→ 32試合で15ゴールを挙げたFW武(→富山)が流出した。「今オフの移籍は規定路線だった。」とは言っても戦力的には大きな痛手である。31試合で4ゴール5アシストを記録した長身フォワードのFW小牟田(→未定)も抜けるのでフォワードは一気に手薄になった。名古屋の下部組織で育ったFW青山景(びわこ成蹊スポーツ大)を獲得しているがFW樋口はボランチがメインになっており、実績のあるフォワードはいない。
さらには右SBのDF輪笠(→秋田)と左SBのDF星広太(→SC相模原)も流出となった。福島の2019年のパス数はJ3で3位。パスをつなぐサッカーの中で重要な役割を担っていた左右のSBを引き抜かれる形になった。正キーパーのGK堀田(→湘南)も流出したので「引き抜かれると大変なことになる。」という選手が抜けてしまった。目立った補強もないので「J3の16クラブの中では最も厳しいオフになっている。」と言える。
現状は大幅な戦力ダウンと言えるが冬の高校選手権でベスト8進出を果たした昌平高の中心として活躍したMF鎌田大(昌平高)の加入が決定した。「日本代表のMF鎌田の弟」としても知られているがテクニックがあってアイディアを持った選手なので注目が集まる。今オフに加入した選手のほとんどは22歳以下なので若手をたくさんかき集めている点は興味深い。大黒柱のMF橋本拓を中心にMF池田昌などの飛躍に期待したい。
15位:Y.S.C.C.横浜→ 昨オフもMF後藤京やMF三沢やFW辻やGK浅沼などたくさんの主力が流出した。開幕前は「最下位候補の筆頭」と言われていたが就任1年目のシュタルフ悠紀リヒャルト監督が若手を積極的に起用。13位というのは健闘したと言える。大卒2年目のFW浅川とFW進昂平の2人がゴールを量産してMF奥田晃も攻撃の中心として活躍。右SBのDF河野諒もいい働きを見せたがこのあたりの選手が今オフにチームを離れた。
資金的な問題もあるので仕方がないが今オフも主力の大量流出に苦しんでいる。「選手を売って移籍金を獲得できていたらまだマシ」と言えるが突如としてブレイクしたFW浅川やFW進昂平などと長期契約を結んでいたとは考えにくい。フリー移籍がほとんどだと思われる。3人だけで34ゴールを挙げたトライアングルの穴を埋めないといけないが現状では全く埋まっておらず。戦力は大きくダウンしたと言える。
加入が決まったのはFW宮本拓(水戸)、FW音泉(東京23FC)、DF池ヶ谷(鳥取)、GK大内(横浜FC)など。サイズがあって技術の高いDF池ヶ谷は高確率で主力として活躍すると思うがインパクトのある補強は出来ていない。相当に苦しいオフになっている。期待したいのはシュタルフ悠紀リヒャルト監督の手腕になる。若手を使うのが上手な監督なので既存のほぼ無名の選手が今シーズンも何人かはブレイクするだろう。
14位:アスルクラロ沼津→ 2017年は3位、2018年は4位と好成績を残した。特に2018年は主力の流出に悩まされながら4位と好成績を残す素晴らしいシーズンになったが2019年は12位。大きく順位を落とした。FW青木翔(→群馬)やDF砂森(→鹿児島)などが抜けた穴を埋めきれずに得点力不足に苦しんだ。新戦力の台頭もあまりなかったので難しい1年になったが今オフもGK牲川(→水戸)とDF藤原拓(→鳥取)が移籍を決断した。
J3屈指のキーパーだったGK牲川の流出は痛いがその他の主力は軒並み残留が決定。過去2年と比べると主力の流出は少ない。まだマシと言える。契約満了になった選手も限られるので中盤から前目のポジションの選手のほとんどがチームに残った。吉田謙監督が退任して今井雅隆監督が就任したがベースは残っている。2019年は同県のライバルである藤枝MYFCに差を付けられてしまったが今シーズンはやり返したい。
補強は最小限にとどまった。DF安在達(東京V)やMF鈴木拳(讃岐)などを獲得したがネームバリューのある選手はあまり獲得できていない。かなり寂しいオフになっているが冬の高校選手権で得点王に輝いたMF森夢真(四日市中央工高)は注目を集めるだろう。「就活の場」として臨んだ選手権で活躍して大会後に内定を勝ち取ったというストーリー性も持っている。攻撃陣の駒は豊富ではないので1年目からチャンスはある。
13位:カマタマーレ讃岐→ J3で1年目だった2019年は序盤こそ若手とベテランの力が融合して上位争いに絡んだが7月以降はわずか3勝のみ。右肩下がりのシーズンになった。最終的には15位。期待を大きく裏切る1年になった。若手を使わざる得ない環境になったが分かりやすい成績を残せた選手はいなかった。MF池谷やMF渡辺悠やMF中村亮などは一定以上のインパクトを残したがいいプレーが出来ずに苦しんだ選手が多かった。
今オフはMF西弘則、DF武田有、FW木島良、DF市村などが現役を引退した。GK瀬口(→徳島)やFW我那覇(→福井U)やFW木島徹(→未定)も抜けるのでJ2時代の讃岐を支えてきた選手の多くがチームを離れることになった。ベテランが一気に減って大きく若返った。出直しのシーズンになるが新加入選手の中で実績があるのはGK浅沼(栃木SC)くらいである。今シーズンも上位争いに加わるのは難しいと思われる。
ただ、チームを大きく変えないといけない状況なので「中途半端に実績のある中堅やベテランを獲得しなかった点」は評価できる。新卒のMF岩本和(関西学院大)やFW栗田・マーク・アジェイ(静岡産業大)は能力の高い選手で、同じく新卒のFW下川陽(C大阪U-18)は年代別代表経験がある。期限付き移籍となるFWブラウンノア賢信(横浜FMユース)やDF杉山弾(富山)も能力の高い選手である。楽しみな選手が一気に増えた。
12位:ガイナーレ鳥取→ ラスト4試合で0勝3敗1分けと失速して7位に終わった鳥取は早い段階でMFフェルナンジーニョやMF可児やDF井上黎やMF魚里などの残留が確定した。いい流れだったが年が明けてから26試合で11ゴールを挙げてチーム内得点王だったFW林誠道(→FC今治)が流出した。さらに左WBと左CBとボランチでプレー可能で9アシストのDF福村(→東京V)が流出した。多くのゴールに絡んだ2人の流出は痛すぎる。
FW林誠道は高卒5年目でブレイクしたが過去4年間は結果を出せなかった。辛抱して起用してきてようやく開花したが育ったタイミングで流出となった。しかも、J3に昇格したばかりで、かつ、距離的には他のクラブと比べると近いFC今治への移籍なので複雑な思いを抱いているサポーターは多いだろう。期限付き移籍ながら主力に定着したMF高畑(→大分)もレンタルバックとなったので左サイドが手薄になった。
加入が決まったのはDF小牧(八戸)、DF藤原拓(沼津)、GK田尻(G大阪)など。中心になれそうな選手は獲得できていない。注目されるのは外国人選手になる。MFヴィートル・ガブリエル、FWユリ、DFアドリエルはいずれも退団が決定。新外国人選手の獲得のニュースは近日中に流れると思うが「どのクラスの選手を獲得できるか?」に注目が集まる。ここ2年ほどは能力の高いブラジル人を高確率で獲得できている。
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受付期間(J3編) ・・・ 新シーズンの予想の受付を開始しました。
2020年1月7日(火)~2020年2月20日(木)まで
→ J1の開幕戦(2月21日)の前日までです。
→ 不公平が生じるので、それ以後は受け付けません。
→ 順位決定方式やポイントの計算方式等のルールはこれまでと全く同じです。
→ 同ポイントで並んだときは投稿時期が早かった人が上の順位になります。
→ 早い時期に投稿した方がいい順位(いい成績)になる可能性が高まります。
→ 誤字・脱字・抜け・漏れにはくれぐれもご注意ください。
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(項目8) 好きなクラブ以外で2020年のJ3で注目するクラブとその理由をお書きください。
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(項目10) 2020年のJ3でブレイクすると思う若手選手を何人か挙げてください。
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