1人目 : FW 道脇豊 (ロアッソ熊本)→ 高校2年生ながら熊本でトップ昇格を果たしてJ2で9試合に出場している186センチの大型ストライカー。J2では全て途中出場でプレー時間はトータルでも90分のみ。J2ではほとんどインパクトを残せていないが今大会はフォワードの軸として4ゴールを記録。韓国との決勝でもゴールを奪った。公称は186センチになっているが「もう少し身長が伸びて188センチある。」という話。恵まれた体格が大きな武器となる。
大型フォワードとして将来を嘱望されているが運動量も豊富でスピードがある。CFとしてのスペックは相当に高い。今大会はヘディングでもゴールを奪ったが日本待望の大型ストライカーである。課題を挙げると「ゴール前での落ち着きに欠ける点」。決勝の韓国戦の終了間際のゴールは上手く相手を外してシュートを決めたがシュートを打つときに慌てる場面は少なくない。ゴール前では冷静にプレーしたいところ。
順調に成長することが期待されるが「トップチームで長い時間プレーする機会がほとんどない。」というのは気になるところ。試合経験を積まないといけない時期である。クラブ待望の生え抜きのスター候補なので熊本のサポーターから絶大な期待を受けると思うが彼1人にサポーターの期待や関心が集まる状態になると大変である。ユースの1つ後輩のFW神代もU-16日本代表。FW道脇の負担を減らすことは出来るか?
2人目 : DF 本多康太郎 (湘南ベルマーレU-18)→ 187センチ/81キロという恵まれた体格を武器に最終ラインの中心として活躍した大型CB。今大会の日本代表はDF永野(FC東京U-18)、DF本多康、DF土屋櫂(川崎U-18)という3人がCBの主力で起用されたが安定感が光ったCB陣の中でも最もポテンシャルを秘めた選手がDF本多康になる。187センチのサイズが最大の武器になるが身体的な能力も高くてCBとしてはスピードもある。こちらも逸材と言える。
U-17日本代表も後ろからしっかりとつなぐサッカーをしているが課題に挙げられるのはフィード面。この点に関してはポジション争いのライバルであるDF永野やDF土屋櫂と比べるとやや見劣りするが「フィード」に関してはトレーニングや試合を積み重ねることである程度のレベルに達することは可能。現時点では「ビルドアップの上手な選手」とは言えないがこれから大きく成長することは十分に考えられる。
湘南はなかなか大型CBが出てこなかったのでこちらも「クラブ待望の大型CB」と言えるが彼のようなサイズと身体能力を持った大型CBが出てきても大騒ぎはされないほど日本人の若手CBのレベルはUPしている。10数年前にDF植田直(鹿島)とDF岩波(浦和)が一緒に登場したときは「将来の日本代表のレギュラーのCB候補」として脚光を浴びたが彼らクラスの大型CBでさえ、毎年のように出現する時代になった。
3人目 : FW 名和田我空 (神村学園高)→ 神村学園高の2年生。2022年度は名門校の10番を背負ったが今年度はMF大迫塁(C大阪)から同校のエースナンバーである「14番」を引き継いだ。今回の代表チームの中では数少ない部活組だったが5ゴールを挙げて大会の得点王に輝いた。韓国との決勝戦では2ゴールをゲット。準決勝を終えた時点ではMF佐藤龍之介(FC東京U-18)も大会MVPの有力候補だったが決勝戦で輝いたFW名和田がMVPに選ばれた。
サイズには恵まれていないが「サッカーセンスの塊のような選手」である。どちらかというとテクニシャン系の選手だったが今大会は嗅覚やミドルシュートなども披露。プレーヤーとしての幅を広げている。今大会は2トップの一角で起用されたが「日本サッカー界にたくさんいそうで実はいないタイプ」である。MF本田圭、MF香川、MF清武、MF中島翔、MF南野、MF三笘、MF堂安律、MF久保建などとも系統は異なる。
似たタイプの選手は思い浮かばないので「これからどんな選手に成長するのか?」の予想は難しい。ポジションがどこになるのか?も注目点に挙げられる。最近の選手ではFW鈴木唯(RCストラスブール)も「ベストポジションがどこなのか?」がまだはっきりしないが2トップの一角なのか?トップ下なのか?サイドハーフなのか?インサイドハーフなのか?いずれにしてもまだ2年生ながら進路先は大いに注目される。
4人目 : MF 吉永夢希 (神村学園高)→ こちらも神村学園高に在学中。2006年2月22日生まれなので早生まれ。FW名和田よりも1つ上の高校3年生になる。3年生なので進路先に関する情報が近日中に流れてもおかしくない。鹿児島県出身ながらソレッソ熊本U-15出身。ずっと九州でプレーしてきたが進路先はどうなるか?神村学園高というと3年生でプレミアリーグWESTでゴールを量産しているMF西丸も注目を集めているが今年もタレント軍団である。
今大会のMF吉永は主に左サイドハーフで起用されたが左サイドバックでプレーした試合もあった。最大の武器は突破力と左足のキックになる。縦に仕掛けてから高精度のクロスを供給することが出来る。177センチと十分なサイズがあることを考えるとプロの世界でもサイドバックでプレーすることは可能。2列目でも十分にやれると思うが「プロ入り後は攻撃力の高い左SBとして活躍する可能性が高い。」と言える。
守備の部分やラストの判断力など課題は少なくないがスペックは相当に高い。改善点は多いので「守備面などがネックとなって大成できない可能性もある。」と言えるが「大きく化ける可能性を秘めた選手」とも言える。イメージが重なるのは京都・山形・千葉・岩手などで活躍したレフティのDF中村太。彼もプロの世界ではSHならびにSBならびにWBでプレーしたがサイズがあって攻撃性能の高いレフティだった。
5人目 : MF 佐藤龍之介 (FC東京U-18)→ 今大会のMVPに選ばれたのはFW名和田(神村学園高)だったが「10番」に恥じない活躍を見せたFC東京U-18のMF佐藤龍之介がMVPに選出されていても不思議はなかった。主に右サイドハーフで起用されたが攻守両面で絶大な存在感を発揮した。すでにFC東京のトップチームで出場機会を得ているが「正確な技術」と「豊富な運動量」と「高い守備意識」と「インテリジェンスの高さ」は日本の武器になった。
決定的なパスもたくさん通した。韓国との決勝戦の終了間際には素晴らしいスルーパスでFW道脇の3点目のゴールをアシスト。グラウンダーの鋭いパスは彼の特徴の1つに挙げられる。MF中村俊、MF香川、MF中島翔、MF南野、MF堂安律など過去の日本代表の10番系の選手と比較すると派手さはあまりないが攻守に堅実なプレーでチームを牽引することが出来る。「現代的な10番」と言うことも出来る。
ネックとなるのは168センチという身長。過去を振り返ってみてもサイズの無い選手はどこかの段階で壁にぶち当たって伸び悩むケースが多い。Jリーガーの平均身長は177cmくらい。サイズの無さというのはディス・アドバンテージになる。スケール感には欠けるので彼の将来性については賛否両論あると思うがサイズや身体能力的なハンディを跳ね返すことが出来るだけの頭脳を有している選手のように思える。
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