川崎フロンターレ C+→ 悲願の初タイトルを手にした川崎Fは約20億円とも言われるDAZNマネーを手にした。アジア制覇を見据えて大型補強を行う可能性もあったがここまではかなり静かである。MF三好(→札幌?)、DF板倉(→仙台)、MF家長(→G大阪?)など退団する選手のOUTのニュースが主になったので出遅れた印象もある。「これだけの大金を手にどんな補強をするのだろう?」と期待していた人の期待に応える動きではない。
ただ、鹿島やC大阪にも同じことが言えるが、各ポジションにタレントを揃えており、主力の流出はほとんどなさそうで、年齢バランス等も悪くない状況で無理にお金を使おうとする必要性は全くない。2018年はW杯イヤーなのでロシアW杯直後の夏の移籍市場は世界的に賑やかになる。「ここに標準を合わせてストックしておく。」というのも1つの方法である。当然、無駄使いをするのが一番良くないことである。
ACLの出場権を獲得した3チームの動きが少ないのでその下にランクされるチームにとっても動きが取りずらい非常に難しいシチュエーションになっているがようやくここに来てFW大久保(FC東京)の復帰話が浮上。移籍金を支払って元エースを呼び戻す可能性が高まった。賛否両論ある補強になるが点取り屋として卓越した存在であることは確かである。鬼木サッカーにどのように融合するのか?は興味深い。
一方、東京世代のMF三好とMF板倉は今シーズンは出場機会に恵まれなかった。もちろん、川崎Fに残っても貴重な戦力になると思うが「1年を通して主力としてプレーする。」という経験を積まないといけない時期に入っている。「修行に出す。」という決断は簡単なものではなかったと思うが賢明な判断と言える。加入が噂されるFW赤崎(G大阪)はSP回数が非常に多い。パサーの豊富な川崎Fとの相性は良さそうだ。
横浜Fマリノス → C-→ 天皇杯の準決勝で柏に勝利して決勝進出を果たした。C大阪とのファイナルになるが勝てば2014年以来となるACLの出場権を獲得できる。日本勢の最後の枠は柏か横浜FMのどちらかになるがアジアの舞台の経験値が積み重なってきた柏と比べると横浜FMは不安が大きい。選手層も決して厚くないのでACLが大きな負担になる可能性はあるが大きなチャンスが目の前にやってきたので是が非でも掴み取りたい。
ACLに出場できるのか?否か?で編成は大きく変わってくる。難しいオフになっているがここまではかなり劣勢である。MFマルティノスは浦和への移籍が濃厚で、FW富樫はFC東京への移籍が濃厚で、DFパク・ジョンスに対しては柏がオファーを出している。天皇杯の準決勝の試合終了直後に柏の選手とひと悶着あったDFパク・ジョンスの去就については天皇杯の決勝の結果が大きな影響を及ぼす可能性がある。
流出の話題が多くなっているがMF大津祐(柏)に関しては「加入濃厚」と言われている。長期離脱中のMF齋藤学の復帰時期は「早くても5月下旬あたり」なのでMFマルティノスの穴とMF齋藤学の穴の2つを埋めなければいけない状況。ポテンシャルの高い選手であることは間違いないが近年はケガが多くて満足にプレーできていないMF大津祐に多くを望むのはリスクが高い。サイドハーフの補強は急務と言える。
新卒で5人の選手の入団が決定している。そのうちの4人が年代別代表(U-17or U-18日本代表)を経験している期待の星であるが全員が高卒ルーキーになる。即戦力として期待するのは難しい。ACLの出場権を獲得できた場合は「GL突破」が最低限のノルマになるが現時点ではかなり厳しい。来シーズン限りでの現役引退を示唆しているDF中澤の後継者になり得るCBの補強も必要なので補強ポイントは少なくない。
湘南ベルマーレ → B-→ 「1年でのJ1復帰」を果たした湘南も新卒で7人の選手の加入が決まっている。ただ、横浜FMとは違ってそのうちの4人が大学生になる。近年の湘南はDF三竿雄やMF菊地俊やDF杉岡などプロ1年目から主力として活躍する選手が多いが4人とも目玉クラスの選手ではない。即戦力として1年目から計算に入れるのは難しい。なかなか補強の話が出てこなかったのでサポーターにとってはモヤモヤする時期が長かった。
それでも12月下旬に入ってようやく移籍に関するポジティブなニュースが増えてきた。司令塔型のボランチとしてJ2制覇に大きく貢献したMF秋野がレンタル期間延長でチームに残ったのはビッグニュースである。さらには絶対的な選手がいない右WBのポジションはクロアチア出身のMFミキッチ(広島)の加入が濃厚となった。左右両サイドこなすMF梅崎(浦和)の加入も噂されているので徐々に戦力が整ってきた。
MFミキッチは外国人枠の問題もあってヤン・ヨンソン監督になってからは出番がなくなったが「90分あたりのドリブル数」はJ1で3位、「90分あたりのクロス数」もJ1で2位。出場機会は限られたが「依然としてチャンスメーカーとしてはJ1でも最高レベルの選手」と言うことが出来る。MF梅崎はここ数年はケガに泣かされているので過度な期待はできないがWBとシャドーの両方でプレーできるので選手層は厚くなる。
さらに2012年と2013年に湘南でプレーしたDF大野(新潟)の復帰も確定した。今シーズンはケガに苦しんだが新潟では主力として活躍してきた選手である。タイプ的にはDF杉岡と重なるところはあるが、今後、DF杉岡は五輪代表の活動でチームを離れる機会が多くなると予想されるのでDF大野の獲得は効果的と言える。主力の退団はレンタルバックのMF山田直(浦和)くらいなので流れ的には決して悪くない。
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