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【J1】 2020年シーズンの再・戦力分析 (横浜FC編) | | |　

横浜FC

→　2007年以来でクラブ史上2度目のJ1復帰を果たした横浜FCは「初のJ1残留」を目指すシーズンだったが思わぬ形で「J1残留」が確定した。開幕前の評価は低くてほとんどの人が「降格候補の1つ」に横浜FCを挙げていることを考えると新型コロナの影響でJ2降格が無くなった点は大きなプラスと言える。2021年の残留争いは相当に厳しくなると思われるがじっくりとチームを作り上げることが可能になった。

横浜FCのメンバー構成はかなりイレギュラーである。FW三浦知やMF中村俊やGK南やMF松井大やMFレアンドロ・ドミンゲスやDF伊野波がいる一方で22歳前後の若手の有望株もたくさんいる。2019年はMF齋藤功、MF中山克、MF松尾、MF斉藤光など若手の頑張りが目立ったが「J2降格」がなくなったことでさらに若手を使いやすくなった。どう考えてもベテランではなくて若手を積極的に起用すべきシーズンになる。

他にも期限付き移籍のFW一美とDF小林友とMF手塚がいて、大卒ルーキーながら開幕戦でゴールを決めたボランチのMF瀬古樹もいる。大卒2年目のDF袴田や大卒ルーキーのDF星キョーワァンも期待を集めている選手なので有望な選手が目白押しである。さらに大学ナンバー1の左SBと言われる法政大のDF高木友の加入も発表されたのでいい流れは続いている。有望な大学生をゲットする機会もここ最近は増えている。

育成力に定評のある下平監督が長期的な視野でチームを作ることが出来る状況になったので1つの大きな目標である「J1定着」に向けてポジティブな材料は多い。ただ、もちろん、ベテランの力も必要である。開幕戦ではMF中村俊がトップ下の位置でスタメン起用されたがベンチスタートだったMF松井大、ベンチ外だったFW三浦知やFWイバやMFレアンドロ・ドミンゲスなどもモチベーションを高めているだろう。

　GK　六反　勇治
　DF　マギーニョ
　DF　伊野波　雅彦
　DF　カルフィン　ヨン　ア　ピン
　DF　志知　孝明
　MF　瀬古　樹
　MF　手塚　康平
　MF　中山　克広
　MF　中村　俊輔
　MF　松尾　佑介
　FW　一美　和成

開幕戦のスタメン11人は上のような顔ぶれになる。ベテランと言えるのはDF伊野波とMF中村俊とDFヨン・ア・ピンの3人くらい。19歳のDF小林友は「神戸からの期限付き移籍」なのでJ1の開幕戦は出場不可だったがルヴァン杯の初戦の広島戦(H)ではスタメン起用されており、下平監督の評価は高い。DF伊野波もしくはDFヨン・ア・ピンからポジションを奪うことも考えられる。東京五輪を目指せる選手である。

再開後のJリーグは超・過密日程になることが確実になっているが完全ターンオーバーを採用したときのスタメン11人を予想すると以下のような顔ぶれになる。ネームバリューのある選手が何人もいる豪華メンバーである。FWイバならびにMFレアンドロ・ドミンゲスがいて、MF斉藤光やMF松井大もいるので「こちらのメンバーの方に魅力を感じる。」という人も少なくないだろう。レギュラー組と控え組の差は小さい。

　GK　南　雄太
　DF　熊川　翔
　DF　田代　真一　
　DF　小林　友希
　DF　武田　英二郎
　MF　佐藤　謙介　
　MF　松井　大輔　
　MF　草野　侑己　
　MF　レアンドロ　ドミンゲス　
　MF　斉藤　光毅
　FW　イバ

控え組の11人を起用しても大きな問題は生じないほど選手層は厚い。他にもFW皆川がいて、FW瀬沼がいて、FW三浦知がいて、MF松浦がいて、DF袴田がいて、DF星キョーワァンがいて、DF川崎がいて、高卒ルーキーのMF古宿もいる。特に充実しているのはフォワード陣になる。ここまでの2試合はいずれもG大阪からの期限付き移籍となるFW一美がスタメン出場したがFWイバだけでなくFW皆川やFW瀬沼も控えている。

不安なのは3月24日(火)にDF藤井悠がJ2の福岡に移籍した影響で最終ラインがやや手薄になっている点。最終ラインであればどこでもこなすDF藤井悠は貴重なバックアッパーだった。当然、彼が抜けるとやり繰りで苦労する可能性が高まることはフロントも承知していると思うで夏の移籍市場で彼の穴を埋める選手の獲得に動く可能性はある。新加入のDFマギーニョが務める右SBが最も不安なポジションになる。

「J1初挑戦」となる選手がたくさんいる中で注目が集まるのはやはりMF斉藤光になる。開幕戦はベンチスタート。サブに回ったがキレ味鋭いドリブルがどこまでJ1で通用するのか？は見ものである。スピードのあるMF松尾が同じくどこまでJ1でやれるのか？も注目点になる。MF斉藤光とMF松尾はともに東京五輪の出場を目指せる。J1で結果を残すことが出来ると五輪代表にも自然とリストアップされるだろう。

J2降格がなくなったので目先の勝利にこだわり過ぎることなくチームを作れる状況になったがこの点がポジティブに作用して思わぬ快進撃を見せることは十分に考えられる。「サプライズ候補の1つ」に横浜FCを挙げる人は少なくないようだ。横浜FCに対して一般の人は「ベテラン中心」、「FW三浦知だけが注目を集めている。」というイメージを持っていると思うがイメージを一新できるチャンスがやって来た。

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