サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2024/01/14 【J1：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：342名)
　2024/01/09 【J2：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：172名)
　2024/01/10 【J3：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：83名)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【日本代表】ハリルホジッチ監督の解任(？)について思うこと。 | | |　

■　ハリルホジッチ監督は解任か？

3月末に欧州に遠征してマリ&ウクライナと対戦したハリルJAPANだったが0勝1敗1分けに終わった。結果もさることながら内容が非常に悪かったので大きな批判を浴びたが4月9日(月)に電撃解任される可能性が高まった。W杯の本大会のGLの初戦のコロンビア戦は6月19日(火)に行われるのであと2か月半ほど。報道通りであればW杯の本大会の直前の時期に日本サッカー協会は大きな決断を下したことになる。

苦しみながらもロシアW杯の出場権を獲得したことは評価できるが昨年の12月に行われたE-1 サッカー選手権は宿敵の韓国に1対4の敗退を喫した。秋に行われたブラジル戦ならびにベルギー戦の連敗については「実力通りの結果」と言えるので大きなマイナスとは言えないが韓国相手の3点差負けはショッキングだった。求心力の低下も懸念されていたが「このタイミングでの解任」というのは大きな驚きと言える。

後任監督が誰になるのか？は現時点では分わからないがリオ五輪代表チームを率いた手倉森監督が最有力候補と言える。東京五輪代表チームを率いている森保監督という選択肢もあるが「思うような結果を得られない可能性が高いW杯の本大会の監督を任せてミソを付ける」のは賢明な選択とは言い難い。リターンは大きいがハイリスク過ぎるので「森保監督に五輪代表とフル代表を兼任させる。」というのは考えにくい。

■　納得できる選択

大会直前の監督交代については色々な意見があると思う。8年前の2010年も岡田JAPANに対するバッシングは相当なものだったが最後まで岡田監督を信じたことが南アフリカW杯でのベスト16につながった。ジーコJAPANのときもジーコ監督を最後まで日本サッカー協会は信じ続けた。「ハリルホジッチ監督を信じてすべてを託す。」という選択もあったと思うが「我慢の限界だったのだろう。」と推測できる。

解任に対して否定的な意見もあるとは思うが個人的には「解任というのは納得できる選択」と言える。マリ戦ならびにウクライナ戦の2試合を観ると今の日本代表は二進も三進もいかない状況であり、これからの2か月半の間にハリルホジッチ監督が手を加えてチームとして良くなる可能性はかなり低いと考えざる得ない。何かしらの手を打たないといけない状況であり、そうなると監督交代が最善の策になる。

これまでの3年間で積み上げてきたものがあるのであれば「このタイミングで監督を交代させて本大会で結果が出なかったら勿体ない。」、「これまでの3年間はいったい何だったのか？」となるが、残念ながら、今のハリルJAPANには「積み上げてきたもの」はほとんどない。ハリルJAPANのままで本大会に突入するよりも新しい体制で挑んだ方がGL突破や勝利の可能性は少し膨らむように感じられる。

■　このタイミングがベストなのか？

「縦に速いサッカー」がハリルJAPANのキーワードになっているがこれまでの3年間で『これぞハリルJAPANのサッカーだ。』と言える試合は無いに等しい。ザックJAPANはブラジルW杯で結果を残すことはできなかったがそれでもアジアカップのカタール戦や韓国戦やオーストラリア戦、アウェイのフランス戦、アウェイのベルギー戦など印象的な試合をいくつも見せてくれたがハリルJAPANにはほぼ無い。

当然、MF本田圭やDF長友やMF岡崎慎やMF香川といった顔となるべき選手がピークの年齢だったザックJAPANと比べると難しいシチュエーションだったことは考慮する必要があるが、それでも、あまりにも結果も内容もモヤモヤする状況が続き過ぎた。W杯出場を決めた後は若返りを進めてMF本田圭やMF岡崎慎やMF香川を代表から外したが代わりに起用された選手も今一つ。メンバー選考も説得力に欠けた。

「解任はやむなし。」と言えるが、このタイミングがベストなのか？に関しては議論の余地はある。解任するという選択肢を持っているのであれば「E-1 サッカー選手権の直後」がベターだった。それであれば新監督には半年ほどの準備期間を与えることができた。後手後手に回った感は否めず。ハリルホジッチ監督を連れてきた日本サッカー協会が監督と同じか、それ以上に批判されるのは致し方ない話である。