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【ロシアW杯：抽選会】「悪くないグループに入った。」と言える日本代表 | | |　

■　組み合わせ抽選会

2018年のロシアW杯まで約半年。本大会に出場する32ヵ国も確定して本番ムードは徐々に高まってきたが組み合わせ抽選会が行われた。なかなか名前が呼ばれなかった日本は32番目に登場。H組に入った。初戦がコロンビア、2戦目がセネガル、3戦目がポーランドとなったが、「悪くないグループに入った。」と言える。ブラジルW杯は0勝2敗1分けに終わったがロシアW杯では決勝トーナメント進出が期待される。

前評判では「第1ポットの中ではポーランドが一番下」と言われていた。開催国のロシアを除いた6か国と比べるとかなり格が落ちるので「ポーランドの組に入ることが出来たらラッキー」というのが日本国内のみならず世界のサッカーファンの共通する考え方だった。もちろん、だからといって「(日本にとって)ポーランドは組みやすい相手」というわけでは全くないがポーランドの組に入ったのはラッキーだったと言える。

第3ポットは8カ国の力が(他のポットと比べると)接近しているので「どこになっても大きな差はないだろう。」と考えられていたがセネガルと同組になった。W杯は2度目の出場になるが、やはり、初出場だった日韓W杯のときに「セネガル旋風」を巻き起こしたことは多くの人の記憶に残っているだろう。当時の絶対王者だったフランスに開幕戦で1対0の勝利。大金星を挙げて波に乗った。日韓W杯の主役の1つだった。

■　ポーランドと同組になったのは幸運

身体能力が高くて、サイズのある選手が多いと思われるので「どちらかというと日本が苦手とするタイプ」であるが2002年や2010年のカメルーンが象徴的であるがアフリカのチームは協会と揉めるなど内紛を起こして勝手に自滅するパターンも多い。W杯は16年ぶり2度目の出場なので日韓W杯を経験している選手ならびにスタッフはほとんと or まったくいない点も日本にとってはポジティブな要素である。

大事な初戦でコロンビアと対戦することになったが4年前のブラジルW杯のときはGLの3戦目で対戦して1対4の大敗を喫している。嫌なイメージが残っているのでコロンビアというのは「できれば避けたい相手」だった。「GLの3試合の中で1/3のウエイト」とは言えない初戦でコロンビアと対戦することになったのは好ましくないが「4年前ほど強くはない。」というのがコロンビアに対する一般的な評価である。

結局のところ、

　・第1ポットがポーランドになったのは相当に幸運。
　・第2ポットがコロンビアになったのはあまり好ましくないが第2ポットはどこも強敵。
　・第3ポットはどこが相手でも大きな差はないがセネガルはどちらかというと避けたかった。

なので総合すると「まずまずいい組に入った。」と言える。当然、どういう組に入っても厳しい戦いになることは間違いないので楽観視は出来ないが「絶望的な組」に入る可能性はそれなりに高かった。例えば「ドイツ・メキシコ・スウェーデン・日本」や「ポルトガル・スペイン・モロッコ・日本」よりははるかにマシである。コロンビアがH組の本命と言えるが「大本命」とまでは言えない。混戦になることが予想される。

■　「死のグループ」と呼べるのは・・・。れる

前回大会はD組が「死のグループ」になった。イングランド・イタリア・ウルグアイ・コスタリカが同居したので「3強1弱」と言われたがコスタリカが番狂わせを起こした。W杯の優勝経験のあるチームが3つも組み込まれるのはかなり珍しいが今大会はイタリア・オランダという大国が予選落ち。近年の躍進が目覚ましかったチリ、アフリカのコートジボワールやカメルーンやガーナなども本大会出場を逃している。

なので「死のグループが生まれる可能性は非常に低い。」と見ていたが、その通り、「誰がどう考えても死のグループだ。」と言える組は誕生しなかった。その点はやや残念に感じるが、やはり、ドイツ・メキシコ・スウェーデン・韓国のF組が一番ハードと言える。韓国は全盛期と比べると力は落ちているが何だかんだでずっとW杯には出場している。日本の入ったH組以外では一番興味深いグループと言える。

一方、開催国のロシアは組み合わせに恵まれた。ロシア・サウジアラビア・エジプト・ウルグアイに決まったが「公平には抽選会が行われていない。」、「ドローワーは球の温度の違いによってどれをチョイスするのか指示されている。」という語りつくされた陰謀論を主張する人を勢いづける結果になった。近年のW杯で結果を残してきたチームの多くが予選敗退に終わったので「興味深い組」はあまり多くない。

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