■ フィード力の優れたディフェンダー現代サッカーでは、フィード力のあるセンターバックが不可欠になっている。
印象的なのは、ペトロビッチ監督が2007年の前半に行っていたサッカーであり、シーズンの終盤には破綻したが、シーズン前半の好調の時は森崎和や戸田、盛田といった選手を最終ラインで起用し、最終ラインから繰り出される精度の高い一発目のパス(フィード)が威力を発揮した。
オシム前日本代表監督も最終ラインにフィード力のある選手を積極的に起用した。印象的なのは2006年末に行われたサウジアラビア戦で、右のストッパーの今野と左ストッパーの阿部のフィード力が際立り、日本代表の2点目は阿部の正確なロングフィードが起点となり、3点目は最終ラインから繰り出した今野のスルーパスがゴールをお膳立てした。
ただ、オシムジャパンの例を見ても分かるように、日本ではなかなかフィード力を備えた万能のセンターバックは現れず、ボランチの選手をセンターバックにコンバートするケースも多い。フィード力というのは、なかなか数字では表れにくい部分であり、評価は難しい。
■ 現役ナンバー1は???現役の日本人センターバックでもっともフィード力に優れた選手は誰かを考えると、まずはザルツブルクのDF宮本恒靖の名前が挙がる。他には新潟のDF永田充、京都のDF森岡隆三、G大阪の山口智らも候補である。もちろん、ボランチが本職ではあるが中田浩二(バーゼル)や阿部勇樹(浦和)、森重真人(大分)も、ほとんど遜色なくセンターバックもこなすことを考えると、その候補である。また、最近では横浜FMの中澤佑二もフィード力を上げてきており、見逃せない存在である。
ついでにサイドバックの選手も考えてみると、三都主アレサンドロ(浦和)、児玉新(清水)、阿部翔平(名古屋)、坪内秀介(札幌)といった選手の名前が挙げられる。ただ、成功率がすべてではないこともあって、1人に決定するのは難しい。
ということで、「現役の日本人センターバックの中で、一番、フィード力があるセンターバックは誰だと思いますか?」というアンケートを取りますので、ご投票ください。なお、本職がボランチと考えられる選手(阿部勇樹、中田浩二、森重真人、今野泰幸ら)は除外します。
◆ 投票 ◆
Q. 現役の日本人CBでもっともフィード力に優れた選手は誰だと思いますか?
■岩政大樹(鹿島)
■田中マルクス闘莉王(浦和)
■坪井慶介(浦和)
■古賀正紘(柏)
■土屋征夫(東京V)
■寺田周平(川崎F)
■中澤佑二(横浜FM)
■松田直樹(横浜FM)
■永田充(新潟)
■青山直晃(清水)
■吉田麻也(名古屋)
■増嶋竜也(京都)
■山口智(G大阪)
■水本裕貴(G大阪)
■福元洋平(G大阪)
■北本久仁衛(神戸)
■深谷友基(大分)
■宮本恒靖(サルツブルグ)
■上記以外の選手
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