■ J1やJ2よりも予想の難しいリーグここ2・3年でJ3は上位と下位の差が急速に縮まった。長野やSC相模原などがやや停滞している一方で福島や藤枝MYFCやY.S.C.C.横浜などがクラブ規模を拡大させており、JFLから昇格してきた沼津や八戸などは1年目から力を発揮している。前年の2018年は最下位に沈んだ北九州が2019年のJ3を制覇して、2018年はブービーの16位だった藤枝MYFCが3位と躍進したがJ1やJ2以上に予想の難しいリーグである。
J1やJ2のクラブになると「オフに主力がほとんど流出しなかった。」というチームがいくつか出てくる。即戦力クラスの選手をたくさん獲得して戦力アップに成功するクラブもいくつか出てくるがJ3のクラブになると「主力の流出がほとんど or 全くない。」というクラブはほぼない。J3の中で資金力のあるクラブでも2人くらいは重要な選手がJ2のクラブなどに引き抜かれる。ほとんどのクラブは不確定要素を抱えている。
それ故、J1やJ2以上に展開を予想しにくい面白いリーグになりつつあるが2020年の昇格争いの中心になりそうなのは富山・熊本・鹿児島・FC岐阜というJ2経験のあるクラブになる。初昇格を目指す長野や秋田にもJ2昇格のチャンスはあるが若い選手が増えたので4チームと比べると戦力的には劣る。同じようにJ2経験のある鳥取も上位候補に挙げられるがDF福村(→東京V)とFW林誠道(→FC今治)が抜けたのは痛い。
鳥取はこれから外国人選手の加入のニュースが流れると思うが「FWレオナルド(浦和)級の選手」というのは高望みにしても、「MFヴィートル・ガブリエル級の選手」でも十分に戦力はアップする。CBも昨オフに獲得したDFアドリエルは能力は高かった。「若くて優秀なブラジル人選手」を獲得するルートを持っているので外国人選手の加入のニュースが待たれる。彼ら次第で2013年以来のJ2復帰が見えてくる。
■ フォワードを強化したカターレ富山富山も何人かの主力が抜けている。攻撃の中心だったMF白石(→群馬)の流出はかなりの痛手で、生え抜きのDF脇本(→岩手)が抜けたのも痛いが、J3屈指のストライカーであるFW武(福島)の獲得に成功した。秋以降の快進撃を支えたMF大谷駿とFW平松の引き止めにも成功したので「個の力を持った選手」をたくさん擁している。攻守の要になってJ3でベストイレブン級の活躍を見せたMF花井の残留も大きい。
2019年は34試合で54ゴールを奪った。これは59ゴールの群馬に次いで2位タイだった。得失点差「+23」というのも昇格した2チームに次ぐ数字だったがFW武の加入によって得点力がさらにアップする可能性がある。「MF白石の穴をどう埋めるのか?」と「左SBのDF前嶋の穴を誰が埋めるのか?」がポイントになるだろう。残留が決まったDFダウベルマンがCBの位置で定位置を確保するようだと面白い。
「1年でのJ2復帰」を逃した熊本もフォワード中心の補強になった。J3屈指のストライカーであるFW浅川(Y.S.C.C.横浜)とFW谷口海(岩手)のダブル獲得は驚きだった。11ゴールを挙げたFW北村の引き止めにも成功したので熊本も3人の優秀な若手ストライカーを抱えることになった。「フォワード陣が強みになる。」というのは富山と似ているが「フォワードをまず強化する。」というのは補強の方針としては正しい。
極端なほどのパスサッカーに取り組む大木監督を招聘したので「攻撃的なサッカーになるのは確実」と言えるがゴール前で仕事ができるストライカーをたくさん擁しているので熊本も有力な昇格候補と言える。主力の流出が最小限にとどまたのは良かったが、唯一、左SBのMF高瀬(→群馬)が流出した。DF片山奨(→引退)も抜けた一方で即戦力の左SBの補強は今のところはなし。「左SBをどうするのか?」が注目点になる。
■ 降格組の2チームは「1年でのJ2復帰」を狙う。降格組の鹿児島とFC岐阜はいずれも「1年でのJ2復帰」を目指すが主力の流出はあまり多くなかった。補強もそれほど活発ではなかったので似たような顔ぶれでJ3のリーグ戦を戦うことになると思うが鹿児島は金鍾成監督が続投することになった。J2では持ち味であるコンビネーションサッカーが十分には通用しなかったがFC琉球時代にJ3で結果を残してきた監督である。J3を良く知っている指導者なのは大きい。
個人残留を果たしても全くおかしくなかった左SBのDF砂森の引き止めに成功したのは大きい。攻撃の中心を担ったMF五領やMF牛之濱なども残留するがフォワードとキーパーが不安要素になる。35試合で11ゴールを挙げたFW韓勇太(→栃木SC)が抜けており、16試合で3ゴールだったFWルカオ(→金沢)も期限付き移籍となった。J2では結果を出せなかったFW米澤、FW和田凌、FW萱沼あたりが頑張らないといけない。
FC岐阜はゼムノビッチ監督を招聘した。最後にJリーグのクラブを率いたのは2002年。名前を聞いて「懐かしい。」と感じた人は多かったと思うがFW前田遼やMF川西などは残留決定。MF粟飯原やDF甲斐やFW村田透などの有望株も流出しなかった。選手の流出を最小限に抑えることが出来たのは良かったが新加入のFW高崎(松本山雅)やDF橋本和(神戸)はピークを過ぎた選手である。補強はあまりうまくいっていない。
なので「若手がどこまでやれるのか?」がポイントになる。DF阿部正(→未定)、MF塚川(→松本山雅)、FWライアン・デフリース(→未定)、MF宮本航(→清水)らが抜けたのでゼムノビッチ監督は若手を積極的に使うはず。MF粟飯原やFW村田透やFW町田ブライトやMF大西などがどれくらいやれるのか?でFC岐阜の順位や成績は大きく変わるだろう。GK松本(秋田)とGKパク・ソンス(愛媛FC)のポジション争いは面白い。
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2020年1月7日(火)~2020年2月20日(木)まで
→ J1の開幕戦(2月21日)の前日までです。
→ 不公平が生じるので、それ以後は受け付けません。
→ 順位決定方式やポイントの計算方式等のルールはこれまでと全く同じです。
→ 同ポイントで並んだときは投稿時期が早かった人が上の順位になります。
→ 早い時期に投稿した方がいい順位(いい成績)になる可能性が高まります。
→ 誤字・脱字・抜け・漏れにはくれぐれもご注意ください。
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(項目8) 好きなクラブ以外で2020年のJ3で注目するクラブとその理由をお書きください。
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(項目10) 2020年のJ3でブレイクすると思う若手選手を何人か挙げてください。
(項目11) みんなにお勧めしたいサッカー関係の本や雑誌や漫画があれば教えてください。(省略可)
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