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1クラブ目：東京ヴェルディ

→　「非常にいい補強が出来ている。」と言える。2024年はJ1で6位。サプライズを起こした東京V。2025年に向けたオフの動きは「順調すぎるほど順調」と言える。最大の注目は、FW染野唯月(鹿島)、FW木村勇大(京都)、MF山見大登(G大阪)、DF林尚輝(鹿島)といったレンタル中だった若手を完全移籍で獲得した点だ。特にFW山見はG大阪だけでなく広島と福岡も候補に挙がった。争奪戦を制する形になった。

守備陣も、DF谷口栄斗、GKマテウスといった主力が残留。その上でパリ五輪代表のDF鈴木海音(磐田)の獲得がほぼ確実となった。結局、主力の流出はMF見木友哉(福岡)くらい。ほとんどなさそうだ。中盤はMF平川怜(磐田)、MF福田湧矢(G大阪)といった即戦力の獲得にも成功した。MF見木友の穴は埋まる可能性が高い。「ほぼ完ぺきに進んでいる」と言える補強の動き。2025年もJ1で台風の目となる可能性が高い。

2クラブ目：浦和レッズ

→　何と言っても大きいのは、MFマテウス・サヴィオ(柏)の獲得だ。昨季、柏で攻撃の中心を担った彼の加入は、浦和の中盤を大きく強化する補強と言える。また、MF金子拓郎(コルトレイク)の加入も注目ポイントになる。テクニックに優れた金子の存在が攻撃のバリエーションをさらに広げるだろう。FW長倉幹樹(新潟)の獲得も決定的。J1昇格に貢献したFW高橋利樹(横浜FC)の復帰も有力となった。

充実度が劇的に増しそうな攻撃陣に対して守備陣の補強は順調とは言えないように思う。サイドバックはDF荻原拓也(ディナモ・ザグレブ)の復帰がほぼ確実。DF安西幸輝(鹿島)への興味は報じられているが、CBはDF佐藤瑶大の名古屋への移籍が濃厚。もともと手薄だったCB陣はさらに薄くなる。浦和が獲得候補として名前が挙がったDF岡村大八は町田への移籍がほぼ確実。市場に残るCBの有力選手はわずかになった。

3クラブ目：アビスパ福岡

→　「クラブ史上屈指」と言えるほど積極的なオフを過ごしている。注目すべきは、中盤の即戦力を一気に揃えた点だ。MF秋野央樹(長崎)、MF見木友哉(東京V)、MF名古新太郎(鹿島)の加入は、中盤の厚みとバリエーションを大幅に向上させる補強と言える。また、DF上島拓巳(横浜FM)、DF安藤智哉(大分)、GK小畑裕馬(仙台)の加入も決定。守備陣の強化も進んでおり、即戦力クラスを沢山確保している。

オフの移籍市場の中心になっているが、その一方で、MF前寛之(町田)とDF宮大樹(名古屋)の流出が決定。DFドウグラス・グローリも契約満了になった。重要な選手が何人か抜けている点は不安材料だ。リーダーシップを発揮する選手が必要と言える。金明輝監督の就任が決まったが新監督も不安要素と言える。鳥栖時代のパワハラ問題が激しい批判を浴びており、クラブとしては逆風からのスタートとなる。

4クラブ目：町田ゼルビア

→　非常にいい補強が出来ている。2024年はJ1で3位。躍進を遂げた町田ゼルビアは、アジアの戦いを見据えて積極的な補強を進めている。日本代表のGK谷晃生は完全移籍が濃厚。J1屈指の守護神の残留は朗報と言える。攻撃陣はFW西村拓真(横浜FM)の獲得に成功した。豊富な運動量で攻守に貢献するだろう。横浜FM時代とは違って「2トップの一角」で起用されると思うが町田の得点源になる可能性は高い。

守備陣はDF菊池流帆(神戸)、DF岡村大八(札幌)、DF中村帆高(FC東京)といった即戦力の獲得がほぼ確実となった。DF岡村は争奪戦だったと報じられている。最終ラインは高さと強さが一気に増すことになる。中盤はMF前寛之(福岡)の加入が決定。攻守両面で安定感は増すだろう。今オフも即戦力クラスの選手を沢山獲得できている。国内外でさらに大きなサプライズを起こす可能性を秘めたクラブと言える。

5クラブ目：サンフレッチェ広島

→　選手の入れ替えは多くならないと思うが例年通りで「ピンポイント補強」に成功している。FWジャーメイン良(磐田)の獲得は「ハマる予感しかしない」と言えるほど期待値が高い。「獲得の可能性が高い。」と報道されているレフティのボランチのMF田中聡(湘南)の獲得が実現すれば広島の中盤はさらに強固なものになるだろう。若いながらも湘南の攻守の要だった選手を確保できると大きな戦力UPになる。

他には元・日本代表のMF菅大輝(札幌)の加入も決まった。札幌との契約は満了になったがまだ26歳。やや伸び悩んでいるが3バックのシステムに慣れた選手を獲得出来たのは良かった。一方、若手の台頭も楽しみな要素だ。FW中村草太(明治大)は即戦力のアタッカーとして期待されており、FW井上愛簾(広島ユース)やDF木吹翔太(広島ユース)といった昇格選手も将来性が高い。将来を見据えた戦力補強も出来ている。

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