■ 天皇杯の2回戦天皇杯の2回戦。J1のセレッソ大阪はホームのヨドコウ桜スタジアムで九州サッカーリーグに所属するジェイリースFCと対戦した。ジェイリースFCは「調子乗り世代」のメンバーだった元・ヴィッセル神戸の柳川監督がチームを率いている。2018年4月に創設された新しいクラブになるが順調に成長中。2021年から九州サッカーリーグに所属している。大分県の大分市で活動しているが当面の目標は「JFL昇格」になる。
ホームのC大阪は「4-2-2-2」。GK清水圭。DF阪田澪、山下、舩木翔、奥田勇。MF平野佑、清武、クルークス、為田。FW北野颯、渡邉りょう。C大阪は過密日程ということもあってメンバーを大きく入れ替えてきた。出番に恵まれないFW北野颯とFW渡邉りょうの2トップになった。オランダのAZへの移籍話が浮上した右SBのDF毎熊はベンチ外。J1最多の13ゴールを挙げているFWレオ・セアラもベンチ外となった。
対するアウェイのジェイリースFCは「4-2-2-2」。GK岩崎知瑳。DF深澤卓真、今吉晃平、福元考佑、林田隆介。MF渡邊宥也、八反田康平、島津頼盛、遠藤純輝。FW延祐太、薗田卓馬。元Jリーガーをたくさん擁しているがストライカーのFW薗田は沼津時代の2017年にJ3で32試合で19ゴールを挙げている。MF八反田は清水、MF島津は金沢、MF遠藤純はFC岐阜、DF林田は長崎でプレーした経験がある。
■ 3対1で勝利したC大阪が3回戦へ・・・。試合は開始早々の前半1分にジェイリースFCがCKからビッグチャンスを作ったが決められず。「ゴール前で押し込むだけ」というビッグチャンスだったが決められなかった。命拾いしたC大阪は前半7分にボランチで起用されたMF清武の絶妙な浮き球のパスからFW渡邉りょうがダイレクトシュートを決めて先制に成功する。MF清武のパスが絶妙すぎた。FW渡邉りょうの走り出しならびにシュートも見事だった。
さらに前半14分には右SHのMFクルークスのパスをエリア内で受けた右SBのDF阪田澪が左足で決めて大きな追加点を奪った。2点を追うジェイリースFCは前半27分に波状攻撃を見せると最後はDF福元が頭で合わせて1点差に迫った。このあたりの時間帯はジェイリースFCがボールを保持して攻め込んだ。C大阪にとっては嫌な時間帯だったがファーサイドへのクロスから失点した。前半は2対1で折り返した。
後半開始からC大阪はFW北野颯を下げてFW上門を投入。何度か危ないシーンを作られたが後半19分に右SBのDF阪田澪の仕掛けからMF為田がヘディングシュートを決めて3点目を奪った。ジェイリースFCは後半36分にPKを獲得したがまさかの枠外。大きなチャンスを逃した。ホームで3対1で勝利したC大阪が3回戦に進出した。3回戦は7月10日(水)に開催されるがJ2の甲府と対戦する予定になっている。
■ 九州サッカーリーグに所属するジェイリースFC天皇杯は2回戦に突入。J1勢が登場したが町田と名古屋が不覚を取った。今年もGIANT KILLINGが発生したがC大阪は苦しみながらも勝利をつかんだ。ジェイリースFCにはたくさんのチャンスがあった。後半37分のジェイリースFCのPKが決まっていたら1点差。「ジェイリースFCの奮闘が光った試合」と言える。C大阪は17本のシュートを放ったがジェイリースFCも10本のシュートを放つなど見せ場をたくさん作った。
すでに触れた通りで元・神戸の柳川監督がチームを指揮しているが「いいチームを作っている。」と言える。天皇杯はいつの時代にもGIANT KILLINGが発生するが一昔前であれば「守って守ってカウンター」、「守って守ってセットプレーからゴールを狙う。」というサッカーを選択するチームが多かった。力の差、より正確に言うと、戦術や戦略の部分での差は大きかったが、下のカテゴリーのクラブも力をつけている。
J1のリーグ戦でのC大阪の「ボール支配率」は53.4%。これはJ1で6位となる。J1の中でもボールを保持できるクラブの1つになるがジェイリースFCがボールを持つ時間帯はかなり長かった。ジェイリースFCの選手がロングボールを蹴るシーンは少なくてしっかりとキーパーからボールをつなごうとする場面が多かった。Jリーグを経験している選手をたくさん抱えているがいいサッカーを展開してC大阪を大いに苦しめた。
J2の鹿児島でプレーするドリブラーのMF河辺駿はクラブのOBになる。ジェイリースFCで目立った活躍を見せて2021年にJ3のY.S.C.C.横浜への完全移籍を果たしたがステップアップしてJリーグで活躍するOBが出てくるとクラブの知名度は高まる。23歳前後の若い選手をたくさん集めて彼らを育てながら結果を出すことが求められる。Jリーグのクラブのスカウトのアンテナに引っかかった選手はいるだろうか?
■ DF阪田澪哉が1ゴール1アシスト!C大阪は苦しみながらも勝利した。この日はリーグ戦では控えに回っている選手をたくさん起用したが久々にスタメンのチャンスが回ってきたFW渡邉りょうが前半7分に先制ゴール。結果を残した。目立ったのはゴールシーンくらい。トータルで考えるとそこまでいいパフォーマンスは出来なかったがゴールという結果を残せたのは良かった。13ゴールを挙げているFWレオ・セアラに続くスコアラーを必要としている。
右SBはDF毎熊の夏の移籍がほぼ確実となった。もともと今夏に欧州のクラブに移籍する確率は高かったので早くから後釜探しの準備は進めていたと思うがDF阪田澪にとっては大きなチャンスとなる。もともとはアタッカー。右サイドハーフが主戦場になるがC大阪では右SBのポジションにもチャレンジしている。爆発的なスピードを持っているが東山高のときから得点力の高さ(決定力の高さ)には定評がある。
スピードを生かしてサイドを突破してクロスを上げるプレーも得意にしているが最大のウリは得点力の高さになる。170cmなのでサイズに恵まれた選手ではないが嗅覚を持っており、いい位置でボールを受けてゴールを奪うことが出来る。類まれなゴールセンスを持っている点は右SBでプレーしたときも大きな武器となる。チームの2点目はエリア内でボールを受けて左足でゲット。大きなアピールが出来た。
2023年は怪我の影響でほとんどプレーできなかったMF清武は完全復活を目指すシーズンになる。長時間プレーするのは難しくなってきたがこの日は何度も鋭いパスでチャンスを演出した。下がり目の位置で起用された場合でもシュートやゴールに直結する決定的なパスを出せるのはさすがと言える。他には途中出場したMF柴山も動きの良さが光った。持ち味であるキレ味鋭いドリブルで相手の守備を苦しめた。
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