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【日本代表】ロシアW杯の本大会のCBコンビは誰と誰がベストなのか？を考える。 | | |　

センターバック編

→　今回の欧州遠征はケガのため代表を辞退したがDF吉田(サウサンプトン)が最終ラインの軸になるのは間違いないところである。「よほどのことがない限りは本大会でも全試合でスタメン起用されるだろう。」と言える。現段階で「ケガさえなければスタメンは確実」と言えるのは全ポジションの中で右SBのDF酒井宏(マルセイユ)とDF吉田(サウサンプトン)の2人だと言える。「不動のレギュラー」と言える。

DF吉田はチームの中心として代表を引っ張ってきたが相方に関しては当初はDF槙野(浦和)とDF森重(FC東京)が争っていた。ハリルホジッチ監督はDF槙野を高評価して代表に復帰させて就任当初はDF森重とのポジション争いも優勢だったが徐々にDF森重がスタメンで起用される機会が多くなった。「DF吉田とDF森重のコンビで決まり。」という時期もあったがDF昌子(鹿島)が台頭。ポジション争いに加わってきた。

2017年に入るとDF森重のパフォーマンスが低下。夏場にケガをして長期離脱を強いられたこともあってしばらくの間、代表から遠ざかった。「DF吉田とDF昌子の組み合わせがファーストチョイス」になった時期もあったが2017年のACLで好プレーを続けたDF槙野(浦和)が、再度、ハリルホジッチ監督の信頼を勝ち取って2017年の秋以降は「DF吉田とDF槙野の組み合わせがファーストチョイス」になっている。

先日のマリ戦ではDF吉田が不在だった関係でDF槙野とDF昌子の組み合わせになったが「現段階ではDF昌子よりもDF槙野の方をハリルホジッチ監督は高評価している。」と言える。DF吉田とDF槙野が本大会でCBを組む可能性が高まっているがDF槙野とDF昌子の差はごくわずか。熾烈な競争が繰り広げられているので残りの数か月の間に評価が逆転しても何ら不思議はない。ポジション争いは興味深い。

今回の欧州遠征で久々に代表に復帰してきたDF森重(FC東京)が現時点では4番手と言える。DF槙野ならびにDF昌子よりも下の評価になっているがザックJAPANの頃からDF吉田とは頻繁にCBコンビを組んでおり、国際経験も豊富な選手である。ここからDF森重が再評価されてDF吉田のパートナーに返り咲く可能性は決して低くはない。DF槙野とDF昌子だけでなくDF森重も有力なレギュラー候補と言える。

その他ではDF植田直(鹿島)、DF三浦弦(G大阪)、DF谷口彰(川崎F)あたりが昨年12月のE-1 サッカー選手権で試された。DF植田直は引き続いて今回の欧州遠征に呼ばれているが彼は当落線上にいる選手と言える。CBの枠は「4～5」になる。E-1 サッカー選手権のときは右SBで試されてまずまずのプレーを見せたが「CBだけでなく右SBでもプレーできる。」というのはDF植田直の新しい武器になりつつある。

ただ、本来のポジションであるCBの位置ではまだ試されていない。186センチの高さに加えてスピードもあるので「DF植田直の可能性に賭ける。」というのも1つの方法だと思うが現時点ではDF槙野とDF昌子とDF森重よりも下の立ち位置になる。4年後のカタールW杯を見据えて「4人目のCBとしてDF森重ではなくてDF植田直を選出する。」というのはあり得る選択ではあるがスタメン奪取の可能性はあまり高くない。

その他の選手でハリルJAPANに召集された経験のあるCBというとDF塩谷(アル・アイン)、DF水本(広島)、DF丹羽大(広島)、DF丸山(FC東京)、DF岩波(浦和)あたりになる。DF丸山は定期的に代表に召集されているが今シーズンは所属のFC東京で出場機会に恵まれていない。リオ五輪代表のDF岩波も同様で移籍先の浦和で出場機会に恵まれていないので「ロシア行きの可能性はほぼゼロになった。」と言える。

期待の高かった22才のDF中谷(柏)も今シーズンは低調。ベンチスタートが多くなっているので現時点では代表候補とは言えない状況である。所属クラブで苦労している選手は多くなるが東京世代のDF中山雄(柏)の抜擢はあり得なくはない。左利きで、かつ、左SBやボランチでもプレー可能なユーティリティー性を持っているのは大きな魅力と言える。CBでサプライズ選出があるとしたら21才のDF中山雄だろう。

表1. サイドバック陣の成績 (アギーレJAPAN以降の47試合)

左SB	CB	右SB	名前	身長	試合数	先発	途中出場	時間(分)	シュート	得点	アシスト
	◎		吉田麻也	189	36	36	0	3,252	34	8	0
	◎		森重真人	183	30	29	1	2,651	25	1	3
◎		〇	長友佑都	170	29	29	0	2,574	16	0	5
△		◎	酒井宏樹	185	23	23	0	2,023	13	0	4
◎		◎	酒井高徳	176	25	21	4	1,970	13	0	1
△	◎		槙野智章	182	15	14	1	1,280	8	2	0
	◎		昌子源	182	11	10	1	906	4	1	0
	〇	〇	遠藤航	178	11	6	5	568	6	0	1
◎			太田宏介	178	6	4	2	406	1	0	1
◎			藤春広輝	175	3	3	0	270	3	0	1
◎			車屋紳太郎	178	3	2	1	225	0	0	0
	◎	△	三浦弦太	183	2	2	0	180	0	0	0
△		◎	米倉恒貴	176	2	2	0	180	2	0	1
	◎	△	植田直通	186	2	2	0	180	0	0	0
	◎	△	塩谷司	182	2	2	0	180	1	0	0
		◎	内田篤人	176	3	2	1	141	0	0	0
	◎		水本裕貴	183	2	1	1	135	1	0	0
	◎	〇	丹羽大輝	181	2	1	1	106	0	0	0
△	◎		丸山祐市	183	2	1	1	91	1	0	0
△	◎		坂井達弥	183	1	1	0	90	0	0	0
◎			山本脩斗	182	1	1	0	90	0	0	0
〇		◎	室屋成	176	1	1	0	90	0	0	0
◎		△	宇賀神友弥	173	1	1	0	45	0	0	0
	◎		鈴木大輔	181	1	0	1	6	0	0	0
△		◎	西大伍	176	0	0	0	0	0	0	0