級の住宅地で基地を拡張しようとした、イタリアのビチェンツァでご覧になったようなデモを目にされることはありませんけれど。アンドレさんがいたアンスバハでは、アメリカが基地を拡張したがったので、最も活発な反基地運動の一つもそこにあって、見られます。彼等は請願をしていて、そこでこう言っています。憲法には、ドイツ経由で、ドイツの領土は侵略戦争の為に使用されるべきではないとあると。そして多くのドイツ人は、アメリカにもそれは適用すべきだと感じているのです。
エミー・グッドマン: 私たちはアイルランドやイギリスにも行き、シャノンの反戦活動家達に会い、学びました。大半の兵士達がイラクに行く前にシャノン空港を経由するのですから。でも、変わったのですか?
エルサ・ラスバック: ええ、そうです。まだそこを経由している兵士もいるとは思いますが、アイルランドでの抗議の結果もあって、アメリカはそれを変更したのだと思います。今ドイツでは、主に商業空港の、旧東ドイツのライプツィッヒ経由です。そして、ライプツィッヒ空港は、ドイツでの活動の焦点にもなっています。何人の兵士が、そこを経由して出征するのかを監視に行っている活動家もいます。
けれども、ドイツのラムシュタイン空軍基地、またはライプツィッヒ、あるいはまたフランクフルトに近い商業空港ハーン経由で、イラクやアフガニスタンに向かう兵士たちに加え、ドイツに恒久的に駐留している兵士もいるのです。アメリカ軍の法律で、彼らの本拠地として見なされているのです。例えば、オーガスティンがいたシュヴァインフルトは、恒久的な基地と見なされています。シュヴァインフルトの兵士の死亡率は一番大きいのです。それに彼等は、これらの基地全てが、ドイツ社会に環境被害をもたらしています。ドイツ人は基地の経費の一部も負担しています。アンドレがいたアンスバハ基地拡張に反対する市民の活動もあります。
エミー・グッドマン: それがドイツのどこにあるのか、実情を知らない視聴者の皆さんの為に説明してください。
エルサ・ラスバック: OK。それはババリアにあります。それはほぼ、ニュルンベルクの少し北です。彼等がやったことの特徴の一つに、連中はこうした巨大な基地を、とても辺鄙な地域に建設したことがあります。意図的なものかどうかは知りませんが。活動家たちがそこに近づくのはより困難になります。グラーフェンヴォールは、最大の訓練基地です。アンスバハから、一時間半ほどの場所なのですが、人口がとても少ないのです。その地域には、わずか1000人程度のドイツ人しかいません。
エミー・グッドマン: ニュルンベルクの話がでましたが、ドイツ憲法では、ドイツはいかなる侵略戦争もすることはできないとしています。
エルサ・ラスバック: ドイツだけのことを言っているわけではありません。ドイツの領土から、侵略的戦争の準備をしてはならないと書いてあるのです。ドイツ人だけがそうしてはいけないと書いてあるわけではないという、ラムシュタイン空軍基地にまつわる何件かの国民の請願もあります。憲法には、ドイツの領土で、侵略的な戦争の準備をしてはならないとあるのです。
エミー・グッドマン: アメリカ軍基地には行かれますか?
エルサ・ラスバック: ええ、はい。アメリカ軍基地には良く行きますし、アメリカン・ヴォイシズ・ミリタリー・プロジェクトや、ワー・レジスターズ・インターナショナルの両方があり、ドイツには、全ての基地近隣の人々によるネットワークがあり、他の反基地ネットワークもあります。私たちは協力して動いています。
エミー・グッドマン: そこで何をされているのですか?
エルサ・ラスバック: ええ、組織化をして、情報が兵士に配信されるようにしているのです。このようなGIライツ・ホットライン・カードがあります。これは、実際、アメリカにあるものと全く同じです。そこにはホットラインの電話番号が書いてあり、そこから兵士たちは情報が得られます。これが電話番号です。皆さんに見えるかどうかわかりませんが。これは、とにかく、アメリカでは多くの人々が目にしているものです。アメリカ国内では、多くの人がこのようなカードを目にしたことがあるはずです。私たちは反戦イラク退役軍人会や、ミリタリー・ファミリーズ・スピーク・アウト等の様々な組織とつながっています。でも、基本的に、大半の人は、もしアメリカに電話をすると、GIライツ・ホットライン・ネットワークの一部として動いている、メノー派教徒の援助組織の、ドイツの軍隊カウンセリング・ネットワークにも、電話がつながります。それで、これも私たちの活動の一つというわけです。
私たちは先頭にたってデモもします。5月には反戦イラク退役軍人会をアンスバハに招待しました。四人の反戦イラク退役軍人会の人々が一週間、ここでもキャンペーン活動をしました。
エミー・グッドマン: NATOの60周年記念がやってきますから、大規模な反戦行動計画があると聞いています。バラク・オバマは、その頃には正式な大統領になっています。彼も、記念式典に出かけると思っています。どこで式典は行われるのですか?
エルサ・ラスバック: はい、フランスとドイツ間の国境でおこなわれます。フランス側ではストラスブールで、ドイツ側ではケールと、バーデンバーデンのまるごと。それに、ストラスブールにはヨーロッパ議会があるのです。実際、ストラスブールでは、2006年に亡命に関する決議が行われましたが、これを組織するのに、緑の党と左翼政党が協力しました。私たちも参加しましたし、ここで触れた全ての組織が関与しました。
計画はあります。それは実際に、かなりの規模で、ドイツ平和運動の焦点になっています。春のヨーロッパの平和運動では、スローガンは「戦争反対、NATO反対」というものです。NATOが存続する理由などありません。NATOは、ソ連ブロックとワルシャワ条約に対抗する同盟でした。彼等が、NATOが防衛専門だということは、NATOの法律にあるのです。どこかに出撃することは想定されていないのです。それなのに冷戦終結以来、アフガニスタン戦争、攻撃的姿勢、東ヨーロッパのミサイル防衛網や、ソ連、あるいは旧ソ連、ロシア等々に対して展開されている攻勢の正当化に使われ続けているのです。Andそれも正当化に使われています-それが、なぜドイツは、これらの基地がイラク戦争の為に使用されるのを認めているのかという唯一の正当化です。ドイツはイラク戦争には賛成しなかったのです。NATO同盟のせいなのです。それで、NATOが、今問題にされているわけです。
エミー・グッドマン: アンドレ・シェパードさんとのお話を終えたいと思います。
エルサ・ラスバック: OK.
エミー・グッドマン: アンドレさん、反戦運動とはどの程度接触しておられますか、ドイツとアメリカで? それは今あなたに対する支援になっていますか? そうした人々の情報にはアクセスできたのですか? あるいは、おっしゃったように、あなたの情報の大半は、ドイツのアメリカ軍基地で、ご自分で色々調べて得られた結果なのでしょうか?
アンドレ・シェパード: ええ、反戦運動と緊密に連絡をとっていて、ミリタリー・カウンセリング・ネットワークとは、過去一年半、接触しています。実際、無許可離隊者となって以来ずっとです。現時点では、先月あたりから、反戦イラク退役軍人会メンバーになったことを誇りにしています。Connection e.V.とも関係があります。カレッジ・トゥ・レジスト(抵抗する勇気)とも話をしました。それにチュービンゲン・プログレッシブ・アメリカン・フォー・ピース等々のような無数の他の平和組織があります。ですから、本当に巨大な支援ネットワークと、協力して活動しています。
エミー・グッドマン: アウグスティン・アグアヨがそうされたように、連行される心配はしておられますか? もちろん、彼はドイツのアメリカ軍基地にいたのですが、でも最終的には、最初はアメリカ軍に連行されました。それから無許可離隊者となりました。これは懸念しておられますか?
アンドレ・シェパード: 現時点では、若干の懸念はありますが、アメリカもジュネーブ協定を尊重し、このプロセスが進行している間に、私を連行して、アメリカの裁判権のもとに持って行こうなどという、国際的な揉め事になりそうなことをしでかすことはないだろうと期待しています。
エミー・グッドマン: それでドイツでの亡命申請過程で、次のステップは何でしょう?
アンドレ・シェパード: 現在、弁護士のラインハルト・マルクス博士と、申し立てを主張できる審問を待っています。申し立てをできるだけ非常に包括的な形で提示したいと思っています。そこで、最初の決定がどのようなものになるかを見ることになります。
エミー・グッドマン: では、お二人にご登場頂いたお礼を申しあげたいと思います。アンドレ・シェパードさんは、国際的に初めて、ドイツでの政治的亡命申請について正々堂々と語ってくださいました。エルサ・ラスバックさん、どうも有り難うございます。聴視者の皆様が、連絡をとりたいと思った場合の、あなた方のウエブは。
エルサ・ラスバック: 私たちのウエブはないんですが、ミュンヘン・アメリカ・平和委員会があります。それはアメリカン・ボイシズ・アブロード・ミリタリー・ウエブの一部です。すみません。
エミー・グッドマン: お二人ともご出演有り難うございます。アメリカ上院では、元国防長官ドナルド・ラムズフェルドに関する報告書が発表されました。次のコマでは、拷問で、ドナルド・ラムズフェルドを訴えているドイツ人弁護士に出演頂きます。
記事原文のurl:www.democracynow.org/2008/12/12/us_use_of_bases_in_germany
---------
「もぐりのインチキ」でない翻訳でよみたい方は、本家democracy.now.Japanに、ご寄付を。
先程、横須賀で原子力空母事故を想定した訓練が行われたという報道を見た。
人は、空母の原子力発電装置による被害を想像はできても、空母搭載の飛行機で攻撃され死傷している人々のことは想像しないのだろうか?
膨大な基地とその利用、思いやり予算とやらで搾取されることを黙認する人々は、単純に、被害者だとは言えないだろう。それは、イラク、アフガニスタン、パキスタンの人々に対する加害を、暗黙のうちに支持する行為だと敷衍することができるだろう。
とんでもない首相のおかげで、自民党支持が急激に下がっているという。しかし、ここまで日本がおかしくなったのは、彼ではなく、小泉首相主導による自・公売国政権のアメリカ属国化推進策によるところが大きいはずだ。麻生首相一人が、わずかな期間頑張って、駄目にしているわけではなかろう。一方で、マスコミによると、小沢代表やら、民主党への支持が高まっているという。全くもって不思議なことだ。
イラクで米軍向け空のタクシーをさせ、アメリカ軍による虐殺を支援し、アラビア海給油をする自民党より、「アフガニスタンISAFに兵を送る」という小沢民主党のほうが、一体なぜ「よりまし」と言えるだろう。どちらも虐殺の幇助だ。下記の同じ内容を何度でも書いておこう。
ゆがんだ二大政党を実現すべく小選挙区制導入を率先したのは、ほかならぬ小沢代表。
湾岸戦争時に恫喝され、戦費として莫大なつかみ金を払ったのは小沢幹事長。
その彼が、いよいよ、属国化総仕上げに、アフガン派兵を実現する。
憲法改訂など無用の革命行為。オバマ・オザワ・民主コンビによる地獄への道。
自民(麻生首相も含め)と民主、公明等の大政党と、大本営マスコミの見事な共同作戦。
小沢民主党にエールを送る今のマスコミを見ていると、郵政破壊911選挙当時、小泉支持を言い募ったマスコミを思いだす。小泉元首相も小沢代表も笑いがとまるまい。どちらにころんでも煉獄。
属国マスコミの活動、愚民化プロパガンダという意味では大量破壊兵器並みの効果。
彼等の狙い通り、今や属国民の大半、既に本当に「希望は、戦争」なのだろうか?
やがて日本は小沢代表の言う「普通の国」になり、宗主国の傭兵から、良心的兵役拒否者や、彼のような無許可離隊者も現れるだろう。宗主国の勝手な戦争で、傭兵として喜んで命を差し出す「普通の属国」になるのは、嬉しいどころか、悲しいこととしか思えない。
« ごう慢と無知 | トップページ | 靴を投げたイラク人ジャーナリストに連帯し、平和活動家はホワイト・ハウスに靴を持って集合しよう »
「イラク」カテゴリの記事
- クレイグ・マレー - 中東における多元主義の終焉(2024.12.09)
- 欧米帝国主義は常に嘘の溜まり場だったが、今やメディア・トイレは詰まっている(2024.11.30)
- フィクション 歩きながら政治について語る二人のアメリカ人(2024.07.20)
- アメリカは「中東で紛争を求めていない」と言いながらに中東に積極的爆弾投下するバイデン(2024.02.16)
「アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事
- 空騒ぎ:トランプ大統領のウクライナ大詰め計画(2024.12.19)
- シリア:全てが、金、金、金の問題(2024.12.18)
- イスラエルはシリア問題に介入するつもりはないというネタニヤフ首相の滑稽な主張(2024.12.17)
- 13年間にわたるアメリカによる国家テロ後のシリア…一体何が期待できよう?(2024.12.14)
「憲法・安保・地位協定」カテゴリの記事
- JAPHUS – APACを支配するもう一つのアメリカの動き(2024.02.27)
- 日本再軍備を推進し第二次世界大戦後の日本の平和憲法を踏み潰すバイデン政権(2023.01.22)
- 中国に対し日本を武装させることを狙うアメリカ新戦略(2022.05.23)
- 自身の制裁とウクライナ政策で苦しむ日本(2022.05.07)
「ドイツ」カテゴリの記事
- エリート主義的暴政が暴露され、崩壊しつつある「欧米民主主義」(2024.12.13)
- ロシア新形ミサイルが、いかにゲームを変えつつあるのか(2024.11.29)
- ドイツを消滅させたいと願うEU精神病院院長(2024.12.01)
- トランプの「嵐」に対抗する反乱鎮圧作戦「開始」(2024.11.28)
- ロシアの新型ミサイルが、なぜ本当に形勢を一変させるのか(2024.11.24)
« ごう慢と無知 | トップページ | 靴を投げたイラク人ジャーナリストに連帯し、平和活動家はホワイト・ハウスに靴を持って集合しよう »
コメント