■ 優勝争いの中心はどこか?2020年のJ1は「横浜FMの連覇なるか?」が注目点になる。多くの人を魅了するサッカーを見せて15年ぶりのリーグ制覇を達成したがオフに入ってからも積極的な動きを見せている。MF仙頭(京都)の加入が確定して、日本代表にも選出されたFWオナイウ阿道(大分)の加入も濃厚となった。他にもMF水沼(C大阪)やGK梶川(徳島)やDF永戸(仙台)などの獲得が噂されており、オフの移籍市場でも主役になっている。
心配されるのはACLの負担になる。ACLに出場するのは1996年・2004年・2005年・2014年に次いで5度目となるが直近の3回はいずれもGLで敗退している。かつてのACLは「各組の首位チームしか決勝Tに進出できない。」というルールだったのでGL突破の難易度は異なるがあまりアジアの戦いでは結果を残せていない。DFチアゴ・マルチンスやDF畠中など替えの利かない選手が何人かいるのも不安要素になる。
また、Jリーグ王者としてACLに参加するので前回の2014年以上に結果が求められる。選手もクラブもアジア制覇を強く意識してACLを戦うことになると思うのでJ1のリーグ戦の方にしわ寄せが来るのは確実と言える。日本勢では浦和とG大阪と浦和がACLを制覇した経験を持っているが名門のプライドがある横浜FMにとっては是が非でも取りたいタイトルになる。アジア制覇のためには選手層を厚くする必要がある。
横浜FMの連覇を阻止する可能性があるのは鹿島・FC東京・川崎Fの3チームだろう。今年のJリーグは「東高西低」だった。J1の優勝争いは関東のチームが中心になったが同じようなことになる可能性は高い。初優勝のチャンスがありながらリーグ制覇を逃したFC東京はリベンジのシーズンになる。FWアダイウトン(磐田)やFW西村拓(CSKA)やDF木本(C大阪)などが獲得候補に挙がっており、積極的な動きを見せている。