■ 3位と躍進したトルコ代表日韓W杯は「アウトサイダーと考えられていた国」の頑張りが目立つ大会だった。トルシエ監督率いる日本以外ではトルコ・セネガル・アメリカ・アイルランド・スウェーデンの頑張りも世界から賞賛された。前評判が高かったフランスとアルゼンチンが共にGLで敗退してスター軍団だったポルトガル・イタリア・スペインなども敗退してしまったが前評判の低かったチームの頑張りによって大会は大いに盛り上がった。
トルコは3位。素晴らしい成績を残した。大エースのFWハカン・シュキュルを中心にFWハサン・シャシュやMFバシュテュルクなどが活躍。トルコの躍進はサプライズの多かった日韓W杯の出来事の中でも最大級のサプライズと言える。決勝トーナメントの1回戦ではモヒカンのMFウミト・ダヴァラが決勝ゴールをゲット。セネガルとの準々決勝ではFWイルハンが劇的なゴールデンゴールを決めて1対0で勝利した。
初出場のセネガルは開幕戦で優勝候補に挙げられていたフランスを撃破して大きな注目を集めた。エースのFWディウフを中心に身体能力の高い選手を多く揃えていたが組織力も備わっていた。スピードとテクニックを兼ね備えたFWディウフは日韓W杯のニュースターとして脚光を浴びた。先のとおり、準々決勝でトルコに敗れてベスト8に終わったが「大会の主役の1つ」として多くの人の記憶に残っている。
アイルランドは1勝2分けでE組を2位で通過した。決勝トーナメントの1回戦でスペインにPK戦の末に敗れてベスト16止まりだったが「アイリッシュ魂」と言われる最後まで絶対に諦めない姿勢が共感を呼んだ。中でも印象的なのはGLの2戦目のドイツ戦になる。カシマサッカースタジアムで行われた試合になるが後半47分にエースのFWロビー・キーンが劇的な同点ゴールを決めて1対1のドローに持ち込んだ。