Jリーグ・注目の選手 20人(2007年 Ver.)
第1位 太田吉彰(ジュビロ磐田)
第2位 矢島卓郎(清水エスパルス)
第3位 岡山一成(柏レイソル)
第4位 増田誓志(鹿島アントラーズ)
第5位 坪内秀介(ヴィッセル神戸)
第6位 倉貫一毅(京都サンガ)
第7位 青山直晃(清水エスパルス)
第8位 川島永嗣(川崎フロンターレ)
第9位 藤田健(ヴァンフォーレ甲府)
第10位 鈴木規郎(FC東京)
第11位 田代有三(鹿島アントラーズ)
第12位 加賀健一(ジュビロ磐田)
第13位 平山相太(FC東京)
第14位 野沢拓也(鹿島アントラーズ)
第15位 近藤祐介(ヴィッセル神戸)
第16位 高萩洋二郎(サンフレッチェ広島)
第17位 ファブリシオ(ジュビロ磐田)
第18位 バレー(ガンバ大阪)
第19位 ジャーン(湘南ベルマーレ)
第20位 金正友(名古屋グランパス)
Jリーグ・注目の選手 20人(2008年 Ver.)
第1位:フッキ(川崎フロンターレ)
→ 2年間の武者修行を終えてJ1に舞い戻ってきた最強ストライカー。07年のJ2では37ゴールで得点王を獲得。圧倒的なパワーとスピードは、ファール覚悟でも止められなかった。怪我がなければ、シーズン25得点以上は確実。最大の注目はFWジュニーニョと相乗効果を生み出すことができるかどうか。
第2位:藤本淳吾(清水エスパルス)
→ 悲願のリーグタイトルを目指すには、もっとも奮起しなければならない選手であり、もっとも飛躍の可能性をもった選手。左足のキックは芸術品であるが、もっと試合に参加して、もっと決定的な仕事のできる選手のはず。アンストッパブルな存在に進化するためのシーズンである。
第3位:槙野智章(サンフレッチェ広島)
→ U-20W杯でつかんだ自信は若者を大きく飛躍させ、広島にとっては、待望のDFリーダーの誕生となった。チームはJ2に降格したがチームへの残留が濃厚で、タフなJ2でどこまでがんばれるか。守備だけでなく、攻撃面のレベルアップも著しく、もっとも注目の若手DFである。
第4位:青木剛(鹿島アントラーズ)
→ 中盤の底でこなす仕事はハイレベルで、鉄壁の守備ブロックを形成するための最重要選手。高さと強さに加えて、パス出しも可能な万能選手で、課題といえた凡ミスもなくなって、安定感が出てきた。フル代表入りの可能性も十分である。
第5位:藤田征也(コンサドーレ札幌)
→ U-20W杯を経験し、一回り、大きくなった右サイドアタッカー。三浦監督の求める守備的なタスクをこなしつつ、攻撃面でプラスアルファを生み出す。強く正確な右足のキックは絶品で、思い切りのいいプレーが躍動感を生む。同タイプの日本代表MF水野の域にどこまで迫ることができるか。
第6位:ジョジマール(ヴァンフォーレ甲府)
→ 愛媛FCから甲府に復帰した20歳のストライカー。ダイナミックなゴールは、誰も真似ができない。フォワードの力不足が目立った07年の甲府だが、今シーズンは、ジョジマールのバレーの存在を忘れさせるだろう。怪我さえなければ、リーグ戦で20ゴール以上は期待できる。
第7位:中村憲剛(川崎フロンターレ)
→ チームは、FWフッキの加入でJ史上最高クラスのタレントがそろった。FWジュニーニョもFWフッキも味方を生かすプレーもうまいが、彼らの能力を憲剛がどれだけ引き出して上げられるかが、ポイントになる。チームリーダーとしてまとめ役としても期待される。
第8位:今野泰幸(FC東京)
→ 移籍もささやかれたが、FC東京への残留が濃厚。チームにとっては、これ以上ない朗報になりそうだ。中盤の底でのダイナミックなプレーは年々凄みを増しているが、そろそろチームをリーグ優勝争いに導きたい。岡田日本代表でもレギュラー取りを目指す。
第9位:梅崎司(大分)
→ 賛否両論の浦和移籍。極端なまでの上昇志向の強さは否定的な意見も多いが、その上昇志向の強さが彼を代表選手にまで導いたのも事実である。MFポンテが怪我から復帰するまでにどれだけオジェック監督とサポーターの信頼を勝ち取れるか。勝負の1年となる。
第10位:ディエゴ(東京ヴェルディ)
相棒のFWフッキがいなくなって、エース級の働きが求められる。フィジカルの強さはJ1でもトップクラスで、得点力も高い。07年はオーバーウェイト気味であったので、どれだけコンディションをを保てるかが鍵。彼の左足がチームの命運を握る。
第11位:金信泳(サガン鳥栖)
→ C大阪からレンタル期間を延長して鳥栖に残留した韓国人ストライカー。185cmの体格を生かしたダイナミックなプレーが持ち味で、07年にはリーグ戦でシーズン途中の加入で6ゴールを挙げた。チームになじんだ今シーズンは、さらなる飛躍が期待される。
第12位:工藤浩平(ジェフ千葉)
→ 昨シーズンの千葉でもっとも成長を見せた選手。シーズン当初は、羽生・山岸・水野・下村・佐藤に次ぐ6人目の選手であったが、中盤のあらゆるポジションでプレーし、キープレーヤーとなった。パスの受け手の多いチームにおいてラストパスの出せる選手は貴重であり、ゴールに絡むプレーが増えてきた。日本代表に招集されたとしても、不思議ではない。
第13位:尾亦弘友希(セレッソ大阪)
→ J1復帰のためにチームが手に入れたラストピース。泣き所の左サイドバックの救世主的な活躍が期待される。「悪魔の左足」と形容される左足のキックは、多くのチャンスを生み出すだろう。アップダウンの多さも魅力。
第14位:渡邊大剛(京都サンガ)
様々なポジションをこなす万能選手だが、最大の魅力はDF森岡やDF秋田が代表レベルと証言する変幻自在なドリブル。広島との入替戦の第1戦ではキレキレの状態で2得点に絡んだ。1人で打開できる選手が少ない京都において、もっとも期待のかかる選手となった。
第15位:シジクレイ(京都サンガFC)
→ 9年ぶりの古巣復帰が濃厚。G大阪時代はJ1のトップディフェンダーとして活躍したシジクレイの加入は、J1残留に向けてこれ以上ない補強となるだろう。守備力だけでなく、リーダーシップも期待できる。
第16位:田中亜土夢(アルビレックス新潟)
U-20代表としてW杯でも活躍したが、所属チームではなかなか出場機会がめぐってこない。MF柏木やMF梅崎と比べても実力的には遜色はないだけに試合経験が不足している現状は、好ましいものではない。自らの力で現状を打破しなければならない。
第17位:茂庭照幸(FC東京)
→ 07年はシーズン前の怪我で不本意なシーズンを送った。前半戦はポジションを失い、レギュラーに戻った後半戦も、軽率なミスも多く不安定なプレーが続いた。CBのポジションに人材を欠くチームにおいては、茂庭が代表レベルのプレーを続けることが上位進出のための最低条件である。
第18位:リンコン(湘南ベルマーレ)
→ J1に向けて福岡で16ゴールをマークしたFWリンコンを獲得。待望のフィニッシャーを手に入れた湘南は、J1昇格レースの主役チームの1つになったといえる。ハードワークのできる選手ではないが、フィニッシュの正確さは折り紙付きで、お膳立て役の多いチームにおいて重宝するだろう。
第19位:エジミウソン(浦和レッズ)
→ ワシ砲に代わる浦和のエースストライカー。J1での実績は十分すぎるほどであるので、活躍できないという事態は考えにくい。ワシントンよりもカウンターで力を発揮しやすいプレースタイルなので、効果的な補強になりそうだ。
第20位:加地亮(ガンバ大阪)
→ 07年、右サイドの鉄人は3バックの右ストッパーという新境地を開き、高い守備能力を見せ付けた。イレギュラーな状況にも対応できる幅の広さは、チームを次の次元に導くためには不可欠な要素である。単なる右サイドバックとはいえなくなってきた。