■ リーグ屈指の攻撃陣で2位に入った。J1は全日程が終了した。川崎Fが2連覇を達成して2位の横浜FM、3位の神戸がACLの出場権を獲得した。4位の鹿島は天皇杯で川崎Fが優勝した場合のみACLに出場することが出来るが川崎Fの準決勝の相手は大分となる。決勝はC大阪 or 浦和となるが、やはり、チーム力の差は大きい。「川崎Fが天皇杯も制して鹿島がACLの出場権を獲得する可能性は高い。」と言える。川崎Fは黄金期に突入している。
横浜FMは2019年以来のJ1制覇は逃したが波に乗り切れずに低迷して9位に終わった2020年とは打って変わって素晴らしい成績を残した。最終的には川崎Fとの勝ち点差は「13」。かなり差を付けられたが総得点は川崎Fが「81」、横浜FMが「82」なので『図抜けた攻撃力を持つ。』と多くの人が感じている川崎Fを上回った。日本代表のFW前田大は23ゴールを挙げて得点王に輝くなど自己最高のシーズンを過ごした。
攻撃のスタッツを見ると軒並み横浜FMが1位となる。「シュート数」、「枠内シュート数」、「パス数」、「クロス数」、「30mライン進入回数」、「ペナルティエリア進入回数」、「ボール支配率」は1位だった。一方で「ドリブル数」が14位というのは意外な気もする。2019年は1位、2020年は2位だったので過去2年間はドリブル数もJ1屈指だったが今シーズンは大きく減少した。この部分は補強ポイントになる。
なかなかACLで結果を残せていないことを考えると「2022年はACLでの上位進出」も期待されるが今シーズンの横浜FMで数少ないネガティブなニュースと言えるのは8月末から9月中旬にかけて大きな話題になった「笛騒動」になる。9月18日(土)に行われた名古屋戦(A)が最も話題になっているが8月25日(日)の鳥栖戦(A)、8月28日(土)の鹿島戦(H)、9月11日(土)の広島戦(A)でも疑惑のシーンがあったと言われている。