■ J3の第22節J3の第22節。11勝6敗4分けで勝ち点「37」の愛媛FCはホームのニンジニアスタジアムでFC岐阜と対戦した。オフに大型補強を敢行したFC岐阜は8勝9敗3分けで勝ち点「27」と苦しんでいる。J3は上位8チームによる熾烈な昇格争いが行われているが愛媛FCは16節から5連勝を達成して急浮上した。FC岐阜はここ6試合は1勝5敗と低調。1つ前の21節の藤枝MYFC戦(H)は前半途中で雷雨の影響で中止になった。
ホームの愛媛FCは「4-2-3-1」。GK徳重。DF三原秀、鈴木大、森下怜、高木利。MF矢田、田中裕、近藤貴、佐々木匠、小原。FW進昂平。チーム最多の5ゴールを挙げているFW松田力は21節の富山戦(A)に続いて欠場。直近の4試合で4ゴールと絶好調だったので痛い欠場となる。大卒ルーキーながら10番を背負っているMF小原は17試合で4ゴール。攻撃の中心になっている。FW進昂平がスタメンで起用された。
対するアウェイのFC岐阜は「4-2-2-2」。GK桐畑。DF山内寛、服部康、藤谷匠、宇賀神。MF庄司、柏木、菊池大、村田透。FW藤岡、田中順。オフに宮崎から加入したFW藤岡が9ゴールを挙げてチーム内得点王になる。フォワード登録のDF山内寛は右SBでスタメン出場。興国高出身のMF村田透が今シーズン初スタメンとなった。ここまでの9試合はすべて途中出場ながらチーム最多の4アシストを記録している。
■ 試合は痛み分けのドロー試合は愛媛FCペースになった。前半10分に左サイドから仕掛けたMF小原がシュート。惜しくもポストに直撃したがこぼれ球を拾ったMF近藤貴がクロスを入れるとスタメン抜擢のFW進昂平がアクロバティックなシュートを決めてアウェイの愛媛FCが先制に成功する。FW進昂平は15節以来のスタメンだったFW進昂平は今シーズン2ゴール目となった。直後にFC岐阜のDF山内寛が負傷交代。MF窪田稜が投入された。
前半20分あたりを過ぎるとFC岐阜がボールを保持して攻め込むようになった。愛媛FCは守る時間が長くなった。前半34分にFC岐阜が波状攻撃を見せると最後はFW田中順のパスから途中出場したMF窪田稜が決めて1対1の同点に追いついた。J2の金沢から期限付き移籍中のMF窪田稜はチーム2位となる今シーズン4ゴール目。18試合で4ゴール1アシストと結果を残している。前半は1対1で折り返した。
ともに勝ち点「3」を獲得したい試合だったが後半18分に愛媛FCのMF佐々木匠が放ったロングシュートは惜しくもポストに直撃する。後半23分にFC岐阜はCKからDF藤谷匠のシュートでネットを揺らしたがファールの判定でゴールとは認められなかった。後半34分には途中出場した愛媛FCのFW大澤がシュートを放ったがキーパーにセーブされた。試合は痛み分けのドローに終わった。愛媛FCは8位に転落した。
■ 久々スタメンのFW進昂平が先制ゴール!J3の昇格争いは稀に見る大熱戦になっているが今シーズンの昇格争いはレベルが高い。22節を終えた時点で8位の愛媛FCでも22試合で勝ち点「38」を獲得している。9位の福島と10位のFC岐阜はほぼイーブンの成績で11位の沼津以下の8チームは大きく負け越している。「8強・2中・8弱」と言えるが2位の鹿児島が敗れたので引き分けたものの愛媛FCは昇格圏のチームとの差が「7」から「6」に縮まった。
終盤戦に投入したJ1やJ2と比べるとJ3はまだ12節あるので先は長いが調子の上がらないFC岐阜が相手のホーム戦ということを考えると愛媛FCは勝ちたい試合だったと言える。早い時間帯に先制ゴールを奪って主導権を握ることができたが時間が経つにつれてボールを保持できなくなった。1対1になった後、ともにそこまで多くのチャンスを作れなかったことを考えるとドローというのは妥当な結果である。
得点源になっている好調のFW松田力を欠く中、ここ2試合は0勝1敗1分け。彼の不在の影響は小さくないが代わってスタメンで起用されたFW進昂平が先制ゴールをマークした。2トップを採用していた序盤戦はスタメンで起用されるケースが多かったが結果を残せず。最近は控えに回る試合が続いていたが彼らしいアクロバティックな動きから見事なシュートを決めた。競争は激しいので結果を出せたのは良かった。
■ 2位の鹿児島との差は「16」に・・・。引き分けたFC岐阜は9位から10位に転落した。8位の愛媛FCとの差は「10」、2位の鹿児島との差は「16」。鹿児島とFC岐阜の間にたくさんのチームがあることを考えると逆転昇格はほぼ無理と言える。監督交代で調子を上げた時期もあったが好調な時期が長く続くことはなかった。雷雨のため試合続行が不可能となった藤枝MYFC戦(H)があるので消化試合数は1つ少ないが0対1というビハインドからの再開になる。
勝ち点「3」を獲得するのは期待しにくいことを考えるとそろそろ来シーズン以降のことを考えないといけない状況になっている。この日も基本的なスタメンは変わらず。ベテランのFW田中順、MF柏木、MF庄司、DF宇賀神、GK桐畑などがスタメンで起用されたが来シーズン以降のことを本気で考えるのであればFWンドカ・チャールスやMF窪田稜やMF村田透やMF生地など将来性の高い選手を積極的に起用したい。
オフの移籍市場ではDF宇賀神やFW田中順などネームバリューのある選手たくさん獲得して話題になったがその裏でFWンドカ・チャールス、FW藤岡などJ3で結果を残した有望な選手も獲得している。また、開幕後はMF村田透であったり、MF窪田稜であったり、若手の台頭はあった。明確な結果を残したFW藤岡以外は監督の信頼を勝ち取ることは出来なかったが彼らを中心にチームを作り直すのがベターと言える。
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