■ J3の第6節J3の第6節。2勝1敗1分けで6位のFC岐阜はホームの岐阜メモリアルセンター長良川競技場で松本山雅と対戦した。降格1年目の松本山雅は3勝1敗1分けで勝ち点「10」。4位とまずまずのスタートを切った。FC岐阜は4節の鳥取戦(H)がコロナの影響で延期になったので消化試合数が1つだけ少ない。松本山雅は5試合で11ゴールを奪っているがこれはJ3で最多となる。不安だった攻撃陣が結果を出している。
ホームのFC岐阜は「4-2-3-1」。GK桐畑。DF舩津、フレイレ、岡村和、宇賀神。MF山内彰、庄司、窪田稜、柏木、菊池大。FW山内寛。3対1で勝利した5節の富山戦(A)と全く同じスタメンとなった。前節に続いてMFヘニキ、FW田中順、FWンドカ・チャールス、MF藤岡は欠場。MF柏木がトップ下、パリ世代のMF窪田稜が右SHでプレーする。2試合連続でフォワード起用のFW山内寛は前節は2ゴール1アシストだった。
アウェイの松本山雅は「4-2-2-2」。GKビクトル。DF前貴之、大野佑、常田、下川陽。MFパウリーニョ、佐藤和、住田、菊井悠。FW小松蓮、横山歩。大ブレイク中のFW横山歩は開幕からの5試合で5ゴール。J3の得点ランキングで首位を走っている。5試合で3ゴールを挙げているDF外山はベンチスタート。ここ2試合はベンチ外だったFW小松蓮がスタメン出場。元・日本代表のDF安田理はベンチスタートになった。
■ CKから2ゴールを奪った松本山雅上位候補同士の直接対決は前半17分にFW横山歩が裏に飛び出して決定機を作った。FW横山歩のスピードを武器に攻撃を仕掛ける松本山雅は前半37分にFW横山歩の仕掛けからチャンスを作るとこぼれ球をFW小松蓮が右足で押し込んで先制に成功する。1点を追うFC岐阜だったが前半47分に右サイドからMF窪田稜が鋭いクロスを入れるとファーサイドで待っていたMF菊池大が合わせて1対1の同点に追いついた。
松本山雅は後半開始から前半終了間際の失点に絡んだ右SBのDF前貴之を下げてDF外山を投入。テコ入れを図ると後半14分にMF佐藤和のCKからペナルティエリアの少し外で待っていたMF菊井悠がダイレクトシュート。シュートのこぼれ球をMF住田が決めて2対1と勝ち越しに成功する。FC岐阜の選手はオフサイドをアピールしたが認められなかった。大卒ルーキーのMF住田は嬉しいJリーグ初ゴールとなった。
さらに後半28分にも同じようにCKからMF住田がこぼれ球を押し込んで大きな追加点を奪った。大卒1年目のMF住田はプロ初ゴールを含む2ゴールの活躍だった。FC岐阜は放ったシュートが5本のみ。なかなかシュートチャンスを作れなかった。3対1で勝利した松本山雅は今シーズン4勝目。4勝1敗1分けとなった。敗れたFC岐阜は今シーズン2敗目。2勝2敗1分けとなった。ホームの長良川では初黒星となった。
■ 若手が躍動した松本山雅上位候補に挙げられる両チームの対戦はFC岐阜ならびに松本山雅の現状(=チーム力)を知る絶好の機会だったが若手が躍動した松本山雅がアウェイで勝利した。大きな自信になるだろう。2点目と3点目はいずれもCKから生まれたが今シーズンのJ3の中ではFC岐阜と松本山雅の平均身長が飛び抜けて高い。179センチ台はこの2チームのみ。178センチ台のチームは1つもないので2チームが突出している。
「FC岐阜の高さ」は各チームにとって脅威になると思うがこの日は松本山雅がCKから2つのゴールを奪った。勝ち越しゴールはトリックプレーから生まれたがMF佐藤和のボールは精度が高くてMF菊井悠のシュートも強烈だった。大卒1年目のMF住田は2ゴールの大活躍だったが強烈なインパクトを残した。青森山田高時代はMF郷家(神戸)などと同級生だったが181センチなので中盤の選手としてはサイズがある。
エースに成長したFW横山歩にゴールは生まれなかったが随所に持ち味を発揮した。1点目はFW横山歩の強引な突破から生まれた。J3最速とも言われるスピードが最大の武器になるが足元の技術も高いのでドリブルで仕掛けてチャンスを作る場面が多い。スピード系の選手にありがちな「スピードだけの選手」では全くない。ここまで最高のスタートを切ったがコンスタントにゴールを決めてチームをJ2に導きたい。
先制ゴールを挙げたのはFW小松蓮だったがいいポジションを取ってフリーで右足を振り抜いた。利き足ではない右足でのシュートだったが冷静に決めた。今シーズン2度目のスタメンで結果を残したがフォワードの競争は激しい。FW榎本樹も結果を出しているので現状の両者は同じくらいの評価だと思うがいいライバルになるだろう。FW小松蓮はポストプレーが出来るので前線でしっかりと時間を作ることが出来る。
■ 若いチームに苦戦する傾向あり。FC岐阜はこれで2敗目となった。早い段階で2敗目を喫したがまだコロナの影響(=チーム内の感染者続出)は残っていると考えられる。5節の富山戦(A)で活躍したFW山内寛に期待が集まったがこの日は見せ場はなし。右SHで起用されているMF窪田稜は持ち味であるスピードを生かした突破でアシストを記録するなど良いプレーを見せたがトップ下で起用されたベテランのMF柏木に大きな見せ場はなかった。
ベンチにはMF石津、MF畑潤基、MF村田透が控えており、ベンチ外にはFWンドカ・チャールス、MF藤岡、FW田中順などがいる。FC岐阜の攻撃陣の駒は豊富なので離脱者が続出している今、チャンスを与えられている選手は結果を出したいがこの日はアピールできたのはゴールを決めたMF菊池大とアシストを記録したMF窪田稜くらい。途中出場したMF吉濱は今シーズン初出場だったが良さは出せなかった。
守備陣はスピードのある選手に手を焼いた。ここまでのところは若手が多くてアグレッシブにプレーするチームを苦手にしている感はある。平均年齢はJ3の中ではFC岐阜が1番上になるがFC岐阜が勝利した愛媛FCはJ3で2番目、富山はJ3で3番目となる。同じくらいの年齢層のチームとの試合には勝てているが3歳~4歳ほど平均年齢が低い沼津ならびに松本山雅には敗れた。若手にかき回されるシーンは目立つ。
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▼ 動画の投稿日 : 2022年4月14日
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