■ ACL出場を狙える位置2016年シーズンは10位と不本意な成績に終わったが大変だったのはオフ期間である。MF中村俊、MF兵藤、GK榎本哲、DF小林祐というチームをさせてきたベテラン選手がチームを離れた。フロントへの不信感を抱くサポーターや選手が増えて「クラブ崩壊の危機」を迎えた。特に大黒柱であるMF中村俊の磐田移籍はショッキングだった。MF齋藤学の引き留めには成功したが開幕前の評価は非常に低かった。
前評判としては「クラブ史上最低」と言えたがチームの中心になったMF天野純を軸に序盤から順調に勝ち点を積み上げた。29節を終えた時点で15勝7敗7分けで勝ち点「52」。残留争いとは無縁のままでクラブとしては2014年以来となるACLの出場権獲得のチャンスもある。誰も予想できなかった快進撃を見せており、今シーズンのJ1のサプライズチームの1つと言える。モンバエルツ監督の手腕は高く評価できる。
チームに残ったMF齋藤学、MF天野純、DF中澤、GK飯倉というセンターラインの4人がチームを引っ張ったが、新加入選手が軒並み期待通りか、それ以上のプレーを見せているのも大きい。FWウーゴ・ヴィエイラはJリーグのサッカーに馴染むまでに少し時間がかかったがそれでも10ゴールを挙げている。MF扇原やDF松原健やDF山中なども存在感を発揮しており、新加入選手が流出した選手の穴をしっかりと埋めた。