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右SBのレギュラーは内田篤人で確定か？ | | |　

■　世界仕様のチーム

ザックジャパンはブラジルW杯の出場権を獲得した後、アジア仕様のチームから世界仕様のチームに切り替えを図る必要があるが、軸となる選手は変わらない。MF本田圭、MF香川、DF吉田、DF長友、GK川島の5人は怪我でもない限り、レギュラーの座は安泰で、MF岡崎についても、日本代表では誰よりも結果を残しているので、外す理由は見当たらない。

1トップについては、FW前田がレギュラーだったが、今回の2試合でFWハーフナー・マイクが存在感を示したことで2人の距離が縮まった。さらに、鹿島のFW大迫や鳥栖のFW豊田もJリーグで結果を残しているので、FW前田が1番手であることに変わりはないが、他にも、いくつかの選択肢が考えられる状況になってきた。このポジションに関しては、再度、レギュラー争いが勃発しそうな雰囲気である。

最初に挙げた6人と1トップを除くと、残りは4つのポジションになるが、今、現在、ここでレギュラーで起用されているのは、DF今野とDF内田とMF長谷部とMF遠藤の4人で、チームを作り直すとき、メスが入る可能性があるのは、この4つのポジションである。絶対的な選手が何人かいるので、必然的に、ザッケローニ監督が手を加える事の出来る箇所というのは、それほど多くない。

■　右SBの候補者たち

CBについては、DF闘莉王のような実力者も控えているので、ザッケローニ監督がDF闘莉王を招集するのか、否かも注目されるが、右SBも優秀な選手が多くて、レギュラー候補は多い。ザッケローニ監督になってからは、DF内田がほとんどの試合でスタメンで起用されているが、DF酒井宏が試されるケースも増えており、経験豊富なDF駒野も控えている。

そのほかにも、DF酒井高がいて、ロンドン五輪代表のDF徳永もいるので、非常に層の厚いポジションで、当然、DF長友も右SBでプレーすることができる。日本はいつの間にか、サイドバック大国になったが、特に、右SBのポジションに関しては、選手の質と量が世界でも上位クラスになっていて、欧州の強豪国と比べても、決して見劣りしない。

ザッケローニ監督はDF酒井宏に期待しているが、ハノーファー96では出番が少なくて、日本代表でも十分なプレーは見せていない。五輪代表チームでは主力として活躍したが、ここ半年ほどは停滞していて、成長が鈍ってきている。高さと強さとクロスの質は魅力で、スケールの大きな右SBであるが、日本代表に残れるかどうか、微妙な立場になっている。

DF酒井高とDF駒野は、ともに左右両サイドを高いレベルでこなすが、先日の試合では、DF酒井高が左SBのスタメンで起用された。ヨルダン戦の2失点目に絡んでしまったが、シュツットガルトでもいいプレーを見せており、世界的な評価も高まっている。タフなリーグでプレーしているので、たくましさも身に付けており、ここ1年ほどで力を伸ばしている。

■　攻撃力のある駒野友一

個人的には、右SBのレギュラーはDF駒野がベターではないかと思う。もちろん、高さが無いのがネックとなるが、突破力とクロスの精度とシュート力は、今の日本代表のSB候補の中では図抜けている。1対1の守備も粘り強くて、運動量も多くて、年齢的な衰えも感じないので、DF駒野の攻撃力というのを日本代表の中でもっと有効に使いたいところである。

その他では、FC東京のDF徳永の強さと高さも魅力である。もともとはCBの選手で、FC東京では右SBでプレーすることがほとんどであるが、関塚ジャパンでは、左SBで起用されて、見事なプレーを見せた。体の強い選手なので、高さ対策という意味では、有効なカードで、世界レベルの大会でも活躍できることはロンドン五輪で証明している。

DF内田に関しては、右SB以外のポジションでプレーすることはできないので、このポジションで勝負するしかないが、ブンデスリーガやCLといった高いレベルの試合を日常的に経験している経験値というのが大きなアドバンテージで、ビルドアップに関しては、右SBの候補に名前が挙がってくる選手の中では、頭一つ抜けていて、ザッケローニ監督の評価も高い。

その他では、DF伊野波とDF細貝の2人も右SBでプレーすることができるが、いずれにしても、いろいろなタイプの選手を揃えていて、本大会では、日本代表のストロングポイントにしなければならないポジションである。若い選手が多いので、これからの1年で急激に伸びる選手もいると思うが、現段階では、絶対的な存在は、見当たらないので、本大会まで、熾烈なポジション争いが繰り広げられるだろう。

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