はてなキーワード: 融合召喚とは
久々にブコメ見たな
ちなみにTCGという単語を使わないのは、遊戯王にもTCGが存在するからで混同を避ける目的があるよ
もっと具体的に頼むは
出身だからなんて理由じゃないし、デザイナーが元遊戯王プレイヤーだから遊戯王に似せているってのなら、あんなデザインやルールにならんでしょ
kazumi_wakatsu ルールがほぼないのに裁定は大量にあるって、他に模倣が現れないのは単に運営コストが高すぎるからでは…
いまでも一週間で数個の新規裁定が出ているし、過去の裁定がブラッシュアップされている
それに大会が行われるときは電話は大体埋まっているわけで、こんなの普通の新規ゲームでやろうなんて無謀だよ
コナミが運用コストをかけても総合ルール作らないのは、作りたくても作れないからだと思う
akihiko810 ブコメ。「Force of Will」というMTGライクTCGでは、土地デッキという第2デッキを使うことによって、MTGの「肝心なときに土地を引く可能性(何もできない」というデメリットを克服してて、よく考えてるなーと思った。
だいたいはデュエマ方式だったり、ヴァンガやエヴォルみたいになってるし
ただ、共通しているのは共有リソースが常に見える状態になっていることだよね
土地自体はマイナスのデザインだったけど、現在もきちんと運用されているMtGはすげーとも思う
構造の話をしているのに対してミニマムな話だが、エクストラデッキは遊戯王の大きな発明だと思う。mtgの相棒(失敗作)なんかはエクストラデッキからの逆流アイデアじゃないかな。
エクストラが発明かはあんまりわからないが、その後のカードゲームに大きな影響は与えたかもね。ちなみに相棒システムは失敗だったが大本はEDHだと思うよ。俺はヨーリオンが好き
複雑さだけならMtGがダントツだと思う。遊戯王は複雑かというとそんなことはないよ。見たままのテキストの動きをするだけだからね。なれれば問題ない。
テキストが冗長で、1ターンで動けるだけ動けるという異質な挙動が難しく感じるのと、結局のところルールの厳密性に欠けるので裁定しか頼りになるものがないという点が複雑に見えるのかな。
裁定たくさんみてきたけど、じゃあその裁定が本当にルールとして正しいのかは実はわからないんだ。
evamatisse 裁定を覚える記憶力すご……ってなるけど、実は大会で使われるデッキの種類は数種類なのでそんなに必要ない。 “常に最新のものしか遊ばれない” / フリーだと細かい裁定は気にせずやる。知ってたら知識自慢になる。
時と場合に寄るからね。ここに書いたことなんてだいぶ抽象的だから。
murlock "遊戯王の悪い部分をよけつつ、良い点もほとんど受け継いでいない" というからにはよそに参考にされていない独自の良い点を挙げてほしい。いや書いてあるかもしれないけど見出しでまとめてくれないと読んでられない
良い点
悪い点
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遊戯王の悪い部分をよけつつ、良い点もほとんど受け継いでいない
この界隈、ほぼ遊戯王を避けて通れないんだが、遊戯王は完全にカードゲームという遊び方から外れているんだよ
野球って他の球技と比べても独自ルールや様式ばかりだし、試合展開も全く違う
たいていがサッカーのようにボールをゴールさせるか、テニスのように互いに打ち合うスタイルの中で、野球って1回ごとに攻守入れ替えるし試合自体が滅茶苦茶長くて動きもルールもわかりにくい
仮に新しい球技やスポーツを考えるってなると、間違いなく野球をベースにする人はいないだろう
カードゲームにおける遊戯王の立ち位置もそんな感じで、プレイヤー層も遊び方も価値観もルールもカードゲームという枠ではないんだよ
他が真似しようにも真似ができない
まず試合運びが異常だ
1ターン目から動けるってのは常識として、1枚が2枚3枚になるという動きは普通のカードゲームなら絶対にしてはいけない禁忌だ
それを可能にしているのがいつでも触れられる手札ことエクストラデッキ
昨今はこいつを媒介になんでも1枚初動がかなえられる
マナコストが存在しないというだけでどう考えてもおかしいが、1ターンに1度という制約がほぼ無意味なくらいには何でもできるのが遊戯王
現代カードゲームでマナに相当するコストを設けていないだけでも少数派だが、さらに1枚で複数のアドを稼ぐとかやってはゲームとして成立しない
それをしているのは遊戯王だけなんだよ
このゲームは徹底して他のカードゲームでは禁忌とする過剰な展開をする
それ自体が遊戯王の魅力ともいえるので、それに魅了されたプレイヤーは絶対に遊戯王を肯定し続ける
普通は総合ルールを設けて、補えきれない細かい部分や独自ルールとする場合に裁定を作る
遊戯王はそもそも総合ルールが存在せず、簡易的ルールの寄せ集めでしかない
「いやパーフェクトルールブックがあるじゃん」という人は総合ルールを理解していない
総合ルールは単に箇条書きではなく定義や意味が記され、各々の項目の関係性が書かれている
抽象的で網羅的に書いてあるので読みづらいが、それは暗黙の了解による解釈をできるかぎり排除する必要があるからだ
遊戯王をみればわかるが、ちゃんとした定義や意味が不明瞭なまま「こうなると思う」という暗黙の了解を元に裁定が決まっている
明確なルールに基づきつくられるはずの裁定が、裁定があるからこういうルールだという逆転現象を引き起こす
例えば「特殊召喚できない」という永続効果があるときに、未開域の共通効果は発動できるが、なぜ発動できるかは実はわかっていない
また、特殊召喚とそれ以外の処理を実行する効果に虚無空間をチェーンする場合には、カードごとに処理の仕方が変わってくる
では「カクリヨノチザクラ」のよる除外は行うのに融合召喚における素材の墓地送りはできない、という違いは明文化されていない
融合は融合召喚として定義されているからいいものの、なんで「カクリヨノチザクラ」は除外できるのか理由が見当たらない
理由付けはいくらでもできるが、結局それはプレイヤーが「そう感じているから」としか説明ができないのだ
一つ一つは理解できても、では根底でどういう区別をしているのかは何も明らかにされていない
この原因は、他のカードゲームでは「処理できない部分以外は原則処理する」というルールの黄金律が根底にあるのに対し、遊戯王はそういう思想がないままやたら裁定だけが細かく作られているからだ
明確な理由を示すことがないなら、事例をたくさん作って既成事実にしちゃえってのが遊戯王のやり方
裁定の良いところはフレキシブルに各カードに対応できることだが、そもそも総合ルールで問題ないようなものにすら裁定を作らなければならず、結局裁定だけでは総合ルールに足りない
最近は関連するカードを箇条書きにしているので非常にわかりやすくなっているが、それでもそこまでのことをしなければ成立しない手間があるのはちょっと異常だ
遊戯王は長い年月の中で裁定がルールであるという文化が築かれてきたから、こんなことができる
なので裁定をどれほど知っているかで遊戯王のルールに詳しいかがわかる
だが、結局どんなに詳しくとも本質的なルールはどこに行っても不明瞭なままだ
昨今のカードゲームは1試合の時間をある程度抑えることを前提にしている
なので1ターンごとの動きはシンプルであることが多く、ターンを進めるうちにできることが増える
この利点はターン経過とともにプレイヤーの主導権が変わり、初心者でもある程度の動きをできる点にある
けれど、最初の方は数秒で終わることも多いため、ターン数があっても試合時間はそれほどかからない
特に1ターン目は徹底した展開やサーチなどをするため、デッキや手札の入れ替えが大量に発生するしモンスターは場を行ったり来たりする
よって1ターン目なのに5分近くかかるなんてのも一般的だ
そしてようやく後攻に回っても、さらにそこから展開、妨害と続いていく
遊戯王は1ターンで他のカードゲームの5ターン分以上のことを平気でするからこうなってくる
こうなってくると初心者がカードを触れる時間は本当に限られてくる
理解している人には楽しいのだが、結局楽しさが初心者に伝わるまでに試合は終わってしまうのだ
ターンプレイヤーは常に展開をぶつぶつとつぶやき、片方にとっては退屈な時間が初手から流れる
正直、遊戯王プレイヤーはコミュニケーション能力がほぼ欠けている
ゲームがうまい下手より、むしろこういうゲーム性を否定する人の方が遊戯王プレイヤーから攻撃を受けるケースが多い
対話をしないことが標準の遊戯王では、対話をするかどうかに関して本当にもめる
これは一定期間で区切り、その中で発売されたパック等だけを使う遊び方だ
そうではなく昔からあるカードを使えるのは、レガシーなどとも呼ばれる
もちろん多くのカードゲームがずっとカードを使えることはユーザーにとってメリットになるとはわかっている
しかし、最新カードを売りたいのと、インフレを抑制して初心者にも入りやすいようにスタンダードなどの名称でフォーマットを区切ることが多い
遊戯王にこう言ったフォーマットの概念がないことは明確なメリットである
例えば昨今は禁止制限が目まぐるしく変わるが、禁止から復帰したカードで活躍しているものはどれだけあるだろうか?
あれだけ伝説級の活躍をした「ドラグーン・オブ・レッドアイズ」は制限復帰後は一切見かけることがない
もちろん使うデッキが強いからこそ活躍できたのだが、だとしてもこの状況は元禁止カードとは思えないし、なんなら明日から3枚使えたとしても誰も使わないだろう
ようするに現環境はドラグーン・オブ・レッドアイズが活躍できた環境をとっくに飛ばした高速環境だ
恐らく3年くらいたてばあのティアラメンツが全て戻ってきても、環境には入らないと予想される
そのくらいに遊戯王はインフレをインフレでカバーする運用がされている
本来、スタン落ちなどのフォーマットの細分化はこういった環境のインフレを抑止して誰でも楽しめる一定のレベルを確保する目的で作られる
そうすれば「最新パックを買えばとりあえずみんなと遊べる」安心感が得られるのだ
もしもフォーマットが1つなら、過去の強力なカードがなければデッキとして成立せず勝つ楽しさが味わえない
しかし遊戯王は強力なインフレによって最新カード=環境ともいえるくらいになっている
事実上、ここ数年に発売されたパックだけでも十分に環境入りしている
インフレをハイパーインフレが超えるから常に最新のものしか遊ばれない
とはいえ、古いカードすらカテゴリー化して新規を加えることでハイパーインフレの波に乗せてしまえるので、本当にフォーマットが1つだけでよい
こんなことをできるのは遊戯王くらいだ
それは25年以上かけたつくられたカードプールとインフレの流れがあってこそだ
普通のカードゲームはインフレが始まるとユーザー離れをおこし、それを調整しようとしてさらにユーザーが減ってしまう
だからこそ、一般的なカードゲームは禁止制限一つとってもユーザーへの配慮や説明を怠らない
ときに「○○はデザインを失敗しました」と言い切ることも必要だ
何の説明もなく制限リストだけ出して終わるなんて特級呪物級は遊戯王以外にはありえない
もし、遊戯王がフォーマットを分けていれば「〇〇フォーマットが死んだ」 などと「あのフォーマットはオワコン」と内部分裂しているだろう
適度なブレーキと毎年加速するハイパーインフレは1フォーマットだけで完結する遊戯王のスタイルでしか成立せず、それ以外のゲームが真似することは不可能だ
けれど他のカードゲームからすれば見えている地雷を踏みつけてジャンプしているようにしか見えないのだ
大抵のカードゲームがMtGのやり方を学んでいるのは、遊戯王を見ても何一つ真似できるものがないからだ
MtGも多くの失敗と成功を重ねているが、そのどれもが時系列で並び明確化している
最近だとナドゥやモダホラの失敗もあるが、これ自体も公式がきちんと見解を出している
こういったものが良くも悪くもカードゲーム全体に影響していることであろうことは明白だ
いったいどれだけのゲームが遊戯王のルールや裁定のみの運用をしていると思っている?
例えば「特殊召喚」という言葉を使ってるのはゲートルーラーくらいだし、あの大ヒットしたワンピカードにも Permalink | 記事への反応(14) | 02:13
愚痴を3mほど通り越して悪態の領域に両足が着地したが、こうでも言わねばやってられん。
弊社は自社サービスを提供したりシステムを開発したりしなかったりして生きている小さい会社だが、
仕事に支障さえ出なければどのタイミングでどれぐらい作業をしても構わない極めて自由な働き方ができる。
昨今は例のコの字の煽りを受けて(サービスの提供先がモロに煽りを受けていてその飛び火と言った方が正しい)、
賞与が消し飛んだりしているがそれでも労働環境としてはかなり良いと思っている。
肩書だけな達者なトーシローばかりよく揃えた物ですなと言いたくなるレベルで、
自分が入社してから最初に来た役員は、何をしてんだか全く分からない人だった。
話を聞く限り、一応そこそこの経歴を持ってはいるようだったが、弊社で何をしてるんだかがさっぱり分からない。
それでいてこっちが「そのツッコミ入れた場所が気になる理由って何なんです?」と牽制してみると、
「いや、自分はあんまりよくわかんないんですけど」などと意味不明な事を言い出す始末であった。
社内向けの通知も退社の挨拶もなく、本当にいつの間にかいなくなっていた。
結局、彼が弊社で何の仕事をしていたのかはついぞ分からず終いになってしまったが、
それでも何もしでかさなかっただけ彼は優秀だった。
次に来た役員は、技術力と営業力はコモンで、人間としてはカスレアみたいな輩であった。
こいつのヤバさは最初にオンラインで面談を行った時に一撃で分かった。
その案件・会社でしか通じないタイプの用語を、さも一般常識であるかのように吹聴する人間だった。
もはや、ルー大柴さんの真似をしようとして盛大にスベるただのおっさんでしかなかった。
無論、彼にも良い所はあった。
弊社は社長が割とノリと勢いでどうにかしてしまうところがあるので、
その後始末をしないまま放置されていた種々の問題がいくつかあったが、
彼はその問題点を正しく指摘し、改善の方策をいくつか打ち立ててくれた。
「なんだ、癖は強いけど良い物持ってるじゃん」と思ったのも束の間、
こいつはとんでもないやらかしをして社内を大混乱に陥れた。
構想のレベルであって製品はおろか正式な企画としてさえ通っていないサービスを、
あたかも正式サービスしているかのように営業してしまい、最悪な事にそれで契約を取ってきてしまったのである。
当然開発部が黙っていない。その呪われた案件が社内に飛び込んできた瞬間にゴングは鳴った。
そしてその役員が「企画段階で製品を放置してる開発側がどうかしてる(意訳)」と言い出したらしく、
開発部は激昂したらしい。シラクスの市にやってきたメロスもかくやという激怒っぷりである。無理もない。
この孤独な王の邪智暴虐っぷりは開発部だけに留まらず、運用部にまで及んだ。
まず手始めに、性格的な問題で仕事を抱えがちだった人を会議漬けにし、
医師からぶっ叩かれて勤務日数を強制的に減らされる事態にまで追い込んだ。
更に最初から不仲だった人に対し、その人が参加者として名前が載っていない会議に来なかった事を理由に評価を下げると言い出した。
最終的にこいつは弊社の利害関係的に一番重要な取引先の重役に喧嘩を売って騒ぎを起こし、解任された。
外部的には一身上の都合による退任という事になっているらしいが、実際の所は懲戒免職に近い。
彼が残していったのは、ありもしない製品を提供しなければならないという無茶な契約と、業務改善の大義名分の元に生み出された多額の赤字だけであった。
そんなこんなで散々な目に遭った我々社員だったが、
社長が懲りずに拾ってきた今の役員がどうも前2人の融合体みたいな感じである疑惑が浮上していて大変に辛い。
誰が現実世界でモンスターを融合召喚しろと言ったのか。電網の落とし穴に落としてしまいたい。
この役員、普段何の仕事してんだかさっぱり分からない上に開発部と運用部の財務状況にはやたら口を出してくる。
その上、気に要らない奴に対して「自分のチャットに即レスをしなかった」という理由だけで解雇を仄めかしたりと前の役員以上の横暴を働こうとしている感があって大変に困る。
マジで社長はどっからこんな深淵の担い手を見つけてくるのか、まだダゴンを雇った方がよっぽど仕事をしてくれるだろう。
会社自体に不満はないので本当にこの辺どうにかしてもらいたいし、困るのが社長自体は別に悪い人間ではないという点だ(仕事面で有能かというのはまた別にして)。
何より「社長の人を見る目が無さ過ぎたので」という理由で転職するのもあまりに馬鹿馬鹿しい。どうにも頭が痛いところだ。
今の役員は来てからそんなに年数経っていないので様子を見たい所だが、その時間がもったいないような気がするのも事実だ。
こんな悪態を最後まで見て頂いて本当にありがとうございます。
もし、「本人は良い人だけどその人の周りがロクでもない」みたいな人との付き合い方みたいなのがあれば、こっそり教えてくださると幸いです。
母「あるところに新型コロナウイルスがいました。コロナウイルスは人々を苦しめていたのですが…」
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やめて!感染拡大を装備したウイルスを墓地に送って融合召喚した変異ウイルスの炎で焼かれたら、闇資金でIOCと繋がってる政府のライフまで燃え尽きちゃう!
増田で珍しくカードゲームの話題が人気になってるので、何がどうなってるのか知りたい人向けにまとめとくよ。
「子供が妙にハマってるけど、コレどういうのなの?」という親御さん
「彼氏が凄く大事にしてるカードってどんな価値が?」というパートナー
ざっくり「池上彰の週間こどもニュースで聞きたいなぁ」と思ってる人向けね。
ものすごーくざっくり言えば、「ランダムに入ってる将棋の駒を揃えて、将棋をする」という感じ。
え?飛車角ばっかりにしたら強いじゃん!
そう、そういうこと。
トランプ(詳しい人はプレイング・カードとも呼ぶ)は、52枚+ジョーカーがセット。
トランプのエースの上に、スーパーエースとか作っても別に買わないよね?
でも、商売として継続的にカードを買ってもらいたい会社は、どんどんカードを作る。
とういことは、前よりも強いとか、前と違うとか、前よりも面白そうなカードが出るわけだ。
どうなるか。
飛車じゃなくて、竜王だの、自在天王(どこにでも行ける駒)だのが出るわけだ。
良くあるのが、同じカードは4枚までよ、とか。
あと「商売なんだからカードはどんどん強くなる」って言ったけど半分は嘘で、やり方もある。
最初期はカードを作る方も慣れてないので、トンデモなく強いカードがシレッと出てたりする。
(マジック・ザ・ギャザリングやってる人にBlack Lotusについて聞いて後悔してみよう!)
そういう時、公式大会では強すぎるカードは禁止ね、とか言われる。
仲間内でワイワイ遊ぶ分には良いんだけど、対戦ゲームとしてやるならバランスとるよ!
この「対戦ゲーム」と「商売」をバランスさせるのは、とってもムズカシイ。
どんどん新しいカードを追加しても、単純に強いだけじゃ飽きが来る。
そこで、新しいルール用のカードを追加して、古いカードに新しい役割を!みたいなのもある。
ただ、そういうルールの追加は、フクザツにムズカシクなり、ワケガワカラナイことになってしまう。
そこで、長く続いているトレーディングカードゲームには「リセット」がつきものになる。
例えば、マジック・ザ・ギャザリングというカードゲームは、
一番最近出た基本セットと、
物語性の強い(カードの解説文を読むと物語が想像できる)拡張セット2つで、
自分のデッキ(自分用の山札)を作るのが、「スタンダード」というルールになってる。
毎年基本セットが出るけど、拡張セットとは発売時期がズレてるので、
おおよそ2年毎に、使ってるカードの総入れ替えが起こるって言われると、伝わるだろうか。
これを指して「リセット」と呼ばれることもある。
使うカード総入れ替えだしね。
まあ、後ろ暗くは無いけど、世の中やっぱカネだよね、という。
「今後強くなりそうなカード」とか「いま人気のカード」は高くなる。
リアル株取引だってそうだけど、欲しい人が多ければ高くなり、要らないとなれば安くなる。
(もはや美術品として投資の対象になってるBlack Lotusみたいなカードもあるけど)
すると、だよ。
対戦相手の超強いデッキは、もしかしたらリアルマネーで10万円を軽く超えて揃えたカードたちかも。
相手のそのカードたち、いきなり使えないってなったら、どんな気持ちかな。
……やっと遊戯王の話になるんだけれども、
「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」は、漫画やアニメの人気もあって発展してきた経緯がある。
炎上には、大きく3つ原因がある
公式から「次からこうするよー」と発表があったわけではなくて、リークっぽい情報が出ているだけ。
「今後なんかあるかも」
「次は大きく変えようと思ってる」
みたいな、いわば「遊んでるユーザーさんの意見を取り入れつつ、変えていくよ」みたいな感じじゃない。
「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」は、あんまりユーザーの話聞かない(と感じる)出来事が多かった。
なんだよイッパイお金も使ってるし遊んでるのに急に商売の都合で変更しなくても。
実は「人気カードが使えなくなる」には「人気の戦法が使えなくなる」も含まれる。
カードゲームの醍醐味は、組み合わせの妙で勝敗を決するところにあるんだけれども、
遊戯王は、様々な「モンスター」を「召喚」して、戦わせるという形を取っている。
この「召喚」方法、アニメタイアップの意味もあって、主人公たちがよく使う。
「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」では、
自分のデッキ(山札)以外に、エクストラデッキ(拡張山札)も使う。
たいていは、拡張山札に、モンスターを山盛りにして準備しておく。
アニメの主人公たちは、この「エクストラデッキ(拡張山札)」から、モンスターをモリモリ召喚して勝つ。
今話題になっている原因は、このアニメの主人公たちが使ってきたモリモリ召喚の手段である部分を
「エクストラデッキから召喚できるモンスターを1枠にしよう(追加できるけど手間がかかる)」
と、大きくルール変更するもの(になりそう)だってところにある。
アニメの主人公たちは、新ルールでは、勝てないことになってしまう。
対戦ゲームとして大会に参加するために、ある程度強いカードを揃える必要がある。
ランダムパックを大量に買うのでも、一本釣りでお店でカードを買ったり売ったりするのでも、カネがかかる。
そうやってお金と労力をかけて揃えた自分のカードたちは、ルール変更や新カード追加で、弱くなったりする。
ある程度仕方がない部分もある。(エクシーズ召喚が人気になって、シンクロ召喚が下火、とか)
でも、「アニメや漫画の華である、大量のモンスターを一気に召喚して勝つ」
という部分を変更するルールに見えるけど、それほんとにやるの?マジで?
たかがカードゲームじゃないと思っていま粗雑に扱おうとしてる子供や彼氏のカードな、
わらしべ長者的に苦労に苦労を重ねて揃えた時価10万円超のお宝だったりするから、
ポンと100万円出せる富豪以外は、相手の価値観に合わせて尊重しといた方が良いと思うよ。
Magic: The Gatheringといまだに比較してDisられるの不遇よね
http://anond.hatelabo.jp/20170220012819
今回起こったのは、10年以上遊戯王の主役で有り続けた「エクストラデッキからの特殊召喚」を根本から揺るがし、取り返しがつかなくなったルール変更である。
遊戯王はモンスターを場に召喚して戦うカードゲームで、様々な召喚方法がある。その中でも主役級の位置を担う融合召喚、シンクロ召喚、エクシーズ召喚、ペンデュラム召喚、これらをまとめて「エクストラデッキからの召喚」と呼ぶ。昔は融合しかなかったのだが、世代が進むにつれて新しい召喚方法が生まれ「エクストラデッキからの召喚」とみられるようになった。
そして今回行われたルール変更とは「新しいカードで新しい召喚方法を使わなければ、エクストラデッキからの召喚を大きく制限するよ」という盛大なちゃぶ台返しである。
なぜデフレさせなければならないのか。それは、現在の遊戯王はインフレがいきすぎてしまっているからである。
トレーディングカードゲームにおいて、カードプールの増大と強さのインフレは不可分だ。カードプールが大きくなる(カードの選択肢が広くなる)ほど、今あるカードだけでも十分なデッキを組むことができてしまう。すると、新しいカードを買う動機が生まれてこない。新しいカードがちゃんと売れるためには、既存のカードよりも強く、でなければ斬新なカードでなければならない。そして遊戯王は「新しいカードは強くなければならない」という構造から逃れられず、インフレを止められない状態となっている。
その結果、アニメと違って、現実の遊戯王は1,2ターンで勝負が大方決まってしまうようになった。最前線級のデッキとそれ以外とでは深い断絶が存在しており、最前線級のデッキとまともに試合をしたければ、最低でも「即死技を出す能力」「即死技を止める能力」のどちらかを備えていなければ話にならない。このような高速環境では新たに斬新さを作る余地もほとんど残っていないので、新規カードはさらに強さに偏るようになる。これが何年も続いているのが今の状況だ。
数年前までは禁止制限リストに最前線級のカードを適宜入れていくことで代謝を促すことがまだ機能していた。しかしこの方式も限界が来ている。なぜなら新作のカードはどれも異常に強いので、特定のカードを禁止するという方式が現実的ではなくなってきているからだ。禁止制限リストは100種類を突破して久しい。
では、ルール変更はインフレを解決し、健全な環境をもたらすだろうか?残念ながらならないだろう。
最前線のデッキのなかには、本変更の影響を受けないグループが存在する。これらのデッキは「エクストラデッキからの召喚」をほとんど使わないので、ルール変更前と強さが変わらない(例: インフェルノイド)。となれば、他のデッキはそれらと互角に渡り合う必要があり、新ルールが高速環境に戻るのに、そう時間はかからないだろう。
既存デッキを環境から強制的に退場させるという点で、このルール変更は事実上のスタン落ち(古いカードをまとめて使用禁止にすることで環境を強制的に代謝させる仕組み)である。しかしこのような場当たり的なやり方では、仕組みとして持続性がない。いずれカードプールは増大し、また現在と同じ即死ムーブが跋扈する状態になる。その度にグレートリセットを行うのだろうか?他のカードゲームの事例を挙げると、マジック:ザ・ギャザリングでは定期的にスタン落ちが行われるのだが、これは計画的に、少なくとも1年前には予定されているので、プレイヤーもショップも適切に備えることができる。
ルール変更は大きな傷跡を残すことになった。
電撃的に発表された変更は影響範囲が甚大で、多くのカードを紙屑化し、その価値を破壊するものだった。これは「遊戯王には高価なデッキが明日には無価値になる大きなリスクが存在する」という極めて悪しき前例となった。「業界トップのソシャゲーにおいて、突然既存のSSレアの価値がN相当になった」と例えればわかりやすいだろうか。今後同じことが起きないという保証は全くない。そのリスクはショップとプレイヤーに降りかかる。
遊戯王アニメが世代交代するたびに「エクストラデッキからの召喚」に新しい召喚方法が生まれ、「エクストラデッキからの召喚」は遊戯王の主役であり続けた。それが潰れたということは、これまで活躍したデッキのほとんどが、最前線のデッキのみならず、歴代アニメの主人公のほとんどのデッキまでが機能不全に陥ってしまったことを意味している。アニメ・カードゲームの両方に対して、過去積み上げたアイデンティティが否定されたということでもある。
アニメ面白いですね。彼らのデュエル、かっこいいですね。でも彼らがやってること、これからはルール違反なんですよ。
ルール変更はインフレを解決しない。大した意味もないくせに、失ったものは大きい。
遊戯王にとって、これは本当に取り返しのつかない事だった。